統計学 I レポート課題6 学籍番号: 氏 名: 提出期限は、6月1日。 問題 (I) 確率変数 X が平均 µ のポアソン分布に従うときその期待値と分散を求めよ。 さらに E[X 3 ] も求めよ。(途中計算を書くこと) (II) スターバックス(コーヒーチェーン店)では、レシートにランダムにアンケート が付加される。そのアンケートに答えるとドリンク(カスタマイズ可)が一杯無料に なる。アンケート付きレシートがもらえる確率は 1/50 だと言われている。青年(自 称)M は、毎年 300 回スターバックスを利用することが分かっている。このとき (a) アンケート付きレシートを 5 枚以上もらえる確率を求めよ。 (b) ある年 M はサッカーで負傷し、その治療のためスターバックスを 300 回利用でき ないことが確実と分かった。執念深い M はそれでもアンケート付きレシートが一枚 以上当たる確率が 0.99 を上回るまで利用したいと考えた。M は何回以上スターバッ クスを利用すればよいか? 解答 (I) 期待値と分散の計算は補充プリント8を参照せよ。確率変数 Y が期待値 µ のポアソン分に従うとすると ∞ ∞ ∑ ∑ µk −µ µk−1 −µ µk k2 (k + 1)2 e−µ e =µ e =µ k! (k − 1)! k! k=0 k=1 k=0 (∞ ) ∞ ∑ µk ∑ µk k 2 e−µ + 2 =µ k e−µ + 1 k! k! k=0 k=0 E[X 3 ] = ∞ ∑ k3 = µ(E[X 2 ] + 2E[X] + 1) = µ3 + 3µ2 + µ となる。 (II) 数が大きいので2項分布でなくポアソン分布を用いる。 (a) 1年にアンケート付きレシートが当たる回数を X とする。X はパラメーター µ = 300/50 = 6 のポアソン分布に従うと考えられる。すると教科書 p.306-307 のポアソン 分布表を用いて P (X ≥ 5) = 1 − =1− 4 ∑ i=0 4 ∑ i=0 P (X = i) e i −6 6 i! = 1 − (0.002 + 0.015 + 0.045 + 0.089) = 1 − 0.151 = 0.849 1 となる。 (b) 1年に n 回スタバに行くとすると、アンケート付きレシートは平均して n/50 当た るから、当たる回数を X とすると、X はパラメーター µ = n/50 のポアソン分布に従 う。このとき1枚以上当たる確率は 1 − e−n/50 だから、 1 − e−n/50 ≥ 0.99 ⇔ 0.01 ≥ e−n/50 ⇔ loge (0.01) ≥ −n/50 となればよい。log(0.01) = −4.605... だから n ≥ 230.25... となり、231 回以上が答え となる。 2
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