シニアのための Market Eye(2016 年 5 月 20 日) 5 月 19 日終値 NY ダウ ナスダック S&P500 シカゴ日経先物 米 10 年債 NY 原油先物 17,435.40 (-91.22) 4,712.53 (-26.59) 2,040.04 (-7.59) 16,595 円↓ 1.846%↓ 48.16 (-0.03) 金:1,254.80(-19.6) 出所:SBILM 19 日発表の主要経済指標 米・4月シカゴ連銀景況指数 (前月比) 前回 予想 結果 -0.55 - 0.20 0.10 29.4 万件 米・新規失業保険申請件数 -1.6 米・5 月フィラデルフィア連銀製造業指数 27.5 万件 3.5 27.8 万件 -1.8 19 日、17 時以降のドル円 15 分足チャート) 6 月利上げの可能性に言及した前日に公表された FOMC 議事録を受けてドル円は 4 月 28 日以来の 110 円台を回復したことを好感、昨日の日経平均は 160 円高で 取引を開始し 196 円高の 16,841 円まで上昇。しかし、5 月SQ値の 16.845 円を前に SQ値を抜けきれず失速。為替水準以上に消費税増税や財政出動、さらには追加 緩和など今後の政策に対する不透明感を払拭できないことから円安・株高への基調 転換は難しい状況が明らかに。 ムーディーズが中国の成長率見通しについて 6.3%へ減速との予想を公表したほか、 より顕著な中国経済減速リスクに言及したことから日経平均はマイナス圏に反落。 伴ってドル円も徐々に上値を切下げ 109 円 93 銭まで下落する場面も。 それでも日経平均は 54 円安で踏み留まり、ドル円、日経平均ともに下値の底堅さを 確認する動きを経て落ち着きを取戻し、日経平均は前日の 8 円安に続き昨日は 1 円 97 銭高で取引を終了。 また、オプションに絡む動きとの説もきかれドル円は一時 110 円 39 銭まで反発したも のの、一目均衡・日足の雲の下限が上値抵抗となり失速。 しかしながらドル円は一目均衡・日足の雲下限の上抜けに失敗したこともあり、急速 にドル売り優勢に転換すると 110 円 00 銭まで反落。 1 さらに欧州市場序盤以降、欧州株や日経平均先物が下落したほか、原油先物が 軟調に推移したことで豪㌦円が 79 円 02 銭へ下落したほか、雇用統計の改善を受け て堅調に推移していたポンドも 161 円台半ば付近から 1 円近く下落するなどクロス円 の下落に押されドル円は 109 円 78 銭まで反落。 米新規失業保険申請件数は 27.8 万件と予想に届かなかったものの過去 2 週続い た増加ペースが改善したほか、シカゴ連銀景況指数も予想を上回る結果に。一方 でフィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想(+3.5)を下回る-1.8 へ低下。 ドル円は一時 110 円 23 銭まで反発したものの、ドル買いは続かず再度 110 円割れ となり一時 109 円 70 銭まで下落。 一方、フィッシャーFRB 副議長は「目標とする物価に近づきつつある、労働市場は 最大雇用に接近』などと発言したほか、ダドリーNY 連銀総裁は「FOMC の政策スタ ンスはデータ次第」と発言。さらにリッチモンド連銀総裁も 6 月利上げに前向きな 発言を示す中、「英国の EU 離脱を巡る国民投票は FRB の政策決定に影響しない」 など 6 月利上げに前向きな発言がドル円の下値支援の一因に。 ドル円は 5 日移動平均(109 円 63 銭)と日足・雲の下限(110 円 18 銭)との狭い 値幅での小動きに終始しそうだが、本日から明日の 2 日間、仙台でのG7財務相・中 央銀行総裁会議が行われ、日米財務相会談など個別会談の可能性もあり、為替を 巡る要人発言次第では大きく振れる可能性もあるだけに注意が必要。 提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社 お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を 行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内 容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいか なる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではあ りません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。 2
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