Weekly Report 2015年3月16日 Mitsubishi UFJ Asset Management グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 深澤 俊雄 5分でわかる週間マーケット 前週末のマーケット指標 株式 日経平均株価(日経225) TOPIX(東証株価指数) NYダウ工業株30種平均株価 S&P500種株価指数 NASDAQ総合指数 ドイツDAX30種株価指数 債券 日本新発10年国債利回り 米国10年国債利回り ドイツ10年国債利回り 豪州10年国債利回り ブラジル2年国債利回り 為替 米ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル 豪ドル/円 ブラジルレアル/円 政策金利 米国(FFレート) 欧州(ECBリファイナンス金利) 豪州(RBAキャッシュレート) ブラジル(中銀ターゲット金利) 19,254.25 1,560.33 17,749.31 2,053.40 4,871.76 11,901.61 0.405 2.114 0.257 2.550 13.817 121.40 127.42 1.0496 92.71 37.36 0.25 0.05 2.25 12.75 前週末比(幅) 283.25 19.49 ▲ 107.47 ▲ 17.86 ▲ 55.61 350.64 前週末比(幅) 0.020 ▲ 0.127 ▲ 0.136 ▲ 0.086 0.374 前週末比(幅) 0.57 ▲ 3.58 ▲ 0.0348 ▲ 0.52 ▲ 2.09 前週末比(幅) 0.00 0.00 0.00 0.00 前週末比(%) 1.49% 1.26% ▲0.60% ▲0.86% ▲1.13% 3.04% 前週末比(%) 0.47% ▲2.73% ▲3.21% ▲0.55% ▲5.29% *株式の単位は円、米ドル、ポイント。為替の単位は円、米ドル。債券、政策金利の単位は%。 *直近の米国(FFレート)は0.00~0.25%。 *日本銀行は2013年4月より金融市場調節の操作目標を、無担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベースに変更。 *ECB(リファイナンス金利)は実効ベース。 前週の市場動向 株式・債券市況 前週の株式市況(前週末比)は、日独が大きく上昇する一方で、米は下落しました。また、 債券利回りは日本が上昇する一方で、米独は低下しました。 株式市況は、日本企業の賃上げ期待の高まりやユーロ圏の1月鉱工業生産が市場予想 を上回ったことなどを受けて日独が上昇する一方、米は小売売上高が市場予想を下回っ たことなどが嫌気され、下落しました。債券利回りは、堅調な株式市況などをうけて、日本 が小幅に上昇する一方、米国の利上げ観測への警戒感後退やECB(欧州中央銀行)の 資産買い入れ開始などを受けて、米独ともに低下しました。 為替市況 前週の為替市況(前週末比)は対円で米ドルが0.47%の上昇、ユーロが2.73%の下落、 豪ドルが0.55%の下落、ブラジルレアルが5.29%の下落となりました。 豪ドルは、2月の雇用統計が市場予想を上回る結果だったものの、3月の消費者信頼感 指数が悪化したことなどから、小幅に下落しました。 ブラジルレアルは、議会がルセフ大統領の提出した緊縮財政策を否決したことや2月の インフレ率が上昇するなど先行き懸念の高まりから、対円で下落しました。 1 Weekly Report Mitsubishi UFJ Asset Management 今週の注目ポイント 日本:不動産市況の回復を背景にして、東証REIT指数は底堅く推移 東証REIT指数は、今年1月16日にリーマンショック後の高値である1,990ポイントを付け、 その後下落し、横ばいの展開になっています。その背景には、①日本の長期金利が一時 の水準より上昇したこと、②公募増資による資金調達が活発化し、需給が悪化したことなど があると考えています。REITは投資家から集めた資金に銀行借り入れなどを加えて運用を 行います。このため、長期金利の上昇は借り入れコストの上昇につながり、REITの収益を 減らす要因になるとされています。 (ポイント) 2250 東証REIT指数の推移 7.0 (%) 東証REIT分配金利回りと長期金利の推移 利回り格差(①-②) 東証REIT分配金利回り① 10年国債利回り② 6.0 1950 5.0 1650 4.0 1350 3.0 2.0 1050 1.0 750 12/3/13 13/3/13 14/3/13 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 15/3/13 (年/月/日・日次) 0.0 12/3/13 13/3/13 14/3/13 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 15/3/13 (年/月/日・日次) しかし、足下の不動産市況は改善傾向にあります。先週12日に発表された東京都心の 2月の平均オフィス空室率は5.31%と一昨年7月から20ヵ月連続の低下、平均賃料も 14ヵ月連続の上昇となっています。また、物件の取得動向をみても、物流施設をはじめ 商業・店舗など裾野は広がっています。短期的には、長期金利の動向に左右される展開 が考えられるものの、日銀の強力な金融緩和により金利の上昇は抑えられるなか、堅調な 回復をみせる不動産市況を背景にして、東証REIT指数は底堅く推移するとみています。 東京都心(※)の平均オフィスビル賃料と空室率 (%) 10.0 物件の取得動向(金額ベース) (円/坪) 18,000 平均オフィス賃料(右軸) 平均オフィス空室率(左軸) 9.0 17,500 (兆円) 14 その他 12 物流施設 10 8.0 17,000 8 ホテル 7.0 16,500 6 住宅 6.0 16,000 5.0 15,500 4 12/2 13/2 14/2 (出所)Bloomberg、三鬼商事のデータを基に三菱UFJ投信作成 (注)千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区が対象 15/2 (年/月・月次) 商業・店舗 2 オフィス 0 11/1 12/1 13/1 (出所)投資信託協会のデータを基に三菱UFJ投信作成 14/1 15/1 (年/月・月次) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でな さるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は 株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあ りません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありま せん。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 2
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