確率変数と確率分布 補論 確率変数の意味 離散型の確率変数 累積分布関数 補論 確率の基本概念(pp.64-65) 確率の基本計算(pp.70-75) 加法定理 条件付確率と乗法定理 ベイズ定理 順列と組合せの計算 順列の計算 定義:n個の異なるものの中からr個取り出 して順序をつけて並べたとき、その総数を Pr nで表し、順列(Permutation)という。 n! n Pr (n r )! n!はnの階乗といい、 n!=n(n-1)(n-2)・・・3・2・1 組合せの計算 定義:n個の異なるものの中から順序を区 別しないで、r個取り出して1組としたものを、 n個のものからr個取った組合せ (Combination)という。その総数を n C r で 表す。 Pr n! nCr r! r!(n r )! n 計算の例 10人の学生から4人の代表を選ぶ方法数 は n! nCr r!(n r )! により 10 9 8 7 210 10 C4 4 3 2 1 となる。 X あたの定 確x現表 確 ると値の 率はしし 率 。みを確 変、た、 変 る実率 数実デ実 数 の現で 現ー際 を でしそ が前タに 一の 実で X A B C 計 賞金 10,000 8,000 5,000 本数 100 300 600 1000 確 率 変 数 の 意 味 確率変数の定義 その取りうる値ごとにそれぞれ確率が与え られている変数を確率変数(Random Variable)という。 確率変数の値と確率の対応 xi P( X xi ) x1 10,000 x2 8,000 x3 5,000 計 0.1 0.3 0.6 1 確率分布 それぞれの確率変数をとる値とその確率 の対応関係を確率分布(Probability Distribution)。 前例でみると、 P( X x ) 0.1 1 P( X x2 ) 0.3 P( X x3 ) 0.6 実数、確率変数、確率関数の表現 小文字xは実数を表す 大文字Xは確率変数を表す Xの各取りうる値xに対して、それが起こる 確率 P( X xi ) をxの関数とみて確率関数と (i 1,2,3, n) いう 。 離散型の確率変数 確率変数Xの取りうる値は、有限個また無 限個の、とびとびの値である場合、その確 率変数を離散型(discrete type)確率変数 と呼ばれる。 P( X xi ) p( xi ) p( xi ) 0, (i 1,2, n) p( x ) 1 i 1 i 累積分布関数 離散的確率変数Xが実数x以下である確率 の累積和 j F ( x) P( X x) p( xi ) i 1 を累積分布関数、あるいは略して分布関数 と呼ぶ。 累積分布関数の性質 ① F () 0, F () 1 ② x1 x2 ならば ③ F ( x1 ) F ( x2 ) P(a x b) F (b) F (a) 例題1、p82 10円の硬貨4枚を同時に投げて、表が出 た硬貨の金額の合計をXとするとき、Xの 確率分布を表で表せ。また、P( X 30) を 求めよ。 解説: xを表が出た回数とする。 解説: 全事象:ある試行において起こりうるすべ ての事象の集合。 N () 2 16 4 根本事象:ある試行においてその個々の 発生した結果。 表が1回出れば10円なので、表 x i が i 回 ( i =0,1,2,3,4,)出るという根本事象数は 解説: N (0)4 C0 1 4 3 2 N (3) 4 C3 4 3 2 1 4 N (1) 4 C1 4 1 4 3 2 1 N (4) 4 C4 1 4 3 2 1 43 N (2) 4 C2 6 2 1 となる。 解説:Xの確率分布 x 0 1 2 3 4 P(X=x) 1/16 4/16 6/16 4/16 1/16 F (30) P( X 30) p(0) p(10) p(20) p(30) 1 4 6 4 15 16 16 16 16 16 確率関数と分布関数の関係 確率関数は一つの特定の確率変数がと る確率を意味するが、分布関数はある範 囲の取りうる確率変数値に対する確率の 累積和を表す。
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