第8回:二原子分子の振動(その1)

第8回:二原子分子の振動(その1)
相対運動と重心運動
原子1の座標
,
,
原子1の速度
,
,
原子2の座標
,
,
原子2の速度
,
,
原子1の運動量
重心の座標
原子2の運動量
相対座標
原子間に働く力は原子間距離 のみの関数と仮定する。
原子間のポテンシャルV(r)は原子間距離 のみの関数
原子1が原子2から受ける力
原子2が原子1から受ける力
作用・反作用の法則
,
,
Newton方程式
0
足し算すると
つまり
0
重心は等速度運動をおこなう
1
相対位置
≡
換算質量
1
相対運動の方程式
運動エネルギー
二体の運動は相対運動と重心運動に分けることができる
1
2
1
2
1
1
2
2
足し算すると
1
1
2
2
2
2
1
2
1
∙
∙
二原子分子の振動の古典論
x軸方向の変位のみ考える
相対運動のみ考えればよい
は平衡時の位置
1
2
原子間の相互作用はばねで近似
働く力
:ばね定数
Newton方程式
/
として
系のエネルギー
0で 0
2
でその時 0
1
2
0
sin
sin
, は定数
1
2
cos
0とすると、初期エネルギー
は
解
1
2
1
2
0
sin
cos
2
0
0, 1, 2, ⋯
1.2
一次元調和振動子の量子論
0.8
Energy
初期エネルギー が与えられると、一定
の振幅で振動し、そのエネルギーが保存
される。
V
T
E
0.4
0.0
Schrödinger方程式
0
1
2
2
1
2
2
解
1
0,1,2, ⋯
エネルギー固有値
3
4
を代入
この微分方程式を解くのは結構面倒。
詳しくはテキストもしくは参考書参照。
量子化された波動関数とエネルギー固有値が求まる。
量子数
2
time
n=4
n=3
1
2
0 でもエネルギーが存在する。
エネルギーがゼロ:運動量もゼロで
場所も平衡位置に固定されている。
/
n=2
n=1
ゼロ点エネルギー
n=0
ハイゼンベルグの不確定性原理に
反する。