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2016 年 10 月 25 日
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CBREが特別レポート「地方都市のマーケット」を発表
札幌、福岡では空室率が最低値を更新中
今後、地方都市全体でも空室率が東京と逆転する可能性も
CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、特別レポート「地方都市のオフィスマーケット」を
発表しました。当レポートは、の地方主要8都市(札幌・仙台・横浜・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡。
以下、「地方都市」とする)のオフィスマーケット(2016年Q2時点)について、現在までのオフィス市況
を解説するとともに、2020年までの市況の見通しについて、まとめたものです。
主なポイントは以下の通りです。

地方都市の空室率はリーマンショック後、いずれの都市も2009年から2010年の間にピークを打
ち、その後低下が続いています。直近(2016年Q2時点)の空室率は、ほとんどの都市で2005
年から過去11年の最低値に近づいており、札幌、広島、福岡では最低値を更新中です。

2015年の移転ニーズのうち、全8都市で新規開設・拡張が全体の5割を超えています。企業の
オフィス床ニーズは強いものの、受け皿となるオフィスビルの空室が不足しており、オフィス需要
は潜在化しています。

地方都市の空室率低下の背景については、支店・事務所の拡張移転や館内増床、東日本大震
災以降のBCP対策の意識の高まりによる新耐震基準ビルへの移転傾向のほか、郊外から中心
地への移転、新規供給が限定的であることなどが挙げられます。

東京では、オリンピックが開催される2020年まで年平均20.7万坪(2016年から今後5年間の合
計では2015年末時点のオフィスストックの16%に相当)の新規供給が予定されています。一方、
地方都市全体の新規供給は年平均3.7万坪と、東京の1/6で、2015年末時点の地方オフィス
ストックの5%にとどまる見通しです。都市別では大阪や名古屋、横浜、福岡では一定量の大型
ビルの新規供給予定はあるものの、札幌、仙台、広島では新規供給はほとんどみられません。

CBREでは、今後5年間のオフィスの新規需要を、東京で年平均19.2万坪、地方都市で5.5万坪
と予想しています。東京では新規供給が新規需要を超過して空室率は上昇傾向となるものの、
地方都市では新規供給が新規需要に追いつかず、空室率は低下傾向となる見通しです。札幌
や福岡などの都市では既に東京の空室率を下回っており、今後、地方都市全体でも、空室率が
東京を下回る可能性が高いと予想しています。
詳しい解説は、弊社ホームページ(http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/Special-Reports-ViewPoints.aspx)
の「地方都市オフィスマーケット」レポートをご覧ください。
©2016 CBRE, Inc
CBRE News Release
Page 2
Chart 1: オールグレード空室率
Chart 2: 東京と地方都市の新規供給(年平均)
地方都市
東京23区
15%
2006~2010
(千坪)
2011~2015
2016~2020
250
FORECAST
207
200
180
181
10%
150
114
4.4%
5%
100
64
37
50
2.4%
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
0%
0
東京23区
地方都市
Source: CBRE
Chart 3: 地方都市の新規供給(2016~2020 年の累計)
(千坪)
70
61
60
50
41
40
40
30
20
20
11
8
10
3
0
大阪
名古屋
仙台
0
札幌
横浜
金沢
広島
福岡
Source: CBRE
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CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
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