業界 高齢者及び高齢者施設向けサービス 業界アウトライン ・国立社会

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高齢者及び高齢者施設向けサービス
業界アウトライン
・国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、国内人口の高齢化率(65 歳以
上の人口が総人口に占める割合)は、2010 年時点で 23.0%であったが、2024 年
には 30.0%を超え、2050 年頃まで高い水準で推移すると見込まれる。
注目市場
(十億円)
20
介護システム市場
介護システム市場 市場規模の推移
■市場環境
(%)
75
・介護システムは、介護保険請求業務の効率化を図
18
65
るシステムである。2000 年の介護保険制度開始当
16
55
初は、小規模事業所などでは、初期投資が重いこと
14
45
からシステム導入を見送るケースが多く見られた。
12
35
10
25
・その後、初期費用が少なくて済む ASP 型のサー
2012年度
13年度
14年度
(見込)
市場規模
15年度
(予想)
将来予想
ビスが開始されたことで、同サービスを利用する事
業者が増え、介護システムの導入率も向上した。従
ASP型の構成比(推定)
来は、制度改正に伴い、市場変動が激しくなる傾向
※出典 矢野経済研究所
が見られたが、ASP サービスの普及により、今後
は市場変動が抑制されると見込まれる。
■業界動向/事業者動向
・同市場には大小様々な事業者が参入している。市場が立ち上がった 2000 年当初は 200 社近い事業者
が参入していたが、現在は 60~70 社(うち小規模事業者は 40~50 社)程度と見込まれる。
・従来は、制度改正のタイミングで、大幅なシステム改修による顧客対応に迫られて撤退する事業者も
多く見られたが、今後は ASP サービスの普及に伴い、このような動きも減少していくと見込まれる。
注目市場
高齢者見守りサービス市場
高齢者見守りサービス市場 市場規模の推移
(億円)
30
■市場環境
(千世帯)
100
25
85
20
70
15
55
10
40
2013年度
14年度
(見込)
15年度
(予想)
市場規模
16年度
(予想)
将来予想
利用世帯数
※出典 矢野経済研究所
・同サービスは、センサなどを使用した生活状況の
モニタリングにより、独居高齢者の安否確認を行う
もので、2000 年頃からサービスが開始されている。
・利用者は徐々に増加する傾向にあるものの、2013
年度における独居高齢者の利用率は 1%程度と、本
格的な普及にはまだ至っていない。
・潜在的なポテンシャルが高い市場であるものの、
同サービスの認知度の低さや、利用者(独居高齢者)
と契約者(家族)とのニーズのずれなどが普及の
の阻害要因となっている。これら阻害要因も徐々に解消されつつあり、今後は伸びが期待される。
■業界動向/事業者動向
・独居高齢者の増加や高齢者の孤独死問題が深刻化する中、新規に参入する事業者も多く見られ、現状
では大小合わせて 40~50 社程度が参入していると見込まれる。また、大手 IT 事業者もサービスを開始
しており、市場の活性化が期待されている。
(2015.06 作成)
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