【業界 FOCUS〈流通〉】消費増税先送りと軽減税率導入

低 く 抑 える
軽減税率は生活必需品などの
消費税率を
も懸念されている。
も の だ。 自
く、消費 者の節 約志向の強まり
月に景気が回復している確証はな
り、
月までに結論を得る
的な安定財源などがあげられてお
「区分経理」の制 度設 計、具 体
定や税率の違う商品ごとに分ける
すべき内容として、対象品目の選
合意内容には、今後、詳細に検討
自民党が抵抗したためだ。今回の
ると、 〜 月のスーパーの売上
る。日本チェーンストア協会によ
その生活防衛意識の高まりはス
ーパーの売上高に如実に表れてい
いる」と話す。
生活防衛意識は日ごとに高まって
値上げが続いており、
「消費者の
上げと同時の導入を求めたものの、 す。さらに、円安で生活必需品の
年 末、 計画だ。
高は前年同期比 ・ %のマイナ
9
ることで一致
時に導入す
%引き上げ
も「地方へのアベノミクス効果が
たい」と、歓迎の意向。博多大丸
弱い中、消費税増税延期はありが
て岩田屋三越は「消費の回復力が
九州の流通業界の反応はさま
ざまだ。消費税増税先送りについ
夫をしているが、消費者の動きは
内容量を減らしたりさまざまな工
%の消費税増税に合わせて商品の
岡県内のある食品スーパーは「
っていることを示唆している。福
ど、消費者が食費の切り詰めに走
ス。 月も同 ・ %減少するな
しており、公
浸透し切れていない状況では、妥
明党は
合わない」と引き上げ時の導入に
一方、自民党は「制度設計が間に
求めていた。
時の 導 入 を
への引き上げ
を控えている時期なので、延期は
歳末商戦や初売りの書き入れ時
大きな変化はない。ただ、 月は
いたので、延期されたことによる
率引き上げに対する準備は進めて
る。イオン九州も「 年 月の税
とが想定されるからだ。福岡市内
は対応への過重な手間がかかるこ
ことになるが、流通業者にとって
い。品目選定は税調の協議を待つ
既定路線となっている軽減税率
の導入についても懸念する声が多
月の
「消費税増税先送りは賢明な判
断」
、
「軽減税率が導入されると大
難色を示していたが、増税の先送
多くの流通業者が歓迎しているは
のディスカウント業者は「消費税
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10
%への引き上げ時には値札の付
による当面の影響は避けられた格
景気回復の足取りが鈍い中、増税
とで合意したが、引き上げと同時
懸念の入り交じった声が聞かれた。 ては「税率 %時」に導入するこ
て、多くの流通業者からは歓迎と
か、それ以降なのかはあいまいな
さほど上がっておらず、消費にま
係者は「大部分の消費者の給料は
かどうかは不透明だ。ある流通関
で消費 者の購買意欲が増加する
るため現場では混乱が起きるかも
の税率引き上げと同時に導入され
生活必需品に限られるが、 %へ
け替えが大変だった。軽減税率は
年
しれない」と、不安げだ。
好だが、引き上げ時期の
わせる所得は限られている」と話
10
15
表現になっている。公明党は引き
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いか」と、危機感を募らせている。
変な手間がかかる」─。
りで時間的な制約が解消された
ず」と話す。増税先送りについて
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改正大綱を決定。軽減税率につい
月
形になっていた。自民、公明両党
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安倍晋三首相が消費税率 %
への引き上 げの先 送 りしと軽 減
1
は歓迎する声が多いものの、これ
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10
10
15
消費税率
年
3
年
民、 公 明 両
党は
1
鈍い。 年も低迷が続くのではな
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当な判断だろう」と、評価してい
0
15
%
軽減税率を
13
10 15
日、 年度の与党税制
10
は
消費増税先送りと軽減税率導入
歓迎と懸念入り交じる流通業界
税率の導入を明言したことについ
消費者の生活防衛
意識は高まっている
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Zaikai Kyushu / FEB.2015
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業界 FOCUS
流通
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