N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 3 月 7 日 お問い合わせ先 : CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 (この資料は2016年2月29日、香港で発表されたリリースの翻訳版です) CBRE、アジアの投資家による対外不動産投資トレンドを発表 アジアの投資家による対外不動産投資は過去最高を更新 2016 年 2 月 29 日 (東京) — CBRE は、本日、アジア投資家による対外不動産投資の 2015 年のト レンドを発表しました。 主なポイント 2015 年のアジアの投資家による対外不動産投資は対前年比 37%増の 624 億 US ドル 地域別に見ると、米州への投資額が最も多く 224 億 US ドルで、対前年比 109%増。これに次いで EMEA(欧州・中東・アフリカ)への投資額が 176 億 US ドル 2015 年は 5 億 US ドル以上の大型取引やポートフォリオ取引が対前年比 167%増と大幅に拡大 2015 年に対外不動産投資額が最も大きかったのはシンガポールで、前年トップの中国を抜いた。 同国の投資家が米国で複数の大型ポートフォリオに投資したことが主因。香港や韓国の投資家 による対外投資も前年に比べて増加した CBRE リサーチ(アジア部門)のシニアディレクターAda Choi のコメント: 2015 年のアジアの投資家による対外不動産投資額は、過去最高だった前年(2014 年)を更に上回 りました。前年に引き続き、アジア各国の利回りは低下傾向が続いていることから、投資家の関心は 相対的に高い利回りを確保できる市場にシフトしています。多くの投資家は投資対象エリアをグロー バルに拡大させています。従って、CBRE ではこうしたアジアの投資家による対外不動産投資の勢い は 2016 年も続くと予想しています。 投資主体別に見ると、アジアの対外不動産投資をけん引したのは前年に続いて機関投資家でした。 中国やシンガポールの政府系ファンドがアジア域外で複数の大型ポートフォリオに投資しました。一 方、中国や台湾の保険会社も、アジア域外で積極的にポートフォリオを拡大しています。この他、 2015 年は、初めて対外不動産投資を行う保険会社も増加しました。また、グローバル市場に対する 不動産会社の投資意欲も高まっています。シンガポールの不動産会社は 2015 年に 2 つの大型ポー トフォリオを取得しました。 アジアの投資家による対外不動産投資額を国別に見ると、シンガポール、中国、香港、韓国の 4 カヶ 国が大半を占めています。ただし最近は、台湾やタイといったアジアの他の国からの対外投資も加 速しています。日本の投資家の間でもグローバル市場への関心が高まっていますが、投資形態はフ ァンドを通じた間接投資が中心とみられます。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 CBRE グローバル・キャピタル・マーケッツ(アジア部門)のエグゼクティブ・ディレクター Marc Giuffrida によるコメント: 2015 年にみられた最も大きな特徴は、大型取引やポートフォリオ取引が大幅に拡大したということで しょう。5 億 US ドル以上の取引は 2 倍以上に増加しました。経験値が高いアジアの投資家は、投資 対象エリアのランドマーク物件に固執するというよりは、ポートフォリオの迅速な拡大を重視した投資 戦略にシフトしています。 対外不動産投資を行う主な理由の一つに、投資対象エリアの分散が挙げられます。世界の主要都 市への対外不動産投資額を見ると、2015 年は都市間の差が縮小しました。アジアの投資家の対外 不動産投資先としてロンドンがシェア(金額ベース)を減らした一方、米国経済の相対的な力強さを背 景に、ニューヨークがシェアを拡大し、ロンドンに次ぐ投資の受け皿となりました。また、アジアの投資 家は主要都市以外のエリアへの分散投資も進めています。米国で言えば、ニューヨーク以外の都市、 例えば、ワシントン、シカゴ、ロサンゼルス、ダラス、ヒューストンといったニューヨークに次ぐ大規模都 市への投資も増やしています。なお、2015 年はアジアの投資家の対外不動産投資がドイツやスペイ ンにも拡大しました。また、太平洋地域においてはシドニーがアジアの投資家の対外不動産投資先 として圧倒的な人気を維持しています。 アジアの投資家が最も選好するアセットタイプは引き続きオフィスですが、ホテルや物流施設に対す る投資需要も旺盛です。2015 年の物流施設の対外不動産投資は、米国での大型取引 2 件により 大幅に増加しました。この背景には、ドル高に伴う輸入品の消費の拡大ならびに E コマース事業の堅 調な成長を受け、物流施設への需要が更に高まっていることが挙げられます。 CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 ※免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わ ないものとします。 ©2016 CBRE, Inc
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