研 究 課 題 アユ冷水病蔓延にともなうアユ養殖産地

平成 26 年度
日本大学文理学部個人研究費 研究実績報告書
学科・資格 地理学科・教授
申請者氏名 井村
研 究 課 題
研究目的
お よ び
博宣
㊞
アユ冷水病蔓延にともなうアユ養殖産地の変容に関する地理学的研究
報
近年、わが国のアユ漁業・養殖業は、全国的な冷水病蔓延等の影響を受け、生産量の減少が顕
在化している。これまで報告者は、アユ養殖業、同産地および関連産業等に関わる地理学的研究
を進めてきた。同研究の一環として昨年度は、冷水病の蔓延がアユ漁・アユ養殖業地域に及ぼし
た影響について、滋賀県を事例に考察し、琵琶漁業の低迷と養殖業の衰退の実態とその経緯を明
らかにした。今回の研究では、主要産地のひとつである徳島県を事例として、アユ冷水病の蔓延
がアユ養殖業地域に及ぼした影響について検討した。
研究概要
告
研 究
の
の
概
結 果
要
研
究
の
本研究では、冷水病が蔓延する 1990 年頃において全国最大の産地であった徳島県において、監
督官庁、関係団体や養殖業者等に対して、冷水病の発生状況や養殖業の生産動向等に関する聞き
取り調査等を実施した。
その結果、徳島県では 1980 年代から冷水病が発生していたこと、1990 年頃から発生が顕在化
していったこと、各経営体では県水産課等の助力を得ながら対策を講じたものの病禍が猛威をふ
るい、生産量・経営体数とも大きく減少していったこと、生産・出荷量の減少は徳島県鮎養殖漁
業協同組合支部の運営や餌料販売業者・運送業者の経営にも悪影響を及ぼしていること等々が判
明した。なお、詳細については別途報告する。
アユ養殖業はわが国の内水面漁業を代表する産業である。本研究は、アユ養殖業に関する研究
上の空白領域を埋める重要な価値をもつものと言えよう。但し、今回の調査だけでは時間的・経
済的な制約等からデータ収集量や対象地域には限界がある。そこで、今後も調査を継続して更に
データの蓄積を進め、より研究の精を高める必要があろう。
考 察
・
反 省
※この欄は,本報告書提出時点で判明している事項について御記入ください。
研究発表
学会名
発表テーマ
年月日/場所
研究成果物
テーマ
誌 名
巻・号
発行年月日
発行所・者
井村博宣:「徳島県鮎養殖漁業協同組合の成立と展開」、歴史地理学会(第 58 回大会)、
2015 年 6 月/山形県立米沢女子短期大学(発表予定)