知育玩具

業界
幼児教育
業界アウトライン
・総務省の人口推計によると、2014 年 10 月現在の 15 歳未満人口は約 1,600 万
人と、減少傾向に。共働き世帯の増加や、父親や祖父母の育児参加などの社会環
境の変化により、幼児教育へのニーズも多様化している。
注目市場
知育玩具市場
知育玩具市場 市場規模推移
(十億円)
49
(百億円)
75
■市場環境
・早期教育熱の高まり、親および祖父母世代の知育
48
70
への関心の高まり、東日本大震災を契機とした「イ
47
65
エナカ志向」の高まり、ブロック玩具の販売好調な
46
60
どが背景となり、知育玩具市場は安定的に成長して
55
いる。
45
2011年度
12年度
13年度
14年度
(見込)
将来予想
・一方、少子化により乳幼児玩具の需要が伸び悩ん
でいることから、従来、乳幼児玩具として扱われて
知育玩具市場規模(左軸)
玩具(全体)市場規模(右軸)
いた商品に「知育」の要素を付け加えるケースが増
※出典 矢野経済研究所
注)知育の要素を付加した乳幼児玩具が多くみられることから、知育玩具市場規
加している。
■業界動向/事業者動向
模(左軸)は、知育玩具と乳幼児玩具を合わせた市場規模である。
・玩具市場全体は厳しい市場環境が続いており、成長分野である知育玩具への新規参入は多い。同時に、
既存参入メーカーの新製品投入も続いていることから、競争は激化している。
・流通チャネルの 3~4 割を玩具専門チェーン店が占めており、商品を陳列するスペースも広く、実際
に手に取って遊ぶことができる点から、参入メーカーの主戦場となっている。
注目市場
(千億円)
25
託児・保育市場
託児・保育市場 市場規模推移
(千ヵ所)
25
■市場環境
・働きたい母親の増加、女性の働きやすい環境の整
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24
備により、
市場規模は 2011 年度に 2 兆円を突破し、
23
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高い成長率を維持している。
22
22
21
21
20
20
2011年度
12年度
13年度
①市場規模
14年度
(予測)
将来予想
②認可保育所の施設数
※出典 ①と将来予測 矢野経済研究所
②厚生労働省資料より矢野経済研究所作成
・保育所が急速に整備される一方で、ベビーシッタ
ーに対するニーズが相対的に減少しており、ベビー
シッター市場は、ほぼ横ばいで推移している。
■業界動向/事業者動向
・全国の認可保育所約 25,000 ヵ所の内訳は、公立
が約 4 割、私立が約 6 割。私立の殆どが社会福祉
注)①の市場規模は民間の認可および認可外保育所(公営部分除く)、ならびに
法人立であり、株式会社は約 500 ヵ所と僅か。待
ベビーシッター市場を含み、学童保育は含まない。
機児童問題解消のため、株式会社による保育所の
設置を認める自治体も増加しており、近年、株式会社の市場参入が急速に拡大している。
・ベビーシッターサービスへの消費者ニーズは、従来型の「子守をする」のみのサービスから、教育的
指導サービスや病児保育・病後児保育、家事代行サービスとベビーシッターとを共に請け負うサービス
など、高付加価値型へシフトする傾向がある。
(2015.06 作成)
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