DNA合成時の誤りが起きる確率 Ex)E.coliがDNA合成する時 →107ヌクレオチドに1回の割合(1000万分の1)で誤りが起きる。 ただし、リーディング鎖からの複製よりもラギング鎖からの複製の方が20倍も誤りが 起き易い。 (理由:ラギング鎖複製のみに関与しているDNAポリメラーゼⅠが主たる複製酵素の DNAポリメラーゼⅢに比べて塩基の選別能力、校正能力について劣っているから。) <互変異性体による誤り> OH O C HN C CH3 CH C O C N <ケト形T> 主にこちらが多数存在 O N C C CH CH3 N <エノール形T> Gと塩基対を作り Aとは作らない NH2 N HC N C NH C N C CH N HC N N C C NH C CH Cと塩基対を作り Tとは作らない N <イミノ形A> <アミノ形A> 主にこちらが多数存在 OH O N HC N C C NH C C N HC N NH2 <ケト形G> N C Tと塩基対を作り Cとは作らない C N C C N NH2 <エノール形G> 主にこちらが多数存在 ただし、Cのアミノ形、イミノ形は、どちらともGと結合する。一般的にケト形T、アミノ形A、ケト形G が多く存在するので、適正に複製される。しかし、もしエノール形Tが複製時に取り込まれたら対 合するのはAではなく、Gとなりミスマッチが起きる。同様にイミノ形AであればC、エノール形Gで はTと対合する。よって複製の誤りが起きてしまう。
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