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2015 年 11 月 9 日
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CBRE が路面店舗の市場動向レポート(
が路面店舗の市場動向レポート(2015
2015 年第 3 四半期)を発表
四半期)を発表
大阪のプライム
大阪のプライム店舗
のプライム店舗賃料
店舗 賃料は
賃料は対前期比約 20%
20%上昇の 24 万円に
万円に
CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、2015 年第 3 四半期(Q3)の路面店舗の市場動
向を発表しました。
【注目動向】
◆8 月の小売業販売額、百貨店売上のいずれも
月の小売業販売額 、百貨店売上のいずれも、
、百貨店売上のいずれも 、5カ月連続で前年実績を上回った
カ月連続で前年実績を上回 った。消費支出全体
った 。消費支出全体
は一進一退である一方
一進一退である一方、引き続き高額品
一方 、引き続き高額品やインバウンド需要
、引き続き高額品 やインバウンド需要が消費を主導
やインバウンド需要 が消費を主導
◆東京のプライム店舗賃料は前期比横ばいも、ラグジュアリーなど幅広い業態から強い需要
◆インバウンド需要の拡大を背景に、大阪のプライム店舗賃料は対
◆インバウンド需要の拡大を背景に、大阪のプライム店舗賃料は 対 前期比20%
前期比 20%上昇の
20%上昇の24
上昇の24万円
24万円/
万円 /坪
東京(銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷)
東京の主要リテールマーケットでは、幅広い業態から強い需要がある一方、好立地の空室は希少で
需給バランスは引き続きひっ迫しています。銀座ではインバウンド需要の拡大を背景に、高級時計や
ジュエリーを中心に引き続きラグジュアリーからの強い出店需要がみられます。表参道の定期借家
契約の終了を迎える物件では、新規テナント候補からの引き合いも複数みられた中、現行よりも高額
な賃料で既存テナントが再契約する事例がいくつかありました。新宿では、免税店などインバウンド
需要の取り込みを狙う増床ニーズがみられます。渋谷では、日本初出店の物販や飲食店のオープン
があったほか、今後の日本初出店の計画も複数明らかになりました。
今期(Q3)のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、対前期比横ばいの 40 万円/坪になり
ました。銀座を中心に、ラグジュアリーブランドの出店や今後の出店計画が明らかになった一方、前
期 14.3%上昇したプライム賃料をさらに押し上げる賃貸事例はみられませんでした。中国経済の失
速に伴うインバウンド需要の減退が懸念されますが、新聞報道などによると、百貨店の免税売上は 9
月以降も前年同月比で伸びており、今のところ大きな影響は出ていないようです。
CBRE 東京リテールサービス営業統括部シニアディレクターの佐藤顕尚は、「リテーラーによるインバ
ウンド需要の囲い込み競争が加速している。銀座では、改装した「イグジットメルサ」に大型免税店が
9 月にオープンしたほか、年内には「三越銀座店」に市中空港型免税店がオープン予定だ。さらに
2016 年春の開業を予定する「(仮称)銀座 5 丁目プロジェクト」には、都内最大規模の市中空港型免
税店がオープンする予定で、それらを合わせた免税品の売り場面積は約 2,750 坪になる。銀座エリ
アを訪れる訪日外国人が今よりも増えることは必至で、リテーラ―の出店意欲はさらに高まりそうだ。
ただし、訪日客による人の流れの変化次第では評価が下がるエリアが出て来る可能性もあろう」とコ
メントしています。
©2015 CBRE, Inc
CBRE News Release
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大阪(心斎橋、梅田)
今期(Q3)、大阪のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、対前期比 20%上昇の 24 万円
/坪になりました。インバウンド需要の急伸により収益を拡大したテナントによる、賃貸負担能力の向
上が背景です。日本政府観光局によると、2015 年上期に近畿圏を訪れた訪日外国人数は対前年
同期比で 63.1%増加、消費額は同 82.1%増えています。心斎橋では、販売店舗近隣にある店舗想
定の物件を倉庫として賃借し、商品在庫を豊富に揃えてインバウンド需要を取り込む動きがありまし
た。梅田でも百貨店や家電量販店を中心に免税売上が伸びているほか、ショールームやウェディン
グ、飲食など、国内顧客向けの需要もみられました。
CBRE 関西リテールサービス部シニアディレクターの橋川剛は、「心斎橋ではインバウンド向けの業態
から強い需要がみられている。さらに「大丸心斎橋店」の建て替えに伴い移転先を探すテナントもい
るため、心斎橋エリアで好物件を確保する競争は今後も激しさを増すだろう。長堀通りや堺筋などに
訪日外国人を乗せた大型バスが止まる光景が日常化している。今まで周辺になかった業態がインバ
ウンド需要を狙って新規出店することで、テナントの出店エリアが拡大する可能性もある。今期、大幅
に上昇したプライム賃料だが、高額賃料のエリアも拡大しており、数少ない一等地店舗へのテナント
の出店意欲を見るとまだ頭打ちとは感じられない」とコメントしています。
名古屋(栄)
名古屋の主要リテールマーケットは引き続き空室が少なく、テナントの新規出店は限定されました。
そのため今期(Q3)は、メインストリートを中心に路面店を探していたスポーツブランドが、オフスト
リートに出店候補地を広げる動きや、ここ数年の間に物販店舗が進出しつつある伊勢町通りや呉服
通りに、新たな物販店の出店計画が複数明らかになりました。名古屋のプライム店舗賃料(想定成
約賃料、共益費込)は、対前期比横ばいの 12 万円/坪となりました。プライム賃料を押し上げる高額
な賃貸事例は、ここ 1 年以上みられていません。
CBRE 名古屋リテールサービス部ディレクターの河本納幸は、「インバウンド需要の高まりを感じはじ
めた。そのため免税店やドラッグストアなど、インバウンド向けの出店需要が強まりつつある。商業ビ
ルオーナーの中には、賃料の上値感を探るため新たなテナントの誘致を検討する動きが見られる。
今後、これらの物件で入居テナントの入れ替えが起これば賃料は上昇するだろう」とコメントしていま
す。
マーケットの解説詳細は、本日発刊の「ジャパンリテールマーケットビューQ3 2015」または弊社ホー
ムページ上でもご覧頂けます。
http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx?redirect=true
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CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、
400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅
広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ
ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不
動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして
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