VOL.26 543 CHEMOTHERAPY S-1 泌 尿 器 科 領 域 に お け るCefoxitinの 検尉 河村 信夫 ・鮫 島 正 継 ・大 越 正 秋 東海大学医学部泌尿器科学教盛 セホ キ シチ ンは,米 国 メル ク社 で発 見 され新 し く開 発 た。 な おTaUe2の が1例,GPTの された セ フ ァマ イ シ ン系抗 生 物 質 で あ る1)2)。 わ れわ れ は,今 回 この薬 剤 の提 供 を受 け ひ そ の臨 床 的 症 例2, 床 的 検 討 3, 5, 10, 11は,投 上 で あ り,ま た 症 例10は,同 対 象は,東 海 大学 泌 尿 器 科 入 院 息 者 で,す べ て複 雑 性 両者上昇 与 終 了 後 正 常 に 戻 った 。 効果 に つい て検 討 を 加 えた の で報 告 す る。 I.臨 よ うに,GOT,GPTの み の上 昇 が2例 にみ とめ られ た が,投 与 前A1-Pが じ くGOT,GPTが 上 限以 上限 以 上 の 例 で あ った が,薬 剤投 与 終 了後 悪 化 が 認 め られ た 尿路 感染 症 と診 断 され た 症 例12例 で あ っ た(Table1)。 の は2例 で あ り,投 与 終 了 後 に お い て改 善 され た例 もあ 点 滴静注 または 静 注に よ りセ ホキ シチ ンを一 様 に1日4 って,本 剤 の影 響 と して一 定 の傾 向が み られ なか った 。 9,3∼6日 わ れわ れ の経 験 した症 例 は12例 であ り,本 剤 とこれ ら 間 投 与 した。 効果 の判 定 は,UTI研 究 会 に よ る慢 性 症 に おけ る薬 臨 床検 査 値 の変 動 に つ い て結 論 す る こ とはで き ない が, 今 後 の 評 価 に ま ち た い。 効評 価基 準 を基 と した 。 12例 の うち効 果 を 判 定 し得 た の は5例 であ り,他 の 例 ま は菌数 不足 等 に よ り,脱 落 例 とな った 。 効 果 を 判 定 し得 た5例 に つ いて は,い ず れ も除菌 効 果 が あ り,有 効 と判 (1)セ ホ キ シ チ ン4g/dayを5例 (2)自 と もす べ て 異 り,Coryne- bacterium, α-Streptococcus,Enterococcus, Staph. epider- が,3例 覚 症 状 と して の 副作 用 は 認 め られ な か っ た た。 文 これ らの症 例 は,複 雑性 尿 路 感 染 症 と して 共通 して単 純 なもの であ り全 例 有 効 の結 果 を 得 た が,さ 1) WALLICK, H. semisynthetic bility studies. 5(1) 25-32, 2) 第25回 らに重 症 例 で の検 討 の必要 が あ る よ うに思 わ れ る。 比 較 的 単純 な症 の 本 剤 投 与 で充 分 効 果 が期 待 され る も の と思 われ る。 自覚症 状 と して の副 作用 は,と CLINICAL の比 較 的 軽 度 の に トラ ンス ア ミナ ーゼ 値 の一 過 性 の上 昇 を認 め midis, E. coliが 各1例 で あ った 。 例 にあ っては,1回29,1日2回 め 複雑 性 尿 路 感 染 症 に 使 用 し,全 例 に有 効 の結 果 を 得 た。 定 した。 検 出 した細 菌 の菌 種 は5例 と 献 & D. HENDLIN: Cefoxitin, a cephamycin antibiotic: susceptiAntimicr. Agents & Chemoth. 1974 日本 化 学 療 法 学 会 総 会, IV,Cefoxitin。 岐 阜, 新 薬 シ ンポ ジ ウ ム 1977 くに み とめ られ なか っ EXPERIENCE FIELD WITH CEFOXITIN IN THE OF UROLOGY NOBUOKAWAMURA, MASATSUGU SAMEJIMA,MASAAKIOKOSHI Department of Urology, School of Medicine, Tokai University 1) Cefoxitin treatment was given in 5 cases of comparatively uncomplicated urinary tract infections , and the resulte were effective in all the cases. 2) An elevation of trans-aminases was observed transiently in 3 patients though no subjective side effects were seen. 544 CHEMOTHERAPY MAR. 1978 VOL.26 S-1 Table 2 a) B: before administration of CFX A: after administration of CFX 545 CHEMOTHERAPY Loboratory finding. b) BESSEY-LOWRY'Smethod
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