Vol. 108 - コマツ産機

KTS-Net
進化はここから生まれる。
激動する時代、メーカーはどのようにこの変化に挑み、取り組んでいるのか。
コマツの製品をお使いのユーザーの方々をレポートしてご紹介いたします。
今回は、金型設計・製作からプレス加工まで一貫した高い技術力で、各社様
から確固たる信頼を得られている、群馬県伊勢崎市の 株式会社 金 豊 様に
お話をお伺いしました。
Vol. 108
プレス金型設計・製作/精密プレス金型/
プレス加工/精密プレス加工/装置部品
株式会社 金 豊
本 社 〒372-0824 群馬県伊勢崎市柴町1777 TEL. 0270-32-8222(代)
FAX. 0270-32-8224
URL http://www.kanetoyo.jp/ e-mail [email protected]
創 業 1966(昭和41)年 9月 代表取締役 金井 一仁 資本金 1,200万円 従業員数 20名
『お客様に満足していただける
製品をご提供する。』
1966年(昭和41年)9月に私の父金井敏二
が個人で事業を始め、その後1966年(昭和
41年)に有限会社金豊製作所として設立し
ました。
創業当初から電子機器部品・自動車機器
部品・農機具部品等を主とした金属プレス
加工を手掛けて参りました。
弊社では、単にお客様から頂いた図面に
基づいた加工を行うだけではなく、金型の
設計及び製作から一貫生産で行っています。
そのためにも、昭和53年にワイヤーカッ
トを導入、昭和61年にはCAD/CAMシステ
ムを導入するなど、常に他社に先駆けた積
極的な設備の導入を行っています。
昭和61年の9月には、ここ伊勢崎市柴町
1777番地に本社を移転するとともに、株式
会社金豊に商号変更し、より一層の業務拡
大に励んで参りました。
創業以来、「短納期、低コスト、高品質
の製品作り」を目標に従業員一同、ひとつ
ひとつの製品に責任を持って生産を続けて
参りました。
代表取締役
金井 一仁
氏
また、弊社では平成17年にISO9001及び
ISO14001を相次いで認証取得しました。
常にISOの規格を順守し、プレス加工・
金型製作にあたり、循環型社会の形成及び
環境保全活動を目的に環境マネジメントシ
ステムを経営のひとつとし、地球環境に配
慮した活動を積極的に推進しています。
数々の表彰。お客様に喜ばれるモノ作りを続けて来た証。
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
創業から今日に至るまでの経緯について
お聞かせ下さい。
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進化はここから生まれる。
自由な発想と豊かな創造力を発揮し、卓越した技術力
を持つエンジニア集団。
工場では徹底した品質管理と原価低減意識を持ち、
社員全員が一丸となって仕事に取り組んでいる。
さらにメーカーの信頼に応えるための積極的な技術
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革新も推進している。
●御社では、どのような生産を行われてい
るのですか。
弊社では、金型設計・製作からプレス加
工まで、お客様の満足する商品を短納期・
低コストで提供致しております。
単発プレス金型、順送プレス金型の設計
製作としましては、主に精密プレスに使用
する様々な製品形状のプレス金型を単発型
から順送型まで製作しています。
複雑な形状の金型にも幅広く対応してお
ります。金型の設計から製作まで技術者一
人一人が一貫生産しますので、柔軟な納期
対応も可能です。
精密プレス加工としましては、絞り・曲
げ・打抜き・フォーミング・シェービング
・順送・単発・プレスロボットなど様々な
加工を行い、材料も鉄・ステンレス・アル
ミ・銅・真鍮・りん青銅・メッキ鋼板・ス
テンバネ材・ニッケル、材厚もt0.1mm∼
9.0mmと実に様々なものを取り扱っており
ます。
他社が拒むような複雑な加工や難しい加
工が必要な製品、数量に関わらず「何でも
やる」という信念を持ち、様々な挑戦を続
けてまいりました。
その中でも比較的、5mm∼600mm程度の
大きさの製品が多く、0.1mm∼6mmまでの
厚さの複雑な形状や多工程を必要とするプ
レス加工製品を得意としております。
ステンレスやアルミ、鉄、ハイテン材な
ど、お客様のご依頼に合わせて材料を自社
調達するため、コストを抑えた製品のご提
供が可能です。
材料を自社調達し、試作から量産まで一
貫生産することで、短納期・低コストでの
製品ご提供を実現しているのです。
また、弊社ではISO9001・14001を認証取
得しております。従業員一人一人が徹底し
た品質管理を行うことで高品質な製品を生
産しております。
弊社では、長年培った金型及びプレス加
工のデータを駆使し、既存の設備で使用可
能なプログレ金型による製品加工を実現し、
90%以上のセン断面を維持することに成功
しました。
この様な実績を活かして、自動車、家電
を中心に様々な業界の製品に対応しており
ます。
Vol. 108
株式会社 金 豊
製品の品質に関しまして、御社ではどの
ような工夫をされていますか。
設備機械の導入も積極的に行われている
ようですが。
私は、お客様に満足していただける製品
をご提供することが、我社の使命であると
思っています。
そのための行動指針として以下の3つを
掲げています。
1. お客様からの要求事項への適応及び品
質マネジメントシステムの有効性の継
続的改善を行う。
2. 品質目標を設定し、その目標達成の活
動を推進し、定期レビューを行い、適
切性の維持を図る。
3. 品質マネジメントシステムを理解・運
用し、
「品質方針」に沿った事業活動を
展開できるよう社内に周知徹底する。
これらの指針に沿った行動をとることに
よって、製品クレーム「0(ゼロ)」を目指し、
納期を遵守し、5S活動の推進・徹底を図っ
て行きたいと思っています。
お客様がご希望されるコストや納期に合
わせて製品をご提供するには、充実した設
備環境も必要不可欠であると思っています。
弊社では、20t∼200tまでの自動プレスや
ワイヤーカット、マシニングセンター、研
磨機など、常に最新の機械を他社に先駆け
た導入を行い、充実した設備環境を整えて
おります。創業当初に導入しましたワイヤ
ーカットも伊勢崎市内では最も早い導入で
あったと聞いております。
サーボプレスに関しましても、平成15年
の9月に200トンのコマツサーボプレスH1F
導入をはじめ、その後も平成16年、17年と
80トンのサーボプレスを2台導入しました。
サーボプレスの最大の魅力は、従来の機
械プレスでは出来なかった加工が出来ると
いう点ではないでしょうか。
また、平成19年には、今や、自動車部品
の金型製作には欠かせない、最新の3次元
CAD/CAMシステムを導入するなど、プレ
ス機だけでなく、様々なシステムの充実を
図っております。
環境方針について、お聞かせ下さい。
社訓とともに掲げられている「品質方針」及び「品質目標」
全社員が一丸となって高い品質作りに努めている。
弊社は、当社事業活動である金属部品プ
レス加工・金型製作にあたり、循環型社会
の形成及び環境保全活動を目的に環境マネ
ジメントシステムを経営のひとつとし、地
球環境に配慮した活動を積極的に推進して
います。
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プレス金型設計・製作/精密プレス金型
/プレス加工/精密プレス加工/装置部品
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進化はここから生まれる。
プレス金型設計・製作/精密プレス金型
/プレス加工/精密プレス加工/装置部品
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環境保全に取り組むための仕組みを構築
し、運用状況を管理し、汚染の予防に努め
るとともに、定期的な見直しを行い、環境
マネジメントシステムの継続的改善を図り
ます。
また、環境に関する法規制ならびに利害
関係者との要求事項を順守し、環境保全に
取り組みます。
設備・機械によって発生する騒音・振動
に対して、近隣への影響を低減し、地域社
会への環境向上に努めます。
資源・エネルギーの使用の有効性を認識
し、省エネルギー・省資源・廃棄物の削減
・リサイクル化の推進に努めます。
全従業員に対して環境教育を実施し、環
境保全に関する意識の啓蒙を図り、周知徹
底を推進します。さらに、全従業員以外で
当社のために働く人々に対しても、この環
境方針の周知を推進します。
これらの環境方針は、外部の要求に応じ
て公開します。
株式会社 金 豊
弊社でも手掛けている自動車部品をはじ
め、今、製造業が大きく変わろうとしてい
ます。このような不透明な状況においてい
も、私どもは、安い単価の中で、利益を出
さなければ、生き残って行けません。
そのためには、どうすれば良いのか。そ
れを考えることが私の使命だと思っていま
す。その1つとして、大きなプレス機で新
たな加工に挑戦していくことひとつの方法
と思えます。
先行きの読めない難しい状況ですが、今
後はジャンルを問わず、今まで手掛けてい
なかった様々な業界の製品の加工にも積極
的に挑戦して行きたいと思っています。
今後の展望をお聞かせください。
現在、弊社の最大のプレス機は200トンで
すが、出来れば今後、もっと大きなプレス
機を導入したいと思っています。
製品紹介
能 力
能力限界
ストローク長さ
最大ストローク数
ダイハイト
スライド調節量
スライド寸法
シャンク穴径
ボルスタ寸法
左右 L-R
前後 F-B
左右 L-R
前後 F-B
厚さ
サーボモータ定格出力
許容上型質量
H1F35
350
4.5
~80
~80
210
55
350
300
38.5
700
400
86
5
50
H1F45
450
5.5
~100
~70
250
60
400
350
50.5
800
450
110
7
80
H1F60
600
6.0
~120
~60
300
65
500
400
50.5
900
550
130
7
130
H1F80
800
5
~130
~75
320
80
550
450
50.5
1000
600
140
15
190
H1F110
1100
5
~150
~65
350
100
620
530
50.5
1100
680
150
22
350
H1F150
1500
6
~200
~55
420
100
700
550
50.5
1250
760
165
30
500
H1F200
2000
6
~250
~50
450
120
850
650
50.5
1450
840
190
30
650
お問い合わせは
コマツ ハイブリッドACサーボプレス
KOMATSU HYBRID AC SERVO PRESSES
コマツ産機株式会社 鍛圧KBU 企画グループ
〒143-0016 東京都大田区大森北1-6-8 KDX大森ビル3階
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