N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2015 年 8 月 10 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 CBRE が路面店舗の市場動向レポート(2015 年第 2 四半期)を発表 東京のプライム店舗賃料は対前期比約 14%上昇の 40 万円に CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、2015 年第 2 四半期の路面店舗の市場動向を 発表しました。 【注目動向】 ◆6月の小売業販売額は、前年同月比0.9%増と3カ月連続で前年実績を上回る ◆小売り各社の収益回復や円安を背景に、東京のプライム店舗賃料は前期比14.3%上昇の40万 円/坪 ◆大阪・名古屋のプライム店舗賃料は共に前期比横ばいも、賃料の上昇圧力は高まる 東京(銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷) 東京の主要リテールマーケットでは、幅広い業態から強い需要がある一方、好立地の空室は希少で 需給バランスは引き続きひっ迫しています。銀座では訪日外国人の増加や株高を背景に、ラグジュ アリーの需要がさらに高まっています。表参道のメインストリートでは、従前の相場水準を大きく上回 る募集賃料にも関わらず複数のテナントから申し込みが入る事例がみられました。新宿では新規出 店のほか、増床のニーズもみられています。渋谷では、テナントの出店意欲は高い一方で、計画中の 駅周辺の大型再開発が与えるエリアへの影響が不確定なため、今後の動向を注視するテナントもみ られます。 今期(Q2)のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は前期比+14.3%の40万円/坪になりま した。メインストリートを中心に出店候補地が極めて希少であることに加え、為替の円安によって海外 ブランドの賃料負担力が高まっていることのほか、訪日外国人が今後もさらに増加するという期待が 高まっていることが主因です。加えて、現在進行中の開発案件でテナントが高額賃料で決まりつつあ ることも、相場水準を引き上げました。 CBRE 東京リテールサービス営業統括部シニアディレクター 佐藤顕尚は、「訪日外国人の増加や国 内富裕層の消費の拡大が、リテーラーの出店戦略に影響を及ぼしている。銀座の中央通りや晴海通 りなどツアー団体の大型バスが止めやすいエリアでは、訪日外国人をターゲットとした出店需要が高 まっている。一方、落ち着いた買い物環境が整いやすい並木通りでは、従来通り国内の固定客を ターゲットとした出店需要がある。そのため一部のブランドでは、銀座エリア内に複数の店舗を構えよ うとする動きもみられる。テナントの旺盛な需要を背景に、今後も賃料は上昇するであろう」とコメント しています。 ©2015 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 大阪(心斎橋、梅田) 大阪の主要リテールマーケットでも、引き続き幅広い業態からの出店需要がみられています。新規出 店のほか、インバウンド消費で収益を伸ばすリテーラ―による立地改善や拡張移転の需要も多くみら れました。これに対してプライム立地の空室は引き続き希少であるため、多くの需要は出店に至って いません。結果として今期の大阪のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、前期比横ばい の 20 万円/坪に止まりました。ただし心斎橋では、賃料負担能力の高いテナントからの需要が高まっ ており、そのことが賃料の上昇圧力につながっています。もとより路面店舗の集積が少ない梅田では、 近年のテナントの旺盛な需要に対して、さらに出店余地が少ない状況です。 CBRE 関西リテールサービス部シニアディレクター橋川剛は、「定期借家契約の終了に伴う空室や既 存テナントの移転による二次空室では、相場を超える募集賃料も複数確認されている。今後、これら の物件で話題性の高いテナントが出店するような事例がみられれば、賃料相場はもう一段上昇する 可能性がある。また、賃料が上昇傾向にあることを背景に、旧耐震ビルの建て替えの気運も高まって いる」とコメントしています。 名古屋(栄) 名古屋の主要リテールマーケットでは、今期も引き続き強い需要があった一方、受け皿不足のため 新たなテナントの出店事例は限定的でした。メインストリートの大津通りを中心に、数年にわたって出 店を計画するも、未だ物件の確保に至っていないテナントが複数あるほか、オフストリートやセカンダ リーエリアにも需要が拡大しています。名古屋のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は前 期比横ばいの 12 万円/坪となりました。空室が特に少ないプライム立地では、募集事例がほとんど みられていません。 CBRE 名古屋リテールサービス部ディレクター河本納幸は、「今期は高級時計や宝飾系などのラグ ジュアリーや、名古屋への初進出を狙うファストファッションの姉妹ブランド、スポーツブランドなどの 強い需要がみられた。しかしそのほとんどがメインストリートへの出店を希望しているため、物件の確 保には至っていない。一方で伊勢町通りなどのセカンダリーエリアでは、従前の相場を上回る賃料で テナントが内定している。今後も、周辺エリアを中心に賃料は強含みで推移するだろう」とコメントして います。 マーケットの解説詳細は、本日発刊の「ジャパンリテールマーケットビューQ2 2015」または弊社 ホームページ上でもご覧頂けます。 http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx?redirect=true CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最 大の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 52,000 人を超える従業 員、370 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、 幅広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、 プロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、 不動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまし ては日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 ※免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わな いものとします。 ©2015 CBRE, Inc
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