急増する日本への外国人旅行者

2016年2月10日
急増する日本への外国人旅行者
No.2
2015年は円安効果や消費税免税制度の拡充などもあって来日した旅行者数が増加
した報道がされているけど、実際にどれくらい増加したの?
日本政府観光局(JNTO)が2016年1月に発表した統計によりますと、2015年の訪日外国人総数
(観光・ビジネス・留学などを含む)は前年比47.1%増の約1,974万人となり、1970年以来45年ぶりに訪日
外国人数が出国する日本人数を上回ったとのこと。来訪数が増加した主な要因は①航空路線の拡大、
②燃油サーチャージの値下がりによる航空運賃の低下、③円安による割安感、④消費税免税制度の
拡充などが挙げられています。
国別の訪日外国人数を見てみますと、中国、香港や経済成長が堅調な東南アジア(ベトナム、フィリピ
ン、シンガポール、タイ)からの来日が増加しました。増加率(前年比)2位の香港は人口約720万人に対
し、 リピーターを含め約5人に1人が訪日している計算となります。日本の都市部だけでなく、地方誘客に
向けた官民一体の旅行プロモーションの強化が功を奏しました。
日本政府は東京でオリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに訪日外国人旅行者数2,000万
人をめざす方針を打ち出していますが、仮に現在のペースで訪日外国人数が増加すれば本年中にも目
標を達成する可能性があります。(世界1位の観光大国であるフランスは年間8,000万人超の観光客が訪
問します。日本の目標の約4倍の水準となっています。)
国連世界観光機関(UNWTO)によると、2010年から2030年にかけて最も力強く成長するのはアジア・太平
洋地域で、年平均4.9%増加すると予測しています。日本の都市部では宿泊施設の不足などが深刻化し
ていることから、長期的な観点から観光インフラに関する取組みが必要となると考えられます。
(万人)
2015年(1月‐12月)訪日外国人総
数の増加率(前年比)上位5ヵ国
1.中国
107.3%
2.香港
64.6%
3.ベトナム
49.2%
4.フィリピン
45.7%
5.韓国
45.3%
2,500
<訪日外国人総数の推移(2000年-2015年*)>
2,000
訪日外国人総数
1,500
中国(香港含む)訪日外国人総数
1,000
500
0
(年)
*2015年は1月~10月は暫定値、11月と12月は推計値です。
出所:日本政府観光局(JNTO)、国連世界観光機関(UNWTO)、各種報道をもとにマニュライフ・インベストメンツ・ジャパンが作成
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