平成 27 年度 研究推進計画

平 成 27 年 度
研究推進計画
(三次市立粟屋小学校)
「 21 世 紀 を 生 き る 力 」 を 育 む 授 業 の 創 造
研究主題
~関わり合い,学び合いを通した主体的な学びの充実~
こ れ か ら の グ ロ ー バ ル 化 す る 社 会 を 生 き 抜 い て い く た め に は 、① 知 識 や 技 術 を 活 用 す る 力 、
②人間関係を形成する力、③自律的に行動する力の育成が必要であると提言されている。
本 校 は ,平 成 23 年 度 よ り 、算 数 科 に お け る 特 別 支 援 の 視 点 を 取 り 入 れ た 授 業 づ く り の 研 究
を進めてきた。すべての児童にとってわかりやすい授業作りは,基礎学力の定着にもつなが
主題設定の
り、市の学力検査では「活用」の項目の伸びも見られた。また,ペア学習やグループ学習を
理由
取り入れることで,お互いの考えを表現し,交流していく関わり合いが生まれてきた。そし
て、全体の場でも自信を持って発言できる児童や自分の考えと比べながら聞くことができる
児童が育ってきた。
こ の よ う に 前 述 の 3 つ の 力 、「 21 世 紀 を 生 き る 力 」 を 持 っ た 児 童 が 育 ち つ つ あ る 。
しかしながら,本校児童の課題として,学習意欲の不十分さがある。問題を自身で見出せ
なかったり、考えが行き詰った時に、あきらめてしまったりという場面もみられる。
これを改善するために、
○ゴールを意識させ、観察・実験・調査などの活動に必然性を待たせる授業展開の工夫が
必要である。
○子どもたちの考えや情報をつなぎ、主体的に問題解決を行うことができるようコーディ
ネートする授業展開の研究が必要である。
実 生 活 の 中 で 「 21 世 紀 を 生 き る 力 」 を 育 む た め に 、 こ れ ま で の 研 究 を 踏 襲 し 、 よ り 生 活 に
近い社会科・理科・生活科・総合的な学習の時間において、現象・事象と子どもたちとをつ
なぎ、子どもたちと他者とをつないでいく役割を指導者がしていくことで、主体的に問題を
発見し解決に至る問題解決へつなげることを研究テーマとした。
研究仮説
〇ゴールを意識させ、観察・実験・調査に必然性を待たせる授業展開の工夫をすれば、子ど
もたちの学習意欲も持続するであろう。
〇子どもたちの考えや情報がつながるように指導者がコーディネートする授業を展開すれ
ば、主体的な問題解決が成されるのではないか。
研究内容
1
ゴールを意識させ、観察・実験・調査に必然性を待たせる授業展開の工夫
・
2
効果的な具体の事物・現象や状況、指導者の働きかけを用意した授業改善を図る。
子どもたちの考えや情報をつなぎ、主体的に問題解決を行うことができるようコーディ
ネートする授業展開の研究
・子どもたちの持つ考えや情報の見取り方、つなげ方を研究する。
・論理的思考過程とはどういったものかという理論研修や、提案授業を行う。
3
講師招聘による授業研究会の実施
・
4
小中一貫教育の推進
・
5
講師の先生を招聘して授業研究会を行い,指導を仰ぐ。
授業研究会への参加など,校区の学校同士の連携を行う。
複式教育の理論・実践研修
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検証の指標
1
および達成
ゴールを意識させ、観察・実験・調査に必然性を待たせるための動機付けができるよう
な活動の工夫
目標
(検証の指標) ○授業研究(指導案作成・事前研修・事後研修)の回数と内容
○授業参観者の授業評価アンケートの割合
○児童意識調査
(達成目標)
○授業研究を一人2回以上実施する。
○ す べ て の 指 導 案 作 成 ,事 前 研 修 ,事 後 研 修 で ,効 果 的 な 具 体 の 事 物 ・
現象や状況、指導者の働きかけ等が用意されているかを検討する。
○授業評価アンケートで「ゴールイメージや効果的な具体の事物・現
象 や 状 況 、指 導 者 の 働 き か け 等 が 用 意 さ れ て い る 」と い う 回 答 が 80%
以上。
○ 児 童 意 識 調 査 で「 自 分 で 問 題 を 見 出 し て い る 」と 答 え る 児 童 を 10%
以上増やす。
2
子どもたちの考えや情報をつなぎ、主体的に問題解決を行うことができるようコーディ
ネートする授業の実践
(検証の指標)
○授業参観者の授業評価アンケートの割合
○児童意識調査
(達成目標)
○「子どもたちの考えや情報をつなげる授業だった」という評価が
80%以 上 。
○ 友 だ ち 同 士 の 学 び 合 い で ,自 分 の 学 び が 深 ま っ た と 答 え た 児 童 の 割
合 を 10% 以 上 増 や す 。
3
4
学習意欲・自己肯定感の向上
(検証の指標)
○児童意識調査
(達成目標)
○ 肯 定 的 回 答 が 80%以 上 。
基礎的・基本的な知識・技能の向上
(検証の指標)
○学期末テスト(低学年
国語・算数
○各種学力検査の結果
(達成目標)
○ 低 90% , 中 82%, 高 80% 以 上 。
○各種学力検査で市平均を上回る。
○授業研究…各学年2回以上(1 学期の内に各学級 1 回以上)
その他
○理論研修…外部講師の招聘
○自主公開…11月5日(木)
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中高学年
理科・社会)