2015 Jun 18 FOMC(米連邦公開市場委員会)開催 経済の緩やかな拡大を指摘。年内利上げの姿勢を維持 FRB(米連邦準備制度理事会)による経済見通し 16-17日にかけて、市場関係者が注目するFOMCが開催され ました。利上げの時期について、声明文では「労働市場が一層改 善し、インフレ率が中期的に2%の目標に戻っていくと合理的に確 実質GDP成長率 3月時点見通し 失業率 3月時点見通し インフレ率(コアPCE) 3月時点見通し 信した場合にはFF(フェデラルファンド)レートの目標レンジの引き上 げが適切になると見込んでいる」という文言が維持された一方で 「経済活動は緩やかに拡大した」と指摘がされており、FRBは年内に 利上げを実施する可能性が高いと考えています。声明文と同時に は前日比続伸する結果となりました。 グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 中山 健悟 1.8% 1.8% 5.0% 4.9% 長期 ~ 2.5% ~ 2.5% ~ 5.8% ~ 5.8% - - (%) 0.03 0.2 0.02 0.1 0.01 0.0 0.00 NYダウ工業株 30種平均 S&P500種 株価指数 米ドル円 米国10年国債 利回り(右軸) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成。為替はNY市場終値、国債の利回りは騰落差を表示 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 及さないよう利上げは慎重に行う姿勢を維持しているとみています。 株式市況はFOMC前までは軟調に推移していたものの、上記の 経済予測やFRBのこうした姿勢などが市場に好感され、FOMC後 2017年 2.0% ~ 2.5% 1.8% ~ 2.5% 4.8% ~ 5.5% 4.8% ~ 5.5% 1.7% ~ 2.2% 1.7% ~ 2.2% 17日の米国主要資産の動き(前営業日対比) (%) 0.3 で下方修正されましたが、来年以降の予測は上昇修正されていま す。また経済予測には、FOMC参加者の政策金利予測(ドット・ 想は前回と同様(0.625%)でしたが、来年末の政策金利予想は前 回より低下し、FRBは急激な政策金利上昇が経済活動に悪影響を 2016年 2.3% ~ 3.0% 2.2% ~ 3.0% 4.6% ~ 5.2% 4.5% ~ 5.2% 1.5% ~ 2.4% 1.5% ~ 2.4% (出所)FRBの資料を基に三菱UFJ投信作成 (注)FOMC参加者のレンジを使用 公表した経済予測では今年の実質GDP(国内総生産)成長率予 測が、1-3月期の実質GDP成長率のマイナス結果を反映した形 チャート)も記載されており、市場ではこのチャートの動きが利上げ 時期を予想する上で重要と考えられています。年末の政策金利予 2015年 1.7% ~ 2.3% 2.1% ~ 3.1% 5.0% ~ 5.3% 4.8% ~ 5.3% 1.2% ~ 1.6% 1.2% ~ 1.6% 6月 17日 6月 18日 日本 米国 5月 貿易収支(季節調整値) -1,825億円(前回 -2,399億円) FOMC(米連邦公開市場委員会)[16~17日] 特にございません。 新規失業保険申請件数(6/13) 水 5月 景気先行指数 木 5月 消費者物価指数(食品・エネルギー除く) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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