協同組織金融機関の経営動向と新たな取組み

分析レポート
地域経済金融
協 同 組 織 金 融 機 関 の経 営 動 向 と新 たな取 組 み
古江 晋也
要旨
近年の協同組織金融機関は、経常利益や当期純利益が増加傾向にあるのに対して、本
業の収益力を示すコア業務粗利益、コア業務純益は減少傾向が続いている。また、日銀の
金融緩和を受け、総資金利ざやも低下している。一方、業種別貸出状況に目を向けると、
「金融業、保険業」「不動産業」「地方公共団体」への伸びが高いが、多くの業種では減少し
ている。
このような厳しい環境のなかでも、これまで以上に渉外活動を重視したり、「地域振興ファ
ンドの組成」「クラウドファンディング会社との提携」「事業性評価(目利き力)の強化」「金融
機関同士との連携」などに取り組むことで新たな経営モデルの構築をめざす協同組織金融
機関もある。
はじめに
減少するコア業務純益
本稿では『全国信用金庫財務諸表分析』
14 年度の信用金庫、信用組合、労働金
(全国信用金庫協会)、『全国信用組合決
庫の決算状況を見ると、信用金庫、信用
算状況』
(全国信用組合中央協会)
、
『全国
組合は 11 年度から 3 年連続で経常利益と
労働金庫経営分析表』
(全国労働金庫協会) 当期純利益は増加した(図表 1)。当期純
を用い、信用金庫、信用組合、労働金庫
利益が増加した理由の一つは、個別貸倒
における 5 年間(2010~14 年度)の主要
引当金繰入額や貸出金償却などの与信関
経営指標の分析を行っている。
連費用が減少したためである。
この期間は 12 年末以降、安倍政権の経
しかし、業務粗利益を見てみると、信
済政策(いわゆる「アベノミクス」
)を受
用組合は 11 年度以降、増加しているもの
けて企業収益は拡大したものの、14 年 4
の、信用金庫は 10 年度から 5 年間で 1,740
月以降は消費税率引き上げに伴う駆け込
億円減少、労働金庫においても 5 年間で
み需要の反動から消費が落ち込み、その
183 億円減少している。
後も持ち直しは見られていない。中国経
また、本来の金融機関の収益力を示す
済の減速が懸念されるようになったのも
とされるコア業務純益(業務純益+一般
14 年後半頃からであった。
貸倒引当金繰入額-国債等債券損益)も
一方、地方経済に目を向けると「地方
創生」が注目されるようになったが、人
業務粗利益と同様に、各業態で厳しい状
況が続いている(図表 2)。
口減少、産業の空洞化などに歯止めがか
かったわけではなく、依然として厳しい
状況が続いた。
変化してきた業務粗利益の内容
業務粗利益は「資金利益」
「役務取引等
利益」
「その他業務利益」で構成されるが、
近年では各業態によってその違いも見ら
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図表1 協同組織金融機関の主要経営指標の推移
(単位:億円、%)
主要経営指標項目
業務粗利益
資金利益
役務取引等利益
その他業務利益
経費
コア業務純益
当期純利益
総資金利ざや
コア業務粗利益
経費率(OHR)
預金積金(平残)
貸出金(平残)
預貸率(平残)
預証率(平残)
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
信金
信組
20,421
3,032
19,684
3,007
19,428
3,047
18,721
3,113
18,681
3,142
労金
2,504
2,478
2,403
2,397
2,321
信金
18,456
17,958
17,299
16,940
16,697
信組
2,970
2,968
2,915
2,930
2,912
労金
2,669
2,653
2,576
2,525
2,470
信金
751
736
722
710
726
信組
労金
信金
信組
労金
信金
信組
労金
信金
信組
労金
信金
信組
労金
信金
信組
労金
信金
信組
△ 25
△ 227
1,213
87
62
14,466
2,184
1,901
4,753
780
581
2,001
84
400
0.27
0.38
0.38
75.27
73.68
△ 14
△ 229
990
52
55
14,358
2,167
1,890
4,338
809
578
1,355
△ 100
350
0.24
0.37
0.37
76.80
72.81
△ 11
△ 238
1,406
143
66
13,963
2,116
1,893
4,175
810
506
2,165
270
345
0.21
0.36
0.32
76.98
71.04
△ 11
△ 246
1,070
194
118
13,773
2,149
2,017
4,010
792
317
3,229
481
284
0.20
0.34
0.22
77.45
69.73
△8
△ 255
1,257
239
106
13,914
2,159
1,889
3,643
770
391
3,414
512
317
0.16
0.32
0.26
79.25
73.72
労金
信金
信組
労金
信金
信組
76.60
1,189,174
170,400
165,329
632,740
93,364
76.56
1,217,309
176,001
170,435
630,885
93,805
78.91
1,239,236
179,517
173,636
627,635
93,424
86.41
1,261,182
185,281
176,050
628,545
95,328
82.84
1,302,607
190,044
178,311
644,256
97,952
労金
112,836
114,709
115,666
117,203
118,460
信金
53.17
51.79
50.61
49.81
49.43
信組
54.75
53.26
52.00
51.38
51.46
労金
66.70
65.77
65.08
64.94
64.61
信金
28.73
29.23
30.14
30.77
30.94
信組
20.53
21.47
21.67
22.34
22.4
労金
9.21
9.74
10.07
9.79
11.23
(資料)全国信用金庫協会『全国信用金庫財務諸表分析』、全国信用組合中央協会『全国信用組合決算状
況』、全国労働金庫協会『全国労働金庫経営分析表』の各年度。
(注)「コア業務粗利益」は業務粗利益-(国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-
国債等債券償還損-国債等債券償却)で計算。
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も拡大を見せており、10 年
図表2 コア業務純益の推移
(億円)
7,000
6,000
581
5,000
780
労金
578
506
809
信組
円、信用組合は 87 億円、労
317
810
391
792
4,000
度には信用金庫が 1,213 億
信金
働金庫は 62 億円であった
770
ものが、14 年度には信用金
3,000
2,000
4,753
4,338
4,175
4,010
庫が 1,257 億円、信用組合
3,643
が 239 億円、
労働金庫が 106
1,000
0
10年度
12年度
11年度
13年度
億円へと増加している。
14年度
(資料)図表1に同じ。
低下する総資金利ざや
日銀の金融緩和が継続す
れるようになった。
例えば、信用組合の資金利益はこの 5
る中、総資金利ざやは 3 業態とも右肩下
年間、2,900 億円台と安定的に推移してい
がりで低下しており、収益性の低下も鮮
るが、信用金庫の場合は 10 年度に 1 兆
明になっている(図表 3)。10 年度と 14
8,456 億円であったものが、14 年度には 1
年度を比較すると、信用組合は 0.06%ポ
兆 6,697 億円と 1,759 億円減少している
イントの低下に対して、信用金庫は
(労働金庫は 10 年度・2,669 億円→14 年
0.11%ポイント、労働金庫は 0.12%ポイ
度・2,470 億円)
。
ントと低下幅が大きい。住宅ローンなど
の金融商品をメインとする労働金庫では、
また「役務取引等利益」を見ると黒字
化しているのは信用金庫だけである(14
他金融機関との金利競争を展開している
年度は信用金庫が 726 億円であるのに対
ことと推察され、このことが総資金利ざ
し、信用組合は△8 億円、労働金庫は△255
やにも反映していると考えられる。
億円)。この理由は、投資信託や保険商品
またコア業務粗利益経費率(OHR:オー
の窓販といった預かり資産業務の取組み
バーヘッドレシオ)に目を向けてみると、
度合いなどが影響していると考えられる。 徐々に上昇傾向にあることがわかる。た
一方、国債等債券売買損益などを含む
だし、これは経費の増加というよりも、
「その他業務利益」については、3 業態と
コア業務粗利益の減少が影響していると
いえる(図表 4)
。
0.35
総資金利ざやの推移
図表3
(%)
0.4
0.37
0.38
0.37
0.38
信組
労金
0.32
0.32
0.34
0.3
0.25
信金
0.36
0.26
0.22
0.27
0.21
0.20
12年度
13年度
0.15
10年度
11年度
ここ では 信用 金庫
と 信用 組合 の貸 出金
残高および、業種別貸
0.24
0.2
業種別貸出状況の
比較
0.16
14年度
出 状況 につ いて 検討
する。
よく知られている
(資料)図表1に同じ。
ように近年、預貸率が
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を見ると、14 年度に
(%)
図表4 コア業務粗利益経費率(OHR)の推移
10 年度の貸出を上回
90
信金
信組
った業種は、「電気、
86.41
労金
85
80
75
70
76.56
76.60
76.80
75.27
73.68
72.81
65
82.84
78.91
79.25
76.98
77.45
71.04
69.73
12年度
13年度
73.72
ガス、熱供給、水道業」
「金融業、保険業」
「不
動産業」「教育、学習
支援業」
「医療、福祉」
「地方公共団体」「個
人」
の 7 業種しかない。
60
10年度
11年度
14年度
(資料)図表1に同じ。
そのうち、仕組みロ
ーンを含む「金融業、
低下しており、信用金庫における 13 年度
保険業」、アパートローンなどの「不動産
の預貸率(平残)は 49.81%、14 年度は
業」および「地方公共団体」の伸びが高
49.43%と 50%を 2 年連続で割り込んで
く、仕組みローンは今後、金融市場がど
いる(図表 5)。
のように変動するのか、またアパートロ
一方、図表 6 は貸出金残高(平残)を
ーンは、新築物件が増加している中、収
表したものであるが、昨今では上昇傾向
益率をどのように維持していくのか、と
にある。信用金庫の場合は、貸出金残高
いった懸念もある。
が 10 年度から 14 年度にかけて 1 兆 1,516
信用組合の業種別貸出状況については、
億円の増加。信用組合は 10 年度から 14
22 業種中、10 業種が 10 年度よりも上回
年度にかけて 4,588 億円増加している。
ったものの、信用金庫と同様に「金融業、
しかし、その業種別貸出状況を概観する
保険業」「不動産業」「地方公共団体」の
と、業種に大きな偏りがあることがわか
伸び率は高く、市場環境の変化に注視し
る。
ていかなければならないといえる(図表
信用金庫では業種別貸出状況を 21 業種
8)。
に区分している(図表 7)。そのうち 10
年度と 14 年度の業種別貸出状況の増減額
図表5
(%)
協同組織金融機関
の新たな取組み
預貸率の推移
人口減少、高い中
60
55
50
信金
54.75
53.26
53.17
小企業の廃業率など
信組
は協同組織金融機関
52.00
51.38
51.46
全体の経営内容を
徐々に変化させつつ
51.79
50.61
49.81
49.43
ある。しかし、そう
した中においても融
45
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
(資料)『全国信用金庫財務諸表分析』(全国信用金庫協会)、『全国信用組合決算状況』(全国信用
組合中央協会をもとに作成。
資を伸長させている
金融機関があること
も事実である。
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13 年度・4 兆 9,628 億円
図表6 貸出金残高(平残)の推移
(億円)
650,000
から 14 年度・4 兆 9,370
100,000
貸出金残高(信用金庫、左目盛り)
645,000
97,952
貸出金残高(信用組合、右目盛り)
95,328
640,000
93,805
93,364
635,000
630,000
632,740
625,000
644,256
93,424
630,885
628,545
620,000
11年度
12年度
一方、これまでとは異
96,000
なる新たな取組みで地
94,000
627,635
10年度
億円に減少)。
98,000
13年度
域活性化を図る協同組
92,000
織金融機関もある。その
90,000
代表的なキーワードが
88,000
「地域振興ファンドの
14年度
組成」「クラウドファン
(資料)図表5と同じ。
ディング会社との提携」
例えば、
「原点回帰」を唱え、これまで
「事業性評価(目利き力)の強化」
「金融
以上に渉外活動に重点を置き、事実上取
機関同士の連携」である。いうまでもな
りやめていた定期積金の集金業務を復活
く協同組織金融機関は営業地域が限定さ
させた信用組合もある。この動きは財務
れているため、人口減少が今後急速に進
諸表にも表れており、13 年度に 7,167 億
むとされる地域に拠点を置く金融機関の
円であった定期積金残高は 14 年度に
なかには、統合や再編への圧力も少なく
7,240 億円と上昇に転じた(信用金庫は
ない。しかし地元に金融機関がなくなる
ということに危機
図表7 信用金庫における業種別貸出状況の比較
感を抱く中小企業
2010年度
7,122,224
128,386
61,284
68,595
5,271,166
37,031
254,113
2014年度
6,303,538
120,052
56,532
56,252
4,795,556
105,650
232,074
増減額
△ 818,686
△ 8,334
△ 4,752
△ 12,343
△ 475,610
68,619
△ 22,039
(単位:百万円)
増減率
-13.0%
-6.9%
-8.4%
-21.9%
-9.9%
64.9%
-9.5%
1,342,637
6,082,771
1,082,741
1,317,745
5,487,134
1,908,935
△ 24,892
△ 595,637
826,194
-1.9%
-10.9%
43.3%
で育ててくれた地
不動産業
物品賃貸業
学術研究、専門・技術サービス
12,290,169
309,544
416,107
13,900,608
287,677
390,215
1,610,439
△ 21,867
△ 25,892
11.6%
-7.6%
-6.6%
いのか」という思い
宿泊業
飲食業
生活関連サービス業、娯楽業
674,871
1,003,439
1,320,555
579,659
852,748
1,181,097
△ 95,212
△ 150,691
△ 139,458
-16.4%
-17.7%
-11.8%
前述のキーワード
教育、学習支援業
医療、福祉
その他のサービス
222,439
1,769,476
1,982,696
245,604
2,128,126
1,958,380
23,165
358,650
△ 24,316
9.4%
16.9%
-1.2%
むことで、これまで
41,442,480
4,081,589
18,230,144
41,909,813
5,063,346
18,828,041
467,338
981,757
597,897
-
63,754,489
65,801,465
2,046,992
-
製造業
農業、林業
漁業
鉱業
建設業
電気、ガス、熱供給、水道業
情報通信業
運輸業
卸売業、小売業
金融業、保険業
小計
地方公共団体
個人(住宅・消費・納税資金等)
合計
加速することにも
なりかねない。
また、金融機関の
役職員には「これま
域を見捨ててもよ
も強い。そうした中、
に積極的に取り組
とは違った角度か
ら地元企業の支援
19.4%
3.2%
(資料)全国信用金庫協会『全国信用金庫財務諸表分析』平成22年度および平成26年度。
(注)本表の「小計」と「合計」の金額は、『全国信用金庫財務諸表分析』平成22年度および平成26年
度に記載された「小計」と「合計」の金額としている。
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は多く、より衰退を
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をめざしている。
ただし、金融機関
がこれらの取組み
にどのように関わ
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っていくのか、という内容を巡る課題も
で取り組まれていることも重要であり、
ある。例えば、地域振興ファンドの組成
グランドデザインをいかに描いていくの
やクラウドファンディング会社との提携
か、がポイントになる。
について、それを投資の一つと考えるの
本稿でも見てきたように財務分析の観
か、それとも金融機関役職員が一つひと
点から協同組織金融機関全体の現状を概
つの案件にコミットし、新規創業支援や
観すれば、その状況は依然厳しいといえ
事業性評価の強化にまで踏み込むのか、
る。しかし、そのような厳しい逆風のな
によって今後の方向性は大きく異なる。
かでも、地道な取組みによって将来の新
加えて、地方に拠点を置く金融機関と
大都市に拠点を置く金融機関がともにビ
たな経営モデルの構築をめざす動きも始
まっており、今後の展開に注目が集まる。
ジネスマッチングを開催したり、大都市
に拠点を置く金融機関が地方の金融機関
のためにオフィスを提供するなどの金融
機関同士の連携の動きも始まっている。
これらの新たな取組みは、個別にそれ
ぞれ取り組むというよりも、金融機関の
将来を見据えた総合戦略的な枠組みの中
図表8 信用組合における業種別貸出状況の比較
製造業
農業、林業
漁業
鉱業、採石業、砂利採取業
建設業
電気、ガス、熱供給、水道業
情報通信業
運輸業、郵便業
卸売業、小売業
金融業、保険業
不動産業
物品賃貸業
学術研究、専門・技術サービス業
宿泊業
飲食業
生活関連サービス業、娯楽業
教育、学習支援業
医療、福祉
その他のサービス
その他の産業
小計
地方公共団体
個人(住宅・消費・納税資金等)
合計
2010年度
634,845
33,788
2014年度
568,751
38,825
増減額
△ 66,094
5,037
(単位:百万円)
増減率
-11.6%
13.0%
9,795
15,498
710,159
11,372
36,418
175,114
677,424
206,718
1,648,427
23,365
54,590
254,674
172,117
7,977
13,486
702,086
19,948
36,166
179,909
638,294
305,810
2,180,343
29,199
54,962
308,387
160,090
△ 1,818
△ 2,012
△ 8,073
8,576
△ 252
4,795
△ 39,130
99,092
531,916
5,834
372
53,713
△ 12,027
-22.8%
-14.9%
-1.1%
43.0%
-0.7%
2.7%
-6.1%
32.4%
24.4%
20.0%
0.7%
17.4%
-7.5%
542,273
24,278
541,478
23,807
△ 795
△ 471
-0.1%
-2.0%
178,311
498,490
72,052
5,979,720
449,350
2,986,021
9,415,093
239,362
432,503
60,760
6,542,153
554,821
2,908,175
10,005,151
61,051
△ 65,987
△ 11,292
562,435
105,471
△ 77,846
590,060
25.5%
-15.3%
-18.6%
19.0%
-2.7%
-
(資料)全国信用組合中央協会『全国信用組合決算状況』平成22年度および平成26年度。
(注)本表の「小計」と「合計」の金額は、『全国信用組合決算状況』平成22年度および平成26年度に
記載された「小計」と「合計」の金額としている。
金融市場2016年7月号
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