平成27年度 校内研修計画

平成27年4月
平成27年度
校内研修計画
しっかり学びチーム
1
研修主題
◎主体的に学ぶ力の向上〈重点課題〉
⇒好奇心をもっていろいろなことにかかわっていける力,自分で工夫できる力
(H27年度) 進んで表現し,考えを豊かにする子どもの育成〔2年次〕
~ 学習課題の質を高め,子どもが学びを実感できる授業づくりを通して ~
①「進んで表現し」
学びのスキルを身に付け,学習や様々な活動場面で生かし,自信をもつことで,進んで表現する力を高
める。
②「考えを豊かにする子どもの育成」
自分の考えを表出し,友達の考えをしっかりと受け止め,共に高め合い,自分の考えをよ
りよいものにしていく。
③ 「 学習課題の質を高め,子どもが学びを実感できる授業づくりを通して」
『新潟市の授業づくり』に基づいた授業構成を 通して,子どもが学びを実感できる授業を
目指す。
2 研修主題について
(1)昨年度の研修と児童の実態
平成26年度は,授業研究だけを重視するのではなく,日々の授業改善の取組と連動した校内研修を
推進した。そして,以下の4つの視点を基本としながら授業づくりを進めてきた。ねらい,学習課題を
明確にしながら,教師と子ども達が同じ学習課題と向き合い,解決していくことで,日々の授業を充実
させることができた。
〈H26年度 校内研修における授業づくり 4つの視点〉
①本時のねらいを明確にして授業に臨む。
②本時のねらいを達成するために,本時で追求する学習課題を明確にする。
③本時のねらいを達成するために,学習課題と正対するまとめを捉える。
④本時のねらいが達成されたかどうかを,児童の学び・振り返りから見取る。
また,学習課題とまとめに焦点を当てることで,すべての教職員にとって方向性が分かりやすく,授
業研究だけでなく,日々の授業実践の中で意識して取り組むことができた。一方,学習の中でのかかわ
りや思考の深まりを確認したり,「④本時のねらいが達成されたかどうかを,児童の学びから見取る。」
を意識したりすることに関しては,十分であったとは言えない。
総じて,以下のような成果と課題が明らかになった。
【成果①】表現力が向上した。
「学びのスキル」を重点的に指導したり,算数で活用する表現方法を習得させたりすることで,自分の
考えを分かりやすく表現する児童が増えてきている。また,明確な学習課題を提示することで「今日は,
何を考えなければいけないのか」子ども達にとって捉えやすくなっていることも,表現力の向上につな
がっていると言える。
【成果②】学習課題,まとめに向き合う子どもが増加した。
1年に3回,指導主事を招聘し,共に学び合い,考えることで,学習課題とまとめの重要性を全職員
で共通理解することができた。毎時間,学習課題とまとめを明確にした学習プランを意識して授業に
臨むことにつながっている。また,それを継続していくことで子どもたちが本時の学習課題を予想した
り,本時のまとめを考えたりして,進んで授業に臨んでいた。
【成果③】教師間に同僚性・協働性が築かれてきた。
学年研修を重視することで,学年の共通した研修課題に向けた校内授業研究を進めることができた。
共通の土台があるため,指導案検討・協議会に深まりがみられた。また,学年の協働的なかかわり(同
僚性)が築かれてきている。学年会でも,子どもたちの学びの様子を伝え合ったり,教材研究を共に行
ったりするなど,授業づくりに関する互いのかかわりがより多く見られるようになった。
【課題①】子どもたちにとって魅力的な,意欲の高まる学習課題になっているだろうか。
- 1 -
・いくつかの解き方が広がるような問題(教材)の開発をしていきたい。
・問題とつながりのある,子どもが解いてみたい,明らかにしたいと思える学習課題を設定しなければ
いけない。
・必要感,解いてみたいという意欲をもたせる学習課題の設定ができなかった。
・児童の実態に合った興味をもたせられるような問題,課題づくりを吟味していきたい。
【課題②】45分間の授業構成が的確であるかどうか,本時の学習で学びの実感はあるか。
・子ども同士がかかわり,高め合う場のある授業づくりをしていきたい。
・考える,作業する,話し合う,発表する,まとめる・・・が45分に入らない。
・授業時間内におさまる“量”やペースの検討が必要である。
・授業が延びてしまう。子ども達は,本時の学びを実感することができているだろうか。見取ることが
十分ではない。
(2)目指す子どもと授業
上記の児童の実態,昨年度の課題から,本年度は,昨年度の「進んで表現し,考えを豊かにする子ども
の育成」を踏襲し,研修主題〔2年次〕とする。また,目指す子どもへと近づくために,次の【校内研修
における授業づくり 4つの視点Ⅰ~Ⅳ】を例示する。
基本的な学習過程
導入
①つかむ
展開
②見通す
③考える
④深める
終末
学習活動と子どもの姿
授業づくりの視点
・前時の想起
・学習課題(本時のゴール)をつかむ(何が, ・2つ(または,複数)の資料提示,比較
・既習事項との比較
どのくらいできるようになればよいのかが分かる)。
⇒学習課題の明確化
・既習事項と「どこが」「どのように」
「先生の課題」から「子どもの課題」へ
違うのか気付く。
⇒子どもが主体的に学ぶための学習課題
興味がもてる内容,生活とのかかわり,
知識や既習内容とのズレ,必要感【Ⅰ】
◎問題解決に必要な情報の取り出し
・資料モデルの提示
・文章,グラフ,データ,図表,記号, ・情報の共有,比較
心情等の多様な情報を読み取る。
・予測する。解決の方法,見通しをもつ
(「何を」「どう」考えていくのかが分かる)。
◎一人でじっくり考える場の設定
・考える視点の明示
・一人で考え,自分の考えをもつ(自分 ・ペア,小グループでの活動
の考えを書く)。
・既習事項を生かして考えていこうとす
る(考えの根拠をもつ)。
◎考えを「伝え」「くらべ」「深める」 ・自分の考えと友達の考えの交流(個々
・自分の考えと友達の考えを比較する。 の思いをつなぐ)。
・友達の考えのよさに気付く。
・数学的な考えの焦点化
・自分の考えの見直し,修正する。
⇒主体的に学ぶための手立ての工夫
【Ⅱ】
◎学習課題の意識化
◎学びの振り返り(まとめ)と変容の自 ・キーワードの提示
⑤まとめる(生かす) 覚化
・(キーワードなどを使って,)学習課
題に正対した「まとめ」を考えて書く。
(80%以上)
・自分の達成度,理解度を判断する。
・類似題(適用題)を正しく解く。
(80%以上)
- 2 -
⇒学習課題に正対したまとめ 【Ⅲ】
⇒子どもの学びの実感
【Ⅳ】
【検証】
学びの実感:「できた」「わかった」「なるほど」「うれしい」
・学習課題の質の高まり
・主体的に学ぶ力の向上
〈H27年度 校内研修における授業づくり 4つの視点〉
Ⅰ 子どもが主体的に学ぶための学習課題を設定する。
Ⅱ 問題解決のアプローチにおいて,子どもが主体的に学ぶための手立てを工夫する。
Ⅲ 学習課題と正対したまとめを捉え,子どもが学びを実感したり,自己の変容を捉えたりする場
を確保する。
Ⅳ 学習課題の質の高まりを,子どもの学びの実感(振り返り)から評価する。
これらの視点について,校内研究授業(算数科)・授業の実際(板書とノート)の蓄積を通して検証し,
授業力向上を図る。
3
研修のねらい
進んで表現し,自分の考えを豊かにするために,明確な学習課題の提示と学びを実感できる授業づくり
を目指し,その有効性を実践を通して明らかにする。
4
研修の見通し(仮説)
児童の興味,関心を高める問題提示や必要感のある学習課題を設定したり,問題解決のアプローチにお
いて,主体的に学ぶための手立てを工夫したりすることで,本時のねらい達成に結び付く学びが深ま
り,自分の考えを豊かにする児童が育つであろう。
5 研修の内容と方法
(1) 研修の内容
①授業力の課題解決のための手立てを明確にした校内研修
本年度の校内研修主題に合わせ,解決したい授業力の課題を「①ねらいと評価」とする。そして,解決
のための手立てを各自が明らかにする。また,本年度の重点課題でもある児童が「主体的に学ぶ力の向上」
のために,問題解決のアプローチで,どのような手立てを講ずるのかを明確にした学習指導案を作成する。
②学年研修プランに基づいた学年研修の充実
年度はじめに,学年研修プラン(後日提案)を作成し,計画的に年1回以上の校内授業研究と授業研究
後の振り返りを行う。また,「学びのスキル」の活用についても,学年研修プランに位置付け,計画的・
系統的に取り組む。
③日々の授業記録の蓄積
日々の授業において,学習課題,学習のまとめを囲む。学習のまとめや学習後の児童の振り返りをノー
トに記述させる。授業の実際(板書とノート)の蓄積を通して検証し,授業力向上を図る。
④家庭学習の習慣化
学年の実態,個に応じた家庭学習カードを使いながら,家庭学習に継続して取り組むことができるよう
に働き掛ける(新潟市「家庭学習のススメ」の活用)。また,学校での授業と家庭学習が結び付くように
工夫する。
⑤基礎基本の定着
全国学力学習状況調査,NRT学力テストの結果分析,Web 配信テストの活用など,学習における基礎
基本を確実に定着させる。
(2)研修の方法
ア 大研(全職員での参観・協議):できるだけ指導主事の要請をし,指導を受ける。
下学年部1人,上学年部1人・・・・・・・・・・・・・計2回(1学期1回,2学期1回の予定)
○下学年:
年
組
教諭:
(
月)
○上学年:
年
組
教諭:
(
月)
※事前に学年(または,学年部)で教材研究や指導案検討を確実に行う。
- 3 -
※原則として全員で参観し,授業日の放課後に協議会をもつ。
※協議会では,本時の提案事項について小集団で話し合い,内容を発表し,成果と課題を明らかにする。
※授業者と授業公開学年は,自己評価や他者評価により,授業研究を振り返り,「学びチームだより」
を作成する。そして,全職員で成果と課題を共有する。
【授業研究までの流れ】
期日
内
容
担当
備考
学年で2回以上は実施。できるだけ,研究主
任や他の学年の学びチームの先生,教科主任
(算数)も参加する。
決定後,研究主任へ
できれば,学びチームで検討したい。
2週間前
指導案検討
学年
3日前
協議題決定
学年
1~2日前
指導案の印刷・配付
学年部の
学びチーム
各学年で声を掛け,協力する。
2日前
協議会計画
学年部の
学びチーム
A4で協議会計画,記録用紙,B4でグループ協議
会記録を用意する。また,当日の役割分担を明確に
する。
当日
授業当日の役割分担
1週間後
授業の振り返り
作成・配付
公開学年部
学びチーム
授業者
学年部
学びチーム
朝のうちに,もう一度確認をする。
授業の実際,子どもの様子,協議会の記録用紙など
から授業研究を振り返り,成果と課題をまとめ,
「学びチームだより」を全職員に配付する。
イ 小研(各学年での研修)
1 人一実践,大研以外の全職員。特別支援学級担任や級外は,入教関係のある学年に所属する。
○1学年:◎本間智,中村,石黒
○2学年:◎白井,本間か,本間彩,福住
○3学年:◎中川,本間知,高橋,逢坂
○4学年:◎田中由,浅井,近,田巻
○5学年:◎荒木,田中菜,寺田
○6学年:◎平松,山田,荻山
◎:学びチーム
※1人一実践の授業については,各学年の学びチームがリーダーとなり,学年で研修を行う。例えば,
「1つの単元を3人で構想し,つなげていく。」「同じ単元の同じ場面を異なる学習課題でアプロー
チし,比較検討を行う。」など,学年間の同僚性・協働性をさらに深めると共に,充実した研修を目
指す。
※可能な限り,校長・教頭・主幹教諭・教務主任に参観していただき,指導を受ける。
※授業の実際,子どもの様子,協議会で話し合ったことなどから授業研究を振り返り,成果と課題をま
とめ,各学年で「学びチームだより」を全職員に配付する。
ウ 公開希望研修(自主的に授業を公開する授業研修)
(3)年間の見通し
時 期
主 な 内 容
4月 NRT(2~6年),全国学力・学習調査(6年),校内研修計画の共通理解
5月 NRTの分析と実態把握(各学年)
全体公開授業・学年公開授業・希望公開授業
6月 前期学校評価
7月 県小教研学力調査実施(4・5・6年)
8月 県小教研学力調査採点・集計作業,分析と実態把握
職員研修
9月
10月
11月 後期学校評価
12月
1月 CRT(5年・社会),研修の成果と課題のまとめ(全員研修)
2月
3月 次年度の研修の方向検討
- 4 -
6 その他
(1)指導案細案(全体公開)の形式
※指導主事訪問の指導案形式に準ずる。板書計画(別紙)有
<解決したい授業力の課題>(以下のどれかを四角線で囲む。)
( ①ねらいと評価 ②教材分析・解釈 ③見通しと振り返り ④かかわり ⑤言語活動 )
(課
題)例:子どもに自分の考えを,根拠を明確にして説明させることが十分にできない。これ
は,課題の把握や思考・判断,表現へ向かう段取りなど,課題解決へのステップの一つ一つを十分に
踏ませていないためだと考える。そこで,私の授業の課題は,子どもが自分の考えを説明できるよう
に,「課題を把握させること」「見通しを持たせること」「説明しやすい状況をつくること」を促す
有効な働き掛けを構想し,実施することだと考えた。
(手だて)例:「課題を把握させること」「見通しを持たせること」のために,①前時の学びを想
起させる,②前時の学びと本時の問題との違いを明らかにさせることを行う。次に,説明しやすい状
況をつくるために,③ペアで問題について考える場を設定することにより,一人では自力解決が難し
い子どもの解決策をもち,自分の考えとして自覚することができる。自分の考えを持った子どもは,
多くの友達に説明ができるようになると考える。
第○学年○組 ○○科学習指導案
平成27年○月○日(○限)
○○教室
授業者 職名 氏 名
1
2
単元名
単元の目標
・
3
児童の実態と単元展開の構想(学年研修プランとのかかわりも含める)
・ 児童の実態と,それを踏まえての単元展開の構想を明解に書く。
4 単元の指導計画(全○時間)
次
ね ら い
学 習 活 動
1
第1次のねらいを書く
①各時間の中心となる学習活動を記述する
(3)
・
②
2
第2次のねらいを書く
②
(2)
・
②
5 本時の計画(○時間目/全○時間)
(1)本時のねらい
~について,~することを通して,~することができる。(「~する,~している」でもよい。)
※どのような指導内容を,どのような活動を通して,どのように学ばせるかを記述する。
*例えば,「①について,②を通して,③できる。(「~する,~している」)のようになる。
→①学習内容や学習課題など,→②目指す姿にするための活動や手だて,→③本時で目指す具体的な姿
(2)本時の構想
(3)本時の展開
学習活動
導入
*児童生徒が主語になる。問
題解決的な学習過程で,ど
んな活動を行うのかを,
「1 …する。」のように,
活動内容に番号を付けて書
く。
展開
教師の働き掛け
と予想される児童生徒の反応
■評価・○留意点
教材の提示(課題も含む。)
*教師の発問,指示,説明など,教師の働き掛けは
「T1」,児童の反応は「C1」,生徒は「S1」のよう
に示す。導入,展開,終末も同じ。
追究すべき学習課題
*学習課題は太枠で囲み,分かるようにする。表現
例としては,「~はどういうことなのか,はっき
りさせよう。」「~が~になるのはなぜか,説明
しよう。」のように可視化する。
- 5 -
*追究すべき学習課題は,教
師が一方的に提示するので
なく,教材提示を受けて児童
生徒に考えさせる。その後,
児童生徒と共につくり上げ
ていく。
終末
*本時のねらいに即して,どのような学習の振り返
りを目指すのか,具体的な児童生徒の言葉や姿で
記述する。本時の評価の対象になる。
*どの場面で,
何に基づいて評
価するかを書く。(本時のねら
いに記述した③の姿を何に基
づいて評価するかも書く。)
(4)本時の評価
※ねらいを達成した姿とは,具体的に児童生徒のどのような姿であるかを記述する。
*本時のねらいに記述した③の姿を書く。(「数学的な考え方」など評価の観点も括弧内に示す。)
(2)指導案略案(学年部公開・1人一実践)の形式 A4用紙1枚以内(表裏)※板書計画(別紙)有
<解決したい授業力の課題>(以下のどれかを四角線で囲む。)
( ①ねらいと評価 ②教材分析・解釈 ③見通しと振り返り ④かかわり ⑤言語活動 )
(課 題)「解決したい授業力の課題」を書く。
(手だて)課題の具体を本時のどの場面で,どのように解決していこうとしているか教師の手だても書く。
○学年では,・・・・・・を研修テーマとし,〔学年研修プランとのかかわりについても述べる。また,
学年内でどのようなつながりがあるのかを明確にする。〕
第○学年○組 ○○科学習指導案
平成27年○月○日(○限)
○○教室
指導者 職名 氏 名
1
2
単元名
単元の目標
・
3
単元の指導計画(全○時間)
第1次 ・・・・・(○時間)
第2次 ・・・・・(○時間)
4 本時の計画(○時間目/全○時間)
(1)本時のねらい
~について,~することを通して,~することができる。(「~する,~している」でもよい。)
※どのような指導内容を,どのような活動を通して,どのように学ばせるかを記述する。
*例えば,「①について,②を通して,③できる。(「~する,~している」)のようになる。
→①学習内容や学習課題など,→②目指す姿にするための活動や手だて,→③本時で目指す具体的な姿
(2)本時の展開
学習活動
導入
*児童生徒が主語になる。問
題解決的な学習過程で,ど
んな活動を行うのかを,
「1 …する。」のように,
活動内容に番号を付けて書
く。
展開
教師の働き掛け
と予想される児童生徒の反応
■評価・○留意点
教材の提示(課題も含む。)
*教師の発問,指示,説明など,教師の働き掛けは
「T1」,児童の反応は「C1」,生徒は「S1」のよう
に示す。導入,展開,終末も同じ。
追究すべき学習課題
*学習課題は太枠で囲み,分かるようにする。表現
例としては,「~はどういうことなのか,はっき
りさせよう。」「~が~になるのはなぜか,説明
しよう。」のように可視化する。
- 6 -
*追究すべき学習課題は,教
師が一方的に提示するので
なく,教材提示を受けて児童
生徒に考えさせる。その後,
児童生徒と共につくり上げ
ていく。
終末
*本時のねらいに即して,どのような学習の振り返
りを目指すのか,具体的な児童生徒の言葉や姿で
記述する。本時の評価の対象になる。
*どの場面で,
何に基づいて評
価するかを書く。(本時のねら
いに記述した③の姿を何に基
づいて評価するかも書く。)
(3)本時の評価
※ねらいを達成した姿とは,具体的に児童生徒のどのような姿であるかを記述する。
*本時のねらいに記述した③の姿を書く。(「数学的な考え方」など評価の観点も括弧内に示す。)
(3)研修日程
全 体 公 開(大研)…第Ⅰ期(5~7月)に1回,第Ⅱ期(9~12月)に1回で計2回。
1人一実践(小研)…実施月を限定しないが,遅くとも 1 月末までには完了する。
(行事等に影響が無ければ,5月実施も可)
※ 特定の月に偏らないよう留意する。
公開希望研修…自由
※大研,小研の分担,授業公開日を5月 日( )までに決定し,各学年の学びチームの先生へ報告し
てください。また,各学年の学びチームの先生方を中心に学年研修計画を5月 日( )に作成し,
研究主任に提出してください。
(4)役割分担
①協議会司会…学びチームの先生を中心に全体協議(学年部協議)の司会を務める。
学習課題の質の高まり,比べて考える力の有効性を中心に成果と課題を明らかにする。
②協議会記録…学びチームの先生が協議会の記録をとる。手書きのままでもよい。後日,授業の振り
返りで活用する。
③授業記録…授業者の希望に応じて授業の様子を教室前方より,子どもの様子や表情,動きがわかる
ようにビデオ撮影したり,抽出児童の記録をしたりする。協議会で活用してもよい。
これら 3 つを,学年部で分担して行う。
- 7 -
7
学力向上の全体構想図
〈しっかり学び〉プラン
考 え を 広 げ,し っ か り 学 び 取 る 子
〈重点課題〉○主体的に学ぶ力の向上
主体的に学ぶ力とは,好奇心をもっていろいろなことにかかわっていける力,自分で工夫できる力。
研
修 主 題
進んで表現し,考えを豊かにする子どもの育成
―
学習課題の質を高め,子どもが学びを実感できる授業づくりを通して ―
研 修 の ね ら い
進んで表現し,自分の考えを豊かにするために,明確な学習課題の提示と学びを実感できる授業づ
くりを目指し,その有効性を実践を通して明らかにする。
目 指 す 児 童 像
低
学 年
中 学 年
高 学 年
自分の考えを話したり,友
自分の考えをもち,理由を明
筋道立てて考え,根拠を明確
達の考えを最後まで聞いたり 確にして説明したり,友達の言 にして自分の考えをまとめ,分
しながら考える子
いたいことに気を付けて聞い かりやすく伝えたり,友達の考
たりしながら考える子
えを比べて聞いたりしながら
考える子
研修の見通し(仮説)
児童の興味,関心を高める問題提示や必要感のある学習課題を設定したり,問題解決のアプローチ
において,主体的に学ぶための手立てを工夫したりすることで,本時のねらい達成に結び付く学
びが深まり,自分の考えを豊かにする児童が育つであろう。
研 修 の 内 容
①授業力の課題解決のための手立てを明確にした校内研修
本年度の校内研修主題に合わせ,解決したい授業力の課題を「①ねらいと評価」とする。そして,
解決のための手立てを各自が明らかにする。また,本年度の重点課題でもある児童が「主体的に学ぶ
力の向上」のために,問題解決のアプローチで,どのような手立てを講ずるのかを明確にした学習指
導案を作成する。
②学年研修プランに基づいた学年研修の充実
年度はじめに,学年研修プラン(後日提案)を作成し,計画的に年1回以上の校内授業研究と授業
研究後の振り返りを行う。また,「学びのスキル」の活用についても,学年研修プランに位置付け,
計画的・系統的に取り組む。
③日々の授業記録の蓄積
日々の授業において,学習課題,学習のまとめを囲む。学習のまとめや学習後の児童の振り返りを
ノートに記述させる。授業の実際(板書とノート)の蓄積を通して検証し,授業力向上を図る。
④家庭学習の習慣化
学年の実態,個に応じた家庭学習カードを使いながら,家庭学習に継続して取り組むことができる
ように働き掛ける(新潟市「家庭学習のススメ」の活用)。また,学校での授業と家庭学習が結び付
くように工夫する。
⑤基礎基本の定着
全国学力学習状況調査,NRT学力テストの結果分析,Web 配信テストの活用など,学習における
基礎基本を確実に定着させる。
- 8 -
平成27年度
第
学年
校内研修プラン(案)
年 1組
2組
3組
1
子どもの実態
2
目指す子ども像
3 学年研修計画
【研修テーマ(授業改善の視点)】
①
単 元 名
月
校内研修
・学年テーマにかかわる手立て
4
学びのスキル(○重点)
単
元 名
教科
書く
聞く
話す
・学びのスキルにかかわる手立て
NRT 学力テスト
5
6
7
8
9
板書画像交流
夏季休業中の
校内研修
校内授業研究
(1~3組)
10
11
12
1
板書画像交流
2
3
4
振り返り(達成率)※校内授業研究については,「まなびぃ」で報告する。
学びのスキル 達成率(%)
1学期
2学期
%
3学期
%
- 9 -
%
平成27年度
第4学年
校内研修プラン(案)
4年 1組 浅井 由記
2組 近
高介
3組 田中 由美恵
1
子どもの実態
与えられた課題や教師に言われたことに対しては,真面目に一生懸命取り組む子どもたちが多い。反
面,自分たちから「こうしたい」「ああしたい」という思いを表出することが少ない。学習においても,
積極的に取り組んでいるというよりは,受け身的であり,教師主導になってしまう場面が多いことが気
になる。また,長い文章題や少し難しい問題に対しては,答えを写すだけで満足している様子が見られ
る。
2
目指す子ども像
自分にとってハードルが高い課題に対しても,主体的に取り組む子
3 学年研修計画
【研修テーマ(授業改善の視点)】
①教師主導ではなく,子どもたちと共に学習課題を設定する。
②子どもたちと共に学習を振り返り(まとめをし)
,子どもたちが振り返り(まとめ)を考えながら
書く時間を設定する。
月
校内研修
教科
単
元 名
・学年テーマにかかわる手立て
学びのスキル(○重点)
書く
聞く
単 元 名
話す
・学びのスキルにかかわる手立て
○
国語「私が選んだ今月のニ
ュース」
・話し方の基礎の指導
4 NRT 学力テスト
5
6
7 板書画像交流
8 夏季休業中の校内研修
校内授業研究
9 (1~3組)
2けたでわるわり算
・ズレを感じさせる問題提示
・まとめの時間の確保
算数
10
11
○
国語「お願いやお礼の手紙
を書こう」
・モデル文の視写
・形式の指導
○
国語「漢字を使って読みや
すい文を書こう」
・段落や接続語の意識化
12
1 板書画像交流
2
3
4
振り返り(達成率)※校内授業研究については,「まなびぃ」で報告する。
学びのスキル 達成率(%)
1学期
2学期
%
3学期
%
- 10 -
%
- 11 -