第13回:球面上での回転の量子論(その2)

第13回:球面上での回転の量子論(その2)
古典的角運動量
角運動量
量子論のエネルギーの結果
ℓ ℓ
ℓ
1
ℓ ℓ
,
,
+
+
(
,
1
,
̂
̂
̂
+
極座標表示にえっちらおっちら変換する。
1
Λ
Λ
sin
sin
ℓ, ℓ
2
量子論での角運動量
2
演算子をつかって計算してみる。
,
1
2
回転エネルギー
,
ℓ, ℓ
,
ℓ ℓ
1
2
ℓ, ℓ
,
軸
,
ℓ, ℓ
,
ℓ, ℓ
,
ℓ, ℓ
2
ℓ
角運動量のベクトルモデル
ℓ
ℓ ℓ
角運動量の大きさ
̂
は複雑な表記になる。)
,
ℓ
̂
1
sin
は および の同時固有関数である。
ℓ, ℓ
+
̂
ℓ
2の場合
ℓ
1
ℓ
ℓ
角運動量のZ軸方向の大きさ
ℓ
1
0
1
2
はかならず より小さいので、角運動量のベクトルはZ軸から倒れた方向を向い
ている。
Z軸から倒れた方向は量子数 ℓ で決まる。→空間量子化
,
?
はどのような値をとるか ?
の値が決まっているときに、 および
の値を決めることはできない。
,
≡
,
,
0
≡
,
可換な演算子の固有値
は同時に決定できる。
非可換な演算子の固有値
は同時には決定できない。
ハイゼンベルグの不確定性原理
二原子分子の回転エネルギー
1
分子の回転を記述するときは、量子数の記号として を用いる。
0, 1, 2, ⋯
2
4
光のエネルギーによって、隣り合う の状態
間での状態の遷移が可能
Δ
Δ
8
1
3
2
Δ
1
6
2
2
1
2
2
1
4
Bohrの振動子条件より対応する光の周波数
を求める。
2
Δ
1
Δ
0
4
Δ
2
1
4
4
1
二原子分子の慣性モーメントは10‐45 から10‐46 kg m2のオーダー
5
10
kg m2として、対応する光の振動数と波長のオーダーを求める
4
6.6
3.14
10
5
3 10
3.3 10
1
2
3.3
10
1
10 m
10 s
マイクロ波領域
8
を波数の単位(cm‐1)で表記した を用いて
2
1
8
回転定数
回転状態の遷移にともなう吸収は2 間隔で並ぶ