プレスリリース - CBRE Japan

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2015 年 2 月 12 日
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CBRE が 2015 年のオフィスマーケット予測を発表
CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、特別レポート「Japan Office Market Outlook
2015(2015年 オフィスマーケット・アウトルック)」を発表しました。当レポートは、全国13都市の賃貸
オフィスマーケットのトレンドを分析し、2014年を振り返ると共に、2016年までのオフィスマーケットの
予測をまとめたものです。
2014年のオフィスマーケットは、調査対象とする13都市全てで新規需要がプラスとなり、ほぼ全ての
都市で空室率は前年に比べて低下しました。情報処理サービスやソフトウェア開発等を中心とする情
報通信業に加え、「金融・保険業」や、人材派遣や広告代理店等を含む「サービス業」を中心とする
拡張移転や新設などの積極的な移転が移転理由全体の半数以上を占めています。企業の設備投
資は緩やかな増加傾向にあり、消費税再増税の延期や原油価格の下落が企業業績を更に押し上
げることも期待され、オフィス需要は拡大傾向が続くとみられます。
東京オフィスマーケットでは、2014年末時点で全てのグレードの空室率が約4%と需給は逼迫してい
ます。竣工を控えた大型ビルではオーナーが賃料の引き上げを優先しているため、竣工時に募集区
画を残す可能性もあるものの、これによる空室率の上昇は短期で収束すると考えられます。需給逼
迫を背景に東京の賃料上昇のペースは今後加速するとみられ、グレードAの想定成約賃料(新規の
表面賃料ベース)は、2016年末までの2年間で17%程度の上昇を予想しています。
大阪では2014年後半に需要がやや足踏みする場面もみられたものの、これは賃料水準がトップクラ
スのビル以外の選択肢がきわめて限定的になったことが主因とみられます。2015年は大手企業の
自社ビルの竣工に伴って約10,000坪の築浅で良質な空室が発生する見込みで、これらが旺盛な需
要の受け皿となることが期待されます。とはいえ、グレードAの賃料水準は既に高水準にあるため、今
後の上昇トレンドは緩やかなものにとどまると考えられます。
名古屋では、既存のグレードAビルでは空室がほとんどない状況が続いています。2015年には名駅
エリアで2棟の大型ビルが竣工する予定で、名駅エリアへの移転需要が一気に顕在化すると考えら
れます。一方で、他のエリアでの二次空室の発生が懸念されることから、ビルオーナーは賃料の引き
上げにはやや慎重になっています。
その他の地方都市においても拡張ニーズや立地改善などの積極的な移転需要が堅調です。ただし、
既存ビルでまとまったスペースがなくなりつつあることや、新規供給の予定がないために需要が潜在
化してしまうケースも一部ではみられています。首都圏エリアのほか、札幌、仙台、金沢、広島、高松、
福岡でも、賃料は緩やかな上昇が続くと予想されます。
©2015 CBRE, Inc.
CBRE News Release
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2014年の不動産投資マーケットは、大型案件を中心に引き続きオフィスセクターが牽引しました。
1,000億円を超える大型取引が相次いだことがオフィス投資額ならびに全体の投資額を押し上げ、
結果として2014年の不動産投資総額は前年比3.5%増の4兆7,000億円となりました。世界的な低イ
ンフレ、低金利を背景に、利回りを求める資金が不動産マーケットに向かうという流れは2015年も続
くと考えられます。日本のオフィスマーケットにおいては賃料の上昇傾向もより明らかになってきたこと
を背景に、2015年も国内外の投資家の関心は引き続き高いと考えられます。
各都市のマーケットの詳細解説は、特別レポート「Japan Office Market Outlook 2015」をご覧ください。
CBRE について
CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最
大の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 52,000 人を超える従業
員、370 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、
幅広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、
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