N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 10 月 25 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 CBREが特別レポート「地方都市のマーケット」を発表 札幌、福岡では空室率が最低値を更新中 今後、地方都市全体でも空室率が東京と逆転する可能性も CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、特別レポート「地方都市のオフィスマーケット」を 発表しました。当レポートは、の地方主要8都市(札幌・仙台・横浜・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡。 以下、「地方都市」とする)のオフィスマーケット(2016年Q2時点)について、現在までのオフィス市況 を解説するとともに、2020年までの市況の見通しについて、まとめたものです。 主なポイントは以下の通りです。 地方都市の空室率はリーマンショック後、いずれの都市も2009年から2010年の間にピークを打 ち、その後低下が続いています。直近(2016年Q2時点)の空室率は、ほとんどの都市で2005 年から過去11年の最低値に近づいており、札幌、広島、福岡では最低値を更新中です。 2015年の移転ニーズのうち、全8都市で新規開設・拡張が全体の5割を超えています。企業の オフィス床ニーズは強いものの、受け皿となるオフィスビルの空室が不足しており、オフィス需要 は潜在化しています。 地方都市の空室率低下の背景については、支店・事務所の拡張移転や館内増床、東日本大震 災以降のBCP対策の意識の高まりによる新耐震基準ビルへの移転傾向のほか、郊外から中心 地への移転、新規供給が限定的であることなどが挙げられます。 東京では、オリンピックが開催される2020年まで年平均20.7万坪(2016年から今後5年間の合 計では2015年末時点のオフィスストックの16%に相当)の新規供給が予定されています。一方、 地方都市全体の新規供給は年平均3.7万坪と、東京の1/6で、2015年末時点の地方オフィス ストックの5%にとどまる見通しです。都市別では大阪や名古屋、横浜、福岡では一定量の大型 ビルの新規供給予定はあるものの、札幌、仙台、広島では新規供給はほとんどみられません。 CBREでは、今後5年間のオフィスの新規需要を、東京で年平均19.2万坪、地方都市で5.5万坪 と予想しています。東京では新規供給が新規需要を超過して空室率は上昇傾向となるものの、 地方都市では新規供給が新規需要に追いつかず、空室率は低下傾向となる見通しです。札幌 や福岡などの都市では既に東京の空室率を下回っており、今後、地方都市全体でも、空室率が 東京を下回る可能性が高いと予想しています。 詳しい解説は、弊社ホームページ(http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/Special-Reports-ViewPoints.aspx) の「地方都市オフィスマーケット」レポートをご覧ください。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 Chart 1: オールグレード空室率 Chart 2: 東京と地方都市の新規供給(年平均) 地方都市 東京23区 15% 2006~2010 (千坪) 2011~2015 2016~2020 250 FORECAST 207 200 180 181 10% 150 114 4.4% 5% 100 64 37 50 2.4% 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 0% 0 東京23区 地方都市 Source: CBRE Chart 3: 地方都市の新規供給(2016~2020 年の累計) (千坪) 70 61 60 50 41 40 40 30 20 20 11 8 10 3 0 大阪 名古屋 仙台 0 札幌 横浜 金沢 広島 福岡 Source: CBRE CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、投資家、オキュパイアーに対し、幅広いサービスを提 供しています。不動産売買・賃貸借の取引業務、プロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジ メント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不動産開発サービス、不動産投資マネジメント、戦略的コンサルティ ングを主要業務としています。詳細につきましては日本国内ホームページ www.cbre.co.jp をご覧ください。 *免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わ ないものとします。 ©2016 CBRE, Inc
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