ウィークリー・レポート(毎週更新)

Weekly Report
2015年3月2日
Mitsubishi UFJ Asset Management
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト 中山 健悟
5分でわかる週間マーケット
前週末のマーケット指標
株式
日経平均株価(日経225)
TOPIX(東証株価指数)
NYダウ工業株30種平均株価
S&P500種株価指数
NASDAQ総合指数
ドイツDAX30種株価指数
債券
日本新発10年国債利回り
米国10年国債利回り
ドイツ10年国債利回り
豪州10年国債利回り
ブラジル2年国債利回り
為替
米ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/米ドル
豪ドル/円
ブラジルレアル/円
政策金利
米国(FFレート)
欧州(ECBリファイナンス金利)
豪州(RBAキャッシュレート)
ブラジル(中銀ターゲット金利)
18,797.94
1,523.85
18,132.70
2,104.50
4,963.53
11,401.66
0.330
1.993
0.328
2.459
12.796
119.63
133.94
1.1196
93.41
42.10
0.25
0.05
2.25
12.25
前週末比(幅)
465.64
23.52
▲ 7.74
▲ 5.80
7.56
351.02
前週末比(幅)
▲ 0.060
▲ 0.119
▲ 0.039
▲ 0.112
▲ 0.468
前週末比(幅)
0.60
▲ 1.57
▲ 0.0185
0.06
0.62
前週末比(幅)
0.00
0.00
0.00
0.00
前週末比(%)
2.54%
1.57%
▲0.04%
▲0.27%
0.15%
3.18%
前週末比(%)
0.50%
▲1.16%
▲1.63%
0.07%
1.49%
*株式の単位は円、米ドル、ポイント。為替の単位は円、米ドル。債券、政策金利の単位は%。
*直近の米国(FFレート)は0.00~0.25%。
*日本銀行は2013年4月より金融市場調節の操作目標を、無担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベースに変更。
*ECB(リファイナンス金利)は実効ベース。
前週の市場動向
株式・債券市況
 前週の株式市況(前週末比)は、日独が上昇し、米は小幅な下落にとどまりました。また、
債券利回りは日米独ともに低下しました。
 株式市況は、ギリシャ政府が作成した構造改革案がEU(欧州連合)の了承を得たことなど
を受けて日独が上昇する一方、米は昨年10-12月期のGDP(国内総生産)改定値が下
方修正されたことなどが嫌気され、全体的に小幅な動きとなりました。債券利回りは、米利
上げ観測への警戒感後退やECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和の影響などから、日
米独ともに低下しました。
為替市況
 前週の為替市況(前週末比)は対円で米ドルが0.50%の上昇、ユーロが1.16%の下落、
豪ドルが0.07%の上昇、ブラジルレアルは1.49%の上昇となりました。
 豪ドルは、 1月の賃金指数が底堅く推移したものの、民間設備投資が市場予想を下回っ
たことなどから、ほぼ横ばいとなりました。
 ブラジルレアルは、1月のプライマリーバランスが市場予想を上回って改善したことなどが
好感され、対円で上昇しました。
1
Weekly Report
Mitsubishi UFJ Asset Management
今週の注目ポイント
 日本:鉱工業生産は回復基調。日本経済を取り巻く環境は改善へ
2月27日に発表された1月の鉱工業生産指数は前月比+4.0%と、市場予想を上回る
結果となりました。基調判断は「生産は緩やかな持ち直しの動き」と先月から据え置かれま
したが、生産は昨年の増税後からは最も高い水準となり、先行きを示す製造工業生産予
測指数も小幅に上昇するなど、全体として国内景気の回復基調を示す結果となりました。
米国をけん引役に世界経済が緩やかに回復するなか、昨年からの円安を受けて一般機
械、乗用車、電子部品などが輸出強化を目的として生産意欲を強めたことや、中華圏の
春節を控えて企業が生産を増加させたことなどがあると考えられます。また出荷・在庫を
みてみると、出荷は輸出の持ち直しなどから改善傾向がみられ、緩やかに在庫は減少し、
在庫率(在庫÷出荷)も減少傾向にあります。実際、1月の地域別輸出(季節調整前)は
前年比で米国、アジア(中国含む)向けが5ヵ月連続の増加、EU(欧州連合)向けも2ヵ月
連続の増加と全体で同+17%と堅調に推移しています。今後も自動車や電気機器、機
械などを中心とする輸出拡大が引き続き予想され、外需が日本経済を下支えするととも
に、企業業績の拡大が見込まれます。足下、製造業を中心に賃上げの動きが実現すれ
ば、個人消費が拡大し、国内景気の回復が鮮明化していくと考えています。
このような流れを受けて、日経平均株価の終値は先週末に2000年4月以来となる高値
を更新しました。引き続き、日本経済の改善期待を織り込む形で国内株は底堅さを増して
いくとみています。
生産指数(季節調節済)の推移
出荷・在庫指数(季節調節済)の推移
(2010年=100)
(2010年=100)
130
125
生産全体
一般機械
乗用車
電子部品、装置、集積回路
120
在庫率
120
出荷
在庫
115
110
110
105
100
100
95
90
90
80
85
12/1
12/7
13/1
13/7
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
14/1
14/7
15/1
(年/月)
12/1
12/7
13/1
13/7
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
14/1
14/7
15/1
(年/月)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でな
さるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は
株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあ
りません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありま
せん。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
2