マーケットの見方(No.138)を掲載しました。

2017年3月6日
あおぞら投信株式会社
『働き方 働く前に 考えて
会議準備と 意思決定を』
先月、厚生労働省が発表した平成28年(2016年)の毎月勤労統計調査(確報値、従業員5人以上)によると、
物価変動の影響を除いた実質賃金は前年に比べて0.7%増加しました。前年実績を上回るのは5年ぶりとな
ります。従業員1人あたりの平均現金給与総額(名目賃金)は前年に比べて0.5%増の31万5590円、中でも
ボーナスなど特別に支払われた給与が2.4%増となったことが寄与しています。また、同じく厚生労働省が発
表した平成28年賃金構造基本統計調査によると、女性の賃金は前年に比べて1.1%増加し、過去最高となっ
ており、男女間賃金格差(男性=100)は過去最小の73.0となっています。このように、タイトな労働市場の中
で賃金にも変化が生まれてきています。
一方、依然として他の先進国と比べて日本企業の労働生産性は低いと言われています。その原因としては、
相変わらず上下関係に重きを置いているために、形式的な会議が多く、意思決定が遅くなるといった企業風
土があるのではないでしょうか。労働生産人口が減少している今こそ、旧来型の働き方や組織の課題を解決
し、ひとりひとりの力を生かす企業へと変化する時だと考えます。働き方改革とは、真に自由な発想を生かし、
効率的に仕事を進めることであり、そのことで企業の生産性を向上させていくことが可能となるのだと思いま
す。従業員の幸せとは、賃金も大切ですが、働くことに対する評価があります。そのような“場”となる企業が、
労働力を集めて生かしていくことにより、これからの時代で発展していくのだと思います。
性別賃金、男女間金利格差の推移(昭和51年~平成28年)
(万円)
40
120
35
110
30
100
25
90
20
80
15
70
10
60
5
50
0
40
(年)
男性 賃金(左軸)
女性 賃金(左軸)
男女間賃金格差(右軸、男=100)
出所:「平成28年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」を基にあおぞら投信が作成
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商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/