N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2015 年 3 月 11 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 (この報道用資料は、2015 年 3 月 2 日に香港で発表されたリリースの翻訳版です) CBRE、アジアの投資家による対外不動産投資トレンドを発表 アジア資本の加速と新展開 2015 年 3 月 2 日 (香港) — CBRE は、本日、アジア投資家による対外不動産投資の 2014 年のト レンドを発表しました。 主なポイント - アジア投資家による対外不動産投資は、2014年に前年比で23%増加し、過去最高水準の 400億米ドルに達しました。 - 2014年は台湾や中国の保険会社のほか、中国のデベロッパー等、これまで見られなかった プレイヤーが投資家として登場した結果、不動産マーケットへの資本流入ペースは加速しま した。 - 投資家がゲートウェイ都市以外にも目を向け始めるなど、不動産の投資戦略は更に拡大し つつあります。2013年はアジアの投資家による対外投資の60%が世界の5都市に集中して いましたが、この比率は2014年には39%に低下しました。その一方で、フランスはパリのほ か、米国のロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンなどの都市への投資が増加しました。 - アセットタイプ別で見ても、アジアの投資家による対外投資は多様化し始めています。2014 年もオフィスへの投資が大半を占めたものの、全体に占めるオフィスの比率は低下し、ホテ ルや物流施設等への投資比率が増加しています。 - アジアの投資家による対外投資の最大の投資先は、引き続きヨーロッパ、中東及びアフリカ (いわゆる「EMEA」地域)となりましたが、同地域への投資額は前年比1%増の137億米ドルと、 2013年とほぼ同じ規模 にとどまりました。一方、米州(前年比20%増)、太平洋地域(同 33%増)、アジア地域(アジア投資家の自国以外の国々)(同58%増)では、アジアの投資家 による投資が大きく増加しました。アジア地域の中では、日本が最大の投資先となり、中国が これに続いています。 CBRE アジアリサーチのシニアディレクターである Ada Choi は次のようにコメントしていま す。「2014 年のアジアの投資家による対外投資は全体として 2013 年の水準を上回り、2 年 連続で過去最高を記録した。対外投資に向けられた資金を国別に見た場合、対外投資に最も 積極的だったのは前年に続きシンガポールで、僅差で中国が続き、香港が 3 位であった。こ れら 3 地域の投資家による対外投資はいずれも前年の水準を上回っている。シンガポールで ©2015 CBRE, Inc. CBRE News Release Page 2 は、国内マーケットでの利回り縮小や投資物件の品薄感を背景に、投資家が国外マーケット に目を向けている。一方、中国では、規制緩和により不動産への資産配分を引き上げている 保険会社等、新たなプレイヤーの登場が対外投資を牽引した。中国ではデベロッパーも引き 続きアジア地域外への対外投資を積極的に行っている。また、アジアの機関投資家が全般的 に直接投資を増やしている一方で、韓国や日本等からの経験豊富な投資家を中心に、ファン ドを通じた間接投資やクラブディールなどを拡大する動きも見られている。これら従前から の投資家による不動産投資が更に拡大する見通しであると同時に、中国や台湾の保険会社等 の新たなプレイヤーの存在感も今後数年の間に高まってくるだろう」。 グローバル・キャピタル・マーケッツ(アジア部門)のエグゼクティブ・ディレクターであ る Marc Giuffrida は次のようにコメントしています。 「 昨年はクロスボーダー不動産投資にとっ て重要な一年となった。台湾や中国での保険会社の不動産投資規制の緩和や世界的な低金利、 景気のサイクルに促される形で新規資本が不動産マーケットに流入し、投資の拡大ペースが 加速した。特に中国と台湾の保険会社が、2014 年半ば以降、世界の不動産マーケットで目立 つようになった。新規資本の流入は、2015 年においても重要なトレンドとなるだろう」。 一方、早くから対外投資を行っていたアジアの投資家はゲートウェイ都市以外にも目を向け ています。大型の優良資産の取得が注目され、ニューヨークやロンドンが引き続き最大の投 資先であるという傾向自体に大きな変化はありません。しかし、2014年の最大の特徴として 挙げられるのは、パリやロサンゼルス等のいわば第二のゲートウェイ都市や、英国の地方都 市にも投資資金が向かったことと言えるでしょう。この事は、アジアの投資家による上位5都 市への投資額の集中度が低下していることに最もよく表れています。 同様に、アジアの投資家が求めるアセットタイプも多様化しています。オフィスは依然とし て、新規の投資家を中心に最も好まれるアセットタイプですが、ホテルや物流施設といった アセットタイプへの投資も大きく増加しています。従前からの主要なマーケットやアセット タイプにおける利回りの低下や、競争の激化がその背景とみられます。 CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 52,000 人を超える従業員、 370 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 ※免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づいて 行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わな いものとします。 ©2015 CBRE, Inc.
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