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2015 年 4 月 1 日
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(この報道用資料は、2015年3月24日に香港で発表されたリリースの翻訳版です)
アジア太平洋地域における初出店ランキング 2014 年
2015 年 3 月 24 日(香港)-CBRE グループ(以下 CBRE)は本日、アジア太平洋地域におけるリ
テーラーの初出店ランキングを発表しました。
主なハイライト:
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2014 年、アジア太平洋地域内の都市全体で 464 社のリテーラーの初出店がみられました。
これは 2013 年の初出店数を 23%上回る規模です。
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リテーラーの初出店が最も多かったのは東京(63社)で、次いでシンガポール(58社)、台北
(49社)、香港(45社)、北京(34社)という順位となりました。
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初出店企業を業態別にみると、最も大きな比率を占めたのは「ラグジュアリーおよびビジネス」
で、全体の22.6%でした。また、前年に比べて比率が最も大きく増加した業態は「コーヒーお
よびレストラン」で、2013年が14.8%だったのに対し、2014年は22.4%となりました。
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アジア太平洋地域への初出店企業を出身国別でみると、最も多かったのは米国のリテーラ
ーで、全体の24%を占めています。これに続くのがイタリアと英国の11%、そしてフランスの
リテーラーの10.5%でした。日本は第5位(6.9%)で、アジア太平洋地域の国ではトップランキ
ングとなりました。
CBRE アジア、オキュパイアー・マーケット・リサーチ・ヘッド、Jonathan Hsu のコメント:
「リテーラーがアジア太平洋地域に初出店する場合、まずは日本や香港どの成熟市場へ進出し、後
にそこを拠点として他の市場に進出するという戦略が一般的だ。2014 年、東京は、アジア太平洋地
域において最も多くの海外リテーラーが進出した都市となった。リテール市場としての東京の魅力を
高めているのは、景気が回復傾向にあることのほか、2020 年東京オリンピックへの期待、そして訪
日外国人の着実な増加が背景にあるとみられる。
シンガポールと香港も国際的に大きな関心を集めてきたが、今後も引き続き新たなブランドを中心に
注目されるだろう。ただし、香港への進出をうかがうリテーラーにとっては、中国本土からの観光客を
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CBRE News Release
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中心とする高級品需要の鈍化が課題となろう。一方、シンガポールへの進出を計画するリテーラーに
とっては、人材不足が引き続き主な懸念材料となっている。
オーストラリアでは、海外のファストファッション・ブランドやラグジュアリー・グループの進出が、シドニ
ーやメルボルンの中心地のプライム賃料を大きく引き上げることとなった。初出店のリテーラーによる
旗艦店ニーズに対応するため、特にシドニー中心部では引き続きオーナーによるリノベーションが盛
んに行われるだろう。」
CBRE アジア、リテール・リプリゼンテーション・ヘッド、Joel Stephen のコメント:
「中間層の拡大や都市化の進展等により、アジア太平洋地域への初出店ニーズは前年に続いて
2014 年も堅調であった。特に日本とオーストラリアにおいては、初進出の海外リテーラーが増加した
一方で、海外を志向する国内リテーラーが増加するという傾向もみられた。いずれの市場においても、
供給が限られているため、目抜き通りの店舗エリアを中心に競争は激化している。
2015 年は、アジア太平洋地域における小売売上高は概ね上昇傾向が続くとみられる一方で、リテー
ラーの姿勢はより慎重になると予想される。新規出店にあたっても、成熟した市場によりフォーカスす
ることとなろう。業態別では、手頃な価格帯の F&B が最も活発になると予想する。常に新しいコンセプ
トを求めるアジア太平洋地域の消費者を念頭に、物件オーナーがレストランの選択肢を増やすことで
集客力を高めようとするからだ。一方、ラグジュアリーについては、セカンダリーブランドや、エリア初
進出となるブランドによる事業展開が中心となろう。それらのブランドは小規模な展開が中心となり、
進出先のターゲットとしては日本、シンガポール、香港、オーストラリアなどの成熟市場に注目が集ま
るとみられる。一方で腐敗防止対策が続く中国は、進出先としての優先順位は今後も低位にとどまる
だろう。
その他、アジア太平洋地域で活発な業態としては、ブリッジ・ブランド(ハイエンドのブランドに比べて、
やや低価格帯のコレクション・ブランド)のほか、ランジェリーやスポーツウェアなどが挙げられ、店内
での体験や、サービス内容を重視した店舗運営にさらに注目が集まると考えられる。一方、カジュア
ル衣料は、オーストラリアや台湾などの未開拓市場や、中国、インド、東南アジアの新興国市場など
人口の多い市場で、プレゼンスの強化に力を入れるだろう。」
CBRE について
CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 52,000 人を超える従業員、
370 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅
広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ
ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不
動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして
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