外部講師派遣実施レポート 西伯郡へき地教育研究会 1 研修テーマ 「へき地・小規模・複式学級の学習指導の研究と実践」 ~友だちと共に学び合い、自分のよさに気づき、 考えを深め広げようとする子どもの育成~ 2 研修の概要 ○6月22日(水) 会場:南部町立会見第二小学校 授業研究 講師:岡山大学大学院教育学研究科 教授 黒崎 東洋郎 先生 ○6月28日(火)、8月4日(木)、8月24日(水) 会場:伯耆町立二部小学校 授業研究・理論研究・情報交換【国語】 講師:鳥取大学教育学部 准教授 小笠原 拓 先生 3 研修のまとめ 【算数科】 ~個に応じた指導と言語活動の充実~に向けて研修を深めた。 (1)児童の学びの自立→子どもたち自身が学び方について習得し、自分たちで学習を進め ることができるようにする。それには目標とする子どもたちの姿を常に持ち、評 価を続けることが大切である。 (2)極小人数の学級→児童の実態に合わせた教材準備や学習展開の工夫ができることを最 大限に生かしていく。 (3)少人数のデメリット→個々の考えが広がらない、深まりが浅いということについては、 教師の働きかけ等の工夫で克服するよう努める。 (4)少人数である→全校児童が関わる活動を仕組み、その中での言語活動を通して他者や 社会と関わる力を育んでいく。 【国語科】 西伯郡へき地教育研究会に参加している3校は、いずれも小規模で、複式学級を有して いる。実際の学習指導においては、一人という実態もある。そこで、少人数での学習でど のように単元構想をするかを中心に研修を進めた。 (1)学習の必然性を感じとれ、学び終わってから結果・変化が伴うような活動を仕組む。 (2)その学校でしかできない価値ある体験をさせる。 例:①協働的な学び ②多様なメディアとのつきあい方 ③学校の歴史・学校そのもの ④異学年交流 *単元名の3つの要素(①学習内容②学習活動③価値) (3)少人数の学習で、教師の役割は特に重要であり、教師も一つの資産ととらえるべき である。教師は、子ども以上に驚いたり楽しんだりする。それが子どもに波及してい く。教材研究の時の視線の高さが求められる。 -1-
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