**2016年4月改訂(第6版、 参照) *2013年7月改訂 日本標準商品分類番号 871319 承 認 番 号 21900AMX00021000 薬価収載 2007年6月 販売開始 1967年6月 再評価結果 1979年2月 *貯 法:気密容器、室温保存 使用期限:外箱及びラベルに記載(3年) ** 〔組成・性状〕 販 売 名 有効成分 含量 (1mL中) 添 加 物 pH サンコバ点眼液0.02% 水 シアノコバラミン 虹 性 0.022 様 体 0.045 0.036 ベンザルコニウム塩化物、ホウ酸、 ホウ砂 子 体 0.007 0.013 膜 0.013 0.011 網 脈 絡 〔使用上の注意〕 おいて顕著な有意差が認められ、有用性判定においても有意に 優れていることが確認された3)。 〔薬効薬理〕 1.副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を 実施していない。 副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置 を行うこと。 頻度 眼精疲労患者972例において本剤の臨床効果を調査した結果、 製剤)で62.5% (227/363) の有効率であった2)。 また、調節性眼精疲労患者に対する効果をプラセボ対照二重盲 検比較試験により検討した結果、本剤は特に微動調節測定法に 通常、1回1~2滴を1日3~5回点眼する。 なお、症状により適宜増減する。 頻度不明 種類 〔臨床成績〕 調節性眼精疲労(608例)に対しては、本剤単独療法で66.1% (162/245)、併用療法(主としてビタミンB1含有経口製剤、ATP 〔用法・用量〕 過敏症状 2.適用上の注意 1)投与経路:点眼用にのみ使用すること。 2)投 与 時:薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端 が直接目に触れないように注意するよう指導す ること。 〔薬物動態〕 眼内移行1) (参考:ウサギ) 標識したシアノコバラミン液をウサギに2分毎に15回、総量 0.3mLを点眼したとき、15回点眼直後及び1時間後の眼内移行 率は次のとおりであった。 最終点眼直後(%) 最終点眼1時間後(%) 結 膜 1.286 0.132 角 膜 0.156 0.115 強膜(毛様体部) 0.097 0.033 強 部 0.212 0.027 水 0.008 0.015 後 0.008 0.015 毛 調節性眼精疲労における微動調節の改善 房 0.007 彩 硝 0.9~1.1 紅色澄明、無菌水性点眼剤 状 膜 体 0.2mg 〔効能・効果〕 前 最終点眼1時間後 (%) 5.5~6.5 浸透圧比 過敏症 晶 最終点眼直後(%) 1.調節機能改善作用4) 調節性眼精疲労患者における本剤の調節機能に及ぼす影響を プラセボとの二重盲検比較により検討した結果、調節時間及 び調節運動においては改善の傾向がみられ、微動調節ではプ ラセボと比べて有意の改善効果が認められた。 2.組織呼吸増加作用 白色ウサギの網膜浮遊液中に0.0025、0.025、0.1、0.5、5.0、 10.0、50.0、100.0μg/mLのコバマミド (補酵素型ビタミンB12 ) を添加すると、網膜の酸素消費量はいずれも増強し、その程 度には用量依存性が認められた5)。(in vitro) また、シアノコバラミンは ラット骨格筋の酸素消費量を増 加させ、脱神経性筋萎縮ラットにおいても低下した萎縮筋の 組織呼吸を回復させた。さらに、シアノコバラミンとAMP の併用は、AMP単独投与よりも筋肉、眼球などのATP量を 増大させた6)。(in vitro・in vivo) 3.神経興奮伝導に対する作用7),8) カエル及びウサギの坐骨神経を用い、補酵素型ビタミンB12(も しくはメチルコバラミン)の神経の興奮伝導に対する作用を 調べた。その結果、低濃度では細胞膜を過分極の状態にし、 活動電位の振幅を増大させ、高濃度では脱分極を引き起こし、 活動電位の振幅を減少させることが示された。より高濃度で はこの脱分極は興奮伝導の遮断をもたらすが、この脱分極が 閾値膜電位より小さければ神経細胞の興奮性は増大し、不応 期が短縮する可能性のあることが示唆された。(in vitro) 〔有効成分に関する理化学的知見〕 一般名:シアノコバラミン (Cyanocobalamin) 化学名:Coα-[α-(5,6-Dimethyl-1H-benzoimidazol-1-yl)]Coβ-cyanocobamide 構造式: O H O H3C H2N O CN N Co+ N N O NH2 O CH3 CH3 CH3 CH3 H O NH O P HO H O O H 3C N H3C H H 2N NH2 H3 C H2N CH3 H O N CH3 N CH3 NH2 HO H H HO H O H 分子式:C63 H88 CoN14 O14 P 分子量:1355.37 性 状:本品は暗赤色の結晶又は粉末である。 本品は水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶 けにくい。 本品は吸湿性である。 〔包 装〕 プラスチック点眼容器 5mL×10本 5mL×50本 〔主要文献及び文献請求先〕 <主要文献> 1)筒井 純他:日本眼科紀要 18,1156(1967) 〔53515〕 2)鈴村昭弘:眼科臨床医報 70,36(1976) 〔53512〕 3)山地良一他:臨床眼科 32,1013(1978) 〔53513〕 4)鈴村昭弘:日本眼科紀要 28,340(1977) 〔53511〕 5)手島 〔53508〕 仁:日本眼科学会雑誌 73,1711(1969) 6)AMP-シアノコバラミン配合剤のラット 筋肉酸素消費量におよぼす効果について, 参天製薬(株)社内資料 〔53509〕 7)武重千冬他:ビタミン 44,272(1971) 〔53510〕 8)武重千冬他:ビタミン 50,251(1976) 〔53517〕 <文献請求先・製品に関するお問い合わせ先> 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。 参天製薬株式会社 医薬事業部 医薬情報室 〒533-8651(個別郵便番号) 大阪市東淀川区下新庄3-9-19 TEL 0120-921-839 06-6321-7056 受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日を除く) 製造販売元 * 30303 07
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