Weekly Report

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2015年3月23日
Mitsubishi UFJ Asset Management
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト 清水 翔
5分でわかる週間マーケット
前週末のマーケット指標
株式
日経平均株価(日経225)
TOPIX(東証株価指数)
NYダウ工業株30種平均株価
S&P500種株価指数
NASDAQ総合指数
ドイツDAX30種株価指数
債券
日本新発10年国債利回り
米国10年国債利回り
ドイツ10年国債利回り
豪州10年国債利回り
ブラジル2年国債利回り
為替
米ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/米ドル
豪ドル/円
ブラジルレアル/円
政策金利
米国(FFレート)
欧州(ECBリファイナンス金利)
豪州(RBAキャッシュレート)
ブラジル(中銀ターゲット金利)
19,560.22
1,580.51
18,127.65
2,108.10
5,026.42
12,039.37
0.325
1.930
0.184
2.384
13.551
120.04
129.90
1.0821
93.34
37.15
0.25
0.05
2.25
12.75
前週末比(幅)
305.97
20.18
378.34
54.70
154.66
137.76
前週末比(幅)
▲ 0.080
▲ 0.184
▲ 0.073
▲ 0.166
▲ 0.266
前週末比(幅)
▲ 1.36
2.48
0.0325
0.62
▲ 0.21
前週末比(幅)
0.00
0.00
0.00
0.00
前週末比(%)
1.59%
1.29%
2.13%
2.66%
3.17%
1.16%
前週末比(%)
▲1.12%
1.95%
3.10%
0.67%
▲0.56%
*株式の単位は円、米ドル、ポイント。為替の単位は円、米ドル。債券、政策金利の単位は%。
*直近の米国(FFレート)は0.00~0.25%。
*日本銀行は2013年4月より金融市場調節の操作目標を、無担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベースに変更。
*ECB(リファイナンス金利)は実効ベース。
前週の市場動向
株式・債券市況
 前週の株式市況(前週末比)は、日米独がともに大きく上昇しました。ドイツDAX30種株
価指数は史上最高値を更新し、16日取引中には一時12,213ポイントに達しました。また、
債券利回りは、日米独ともに低下しました。
 株式市況は、FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて市場関係者の多くが利上げ開
始時期がやや遠のいたと判断したとみられることなどから上昇しました。また債券利回りは、
FOMCの結果や、ECB(欧州中央銀行)による資産買入が開始されたことなどから低下し
ました。
為替市況
 前週の為替市況(前週末比)は対円で米ドルが1.12%の下落、ユーロが1.95%の上昇、
豪ドルが0.67%の上昇、ブラジルレアルが0.56%の下落となりました。
 米ドルは、FOMCにてFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が、足下のドル高に
対して懸念を示したことなどが重石となり、対円を含めた他通貨に対して下落しました。
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今週の注目ポイント
 豪州:鉱業中心の産業構造からのシフトが進む。RBAは追加の利下げも検討。
20日(現地時間)に、RBA(豪州連邦準備銀行)スティーブンス総裁は在豪米国商工会
議所にて行われた講演で、豪州と米国の経済情勢について見解を示し、「オーストラリアで
はインフレ率が低位にあり、資産価格が上昇している。金利水準は低位であるものの、 (年
内に利上げが見込まれる米国とは対照的に、) RBAは将来的な利下げについて議論して
いる。」とし、更なる景気支援の可能性を示唆しました。
豪州では、鉱業セクターにおける設備投資がピークアウトする一方でサービス業などの投
資が増加傾向にあり、製造業セクターの投資も底打ち感が強まっています。さらに企業景
況感は持ち直しつつあり、2月の政策金利引き下げ後の消費者信頼感指数は1年ぶりとな
る水準にまで改善しました。スティーブンス総裁は講演にて、鉱業セクターへの投資が減
少することは個人所得や政府歳入にとってマイナスであるとしたものの、足下の豪ドル(対
米ドル)下落は同国の国際競争力の改善につながるとしています。
足下、国際的な商品市況の下落によるインフレ率の低下や失業率の上昇などが国内経
済の重石となるものの、同国の潜在成長率はGDP(国内総生産)換算で3%を超えている
とみられ、今後も国際競争力などの回復から底堅い成長を続け、相対的に投資妙味のあ
る金利水準を維持するとみています。以上のことから、豪ドル(対円)は目先政策金利の利
下げ観測などからもみ合うと予想されるものの、その後は次第に落ち着いた展開になると
みています。(半年後の豪ドルの予想レート:87~101円)
(%)
業種別の設備投資の伸び率(前年比)
(%)
国内景況感の推移
1.0
125
消費者信頼感指数※(右軸)
鉱業セクター
0.8
115
製造業セクター
0.6
110
非製造業セクター
0.4
105
100
0.2
95
90
0.0
85
-0.2
-0.4
09/12
120
80
75
10/12
11/12
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
12/12
13/12
14/12
(年/月・四半期)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(年/月)
企業景況感は四半期データ、2014年4Qまでの値
※ウエストパック銀行-メルボルン研究所 消費者信頼感指数(季調済)の月次データ、2015/3までの値
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株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあ
りません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありま
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