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2016 年 6 月 30 日
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(この資料は2016年6月15日、香港で発表されたリリースの翻訳版です)
世界のプライムオフィス賃貸コスト調査
香港がロンドンを抜き、世界で最もコストの高いオフィス市場に
世界オフィス賃貸コスト上位 10 地域のうち、7 地域をアジアが独占
中国、日本、インドがトップ 10 入り
2016 年 6 月 15 日(香港) – CBRE グループ(以下 CBRE)はこの度、世界の都市を対象として半年
ごとに実施する「グローバルプライムオフィス賃貸コスト」調査の結果を発表しました。2016 年 Q1 の
調査結果によると、香港(セントラル)が世界で最もオフィス賃貸コストが高いという結果になりました。
また、トップ 10 にアジア地域の 7 マーケットがランク入りしました。
香港(セントラル)は、プライムオフィスの年間総賃貸コストが 1 平方フィート当たり 290 米ドルで世界
第 1 位。2015 年 Q3 の前回調査で 1 位のロンドン(ウエストエンド)は 262 米ドルと 2 位に後退しま
した。このほか、トップ 5 には 188 米ドルの北京(金融街)、182 米ドルの北京(CBD)、そして 179 米
ドルの香港(西九龍)がランク入りしています。東京(丸の内/大手町)は 6 位。アジア地域のその他
のマーケットについては、ニューデリー(コノートプレース CBD)、上海(浦東)がトップ 10 に入りまし
た。
プライムオフィス賃貸コスト 世界上位 10 マーケット
(1 平方フィート当たりの年間コスト:共益費・税込み)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
マーケット
香港(セントラル)【香港】
ロンドン-セントラル(ウエストエンド)【英国】
北京(金融街)【中国】
北京(CBD)【中国】
香港(西九龍)【香港】
東京(丸の内・大手町)【日本】
ニューデリー(コノートプレース CBD)【インド】
ロンドン-セントラル(シティ)【英国】
ニューヨーク(ミッドタウン・マンハッタン)【米国】
上海(浦東)【中国】
賃貸コスト
米ドル/sqft/年
290.21
262.29
188.07
181.60
179.49
160.47
149.71
145.38
136.71
132.78
出典:CBRE Research (Q1 2016)
世界のプライムオフィス賃貸コスト(プライムオフィス賃料に各地域の税金、共益費などを加味したコ
スト)は、対前年同期比で 2.4%上昇しました。アジア太平洋地域のプライムオフィス賃貸コストは、同
2.7%上昇。世界全体の平均を上回るペースで上昇しています。一方、シンガポールやジャカルタなど、
東南アジア地域の一部のマーケットでは、プライムオフィス賃貸コストの伸び率がマイナスとなりまし
た。
©2016 CBRE, Inc
CBRE News Release
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CBRE のグローバルチーフエコノミストであるリチャード・バーカムは次のように述べています。「世界
経済は今後も成長を続けると予想する。これに伴い、プライムオフィスの主要な借り手である世界の
サービス業界も、不安定期を乗り切って拡大を続けるだろう。低インフレの環境におけるプライムオフ
ィス賃貸コストの上昇は、テナントと投資家の双方にとって非常に重要な意味を持っている」
アジア地域において、特にサービス業界は堅調に成長を続けるとみられます。同地域では年金や保
険関連の需要が強く、プライムオフィス賃貸コストの伸び率は今後も緩やかに上昇し続けると予想さ
れます。
各マーケットのプライムオフィス賃貸コストの上昇率(前年同期比)を見ると、調査対象となった 126
マーケットの中で、香港(西九龍)が 19.5%で第 1 位、香港(セントラル)が 14.2%と 3 位でした。ロン
ドン(ウエストエンド)を除くと、香港(セントラル)は世界で唯一、プライムオフィス賃貸コストが 1 平方
フィート当たり年間 200 米ドルを超えるマーケットとなっています。香港(セントラル)の賃貸コストが 2
桁台の伸びを示した要因として、新規供給の不足により空室率が極めて低いことに加え、一等地の
優良オフィスビルに対する中国本土企業からの需要が引き続き旺盛であることの 2 点が挙げられま
す。
CBRE のアジア太平洋地域のリサーチヘッドであるヘンリー・チンは次のように述べています。「香港
は空室率の低さとプライムオフィスビルの新規供給不足から、オーナーが賃料を引き上げやすい環
境にある。中国本土の金融機関は、彼らの海外事業拡大の足掛かりとするため、また彼らの顧客の
海外での資金運用ニーズに応えるため、香港でプライムオフィスビルを探し求めている」
今回の調査では、ランキングが 4 つ以上上がったマーケットが 22 ありました。その 41%をアジア太平
洋地域のマーケットが占めています。このことは、中国経済の成長鈍化にも関わらず、同地域は引き
続き成長を遂げていることを物語っています。一方、ランキングが上がったマーケットの大半(72%)
は、世界的に見て必ずしも主要都市ということではなく、賃料上昇が続く中でコスト意識の高い企業
はより賃貸コストの低いマーケットでオフィスを探しているということを示唆しています。
CBRE では世界の 126 マーケットを対象にプライムオフィス賃貸コストを調査しています。今回の調査
でトップ 50 に入ったマーケットのうち、アジア太平洋地域が 20、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が 20、
米州が 10 となりました。
CBRE について
CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、
400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅
広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ
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