学校長より - 神奈川県立麻生高等学校

神奈川県立麻生高等学校長
岡田 健
神奈川県立麻生高等学校は緑豊かな多摩丘陵の一角、川崎市麻生区金程の地に昭和
59(1984)年に開校した全日制普通科の高等学校です。開校以来、平成 28(2016)年 3 月ま
でに累計 8,334 名の卒業生を社会に送り出してきました。
本校は「高い志を持ち社会に貢献できる自立した人間の育成」を教育目標に掲げ、生徒
が確かな学力と自らの将来を切り拓く力、そして豊かな人間性・社会性を身に付けるよう
支援してきました。例えば、教育課程を工夫して授業時間数を増やしたり、習熟度別授業
や少人数授業を導入するなど生徒の基礎力と応用力の増進を支援しています。また美しい
ものを愛好する心情を育て、感性や表現力を磨いて豊かな情操をはぐくみ、潤いのある人
生を歩んでもらえるよう支援しています。芸術教科(音楽・美術)の一部でも少人数授業を
行い、校舎内のいたる所に絵画、陶器などの生徒作品が展示されています。また、中庭の
木陰には地元出身の彫刻家、圓鍔元規(えんつばもとのり)氏の作品「さわやか」が置かれ、
年度末には音楽選択者による音楽発表会が校内で催されています。明るく落着いた学習環
境の下で、生徒はのびのびとした高校生活を送っています。
穏やかな校風の下で、生徒たちに安心して充実した高校生活を送ってもらうため、本校
が大切にしてきたことがあります。それは、生徒の規範意識を向上させ、自らをコントロ
ールする力を身に付けるよう支援することです。きちんと挨拶する、遅刻をしない、始業
のチャイムで着席して授業に集中する、身だしなみを整える等々、丁寧に粘り強く支援し
てきました。生活面でのきめ細かい支援・相談体制を通じて、生徒が自己肯定感を伸ばし
ていくことを目指しています。
進路に関しては、ほとんどの生徒が進学を希望しています。生徒の希望を支援するため
に、自らの将来を切り拓く力を伸ばすキャリア教育に力を入れるとともに、「高い志を持
って自ら学ぶ学習習慣の確立」「より高い学力の育成」を掲げ、授業研究、学習指導に取
り組んでいます。同時に、部活動・生徒会活動の活性化にも力を入れており、約8割の生
徒が部活動に参加して熱心に活動しています。チアリーディング部、文芸部、音楽部、メ
ディア研究(放送)部、美術部などが全国大会に駒を進めています。
保護者・地域の方々のご理解・ご支援を受けて、生徒と教職員が力を合わせて作り上げ
てきた良き伝統を引き継ぎながら、麻生高等学校は次のステップに踏み出そうとしていま
す。夏以降に学校説明会、文化祭、オープンスクールなどを企画しています。どうか麻生
高等学校の取組と生徒の姿を見学に来てください。