『消費者情報1月号』の介護ロボット特集に掲載

人の心を癒し、笑 顔にする
みんなの人 気 者「パロ」
福祉・介護ロボットは、現在どのように活用されているのだろうか。癒し効果のある
ロボット
「パロ」
を導入している施設を訪ねた。
階 建ての同 施 設では、各フロ
アに一体ずつパロを配している。
ら、認 知 症の症 状を軽 減できない
かと考えていたので、
「パロ、パロと
神戸市の北、裏六甲の緑豊かな森
の中に、特 別 養 護 老 人ホーム「 六
階、 階では、
「パロちゃん」 階で
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声 を 出して呼びかけることで、血
福祉・介護
レポート
編集部
甲の館 」
( 神 戸 市 北 区 )が あ る。
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る顔 を 見ていると、こちらまでう
れしくなり、癒されます」と話す。
で、清 潔 感がある。現 在、長 期 入
施設内は、明るく開放的な雰囲気
という、認知症におけるパロの事例
る」
「 帰 宅 願 望が軽 減 する」など
液循環が良くなり、元気が出てく
何を飼っていたかなど、アンケート
家族に、本人が動物好きかどうか、
んでいる。導入の際には、入所者の
は、
「六甲ちゃん」という名前で呼
し、ほんまに可愛いよ」と穏やかな
ぱりわかるんやね。この子は暖かい
けたら足 を 上げて喜ぶんよ。やっ
ても可愛がっている。
「私が声をか
元 来 動 物 好 きの性 格で、パロをと
また、入所者の濱本カズ子さんは、
割の人に
を出したそうだ。入所者の好みを
人で、その約
報告を聞いた時に、
「これだ!」と
所者は
思い、すぐに導入を決めた。
じである。多数のセンサーや、人工
い。鳴き声は、本物のアザラシと同
うるんだような目がとても愛らし
ほんのり と 暖 か く、長いまつ毛の
姿 をしていている。抱っこすると、
パロは、体長 ㎝、体重約 ・
㎏でタテゴトアザラシの赤ちゃんの
パロの有効活用
不安定な人に渡すと、険しい表情
の納 庄 良 輔さんは、
「 精 神 状 態の
う。その効果について、介護スタッフ
に、パロを渡すようにしているとい
介 護スタッフが入 所 者の様 子を
見て、不安そうな表情のときなど
パロの周りに笑顔が集う
きるよう、細かな配慮をしている。
がされればと思います」と話す。
やわらげてほしいので、さらに改良
に入 所 者さんのそばにいて気 分を
起きて停電になったときなど、パロ
うだ。溝田さんは、
「もし、地震が
笑顔で話してくれた。
(写真上)
。
知能の働きによって、抱きかかえら
がなくなり穏やかになります。ま
時 間でバッテリーが切れるそ
入所者や介護スタッフからも喜
ばれているパロだが、充電式なので、
約
がっていくものと思われる。
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ピー研究会」に参加した。以前か
れると喜んだり、自分の名前を覚
た、パロをなでたり、抱っこして話
さらなる活躍に期待!
えて、その名前で呼ばれると反応
非日 常の場 面へと、今 後さらに広
癒し効 果のあるロボットの活 躍
の場は、日常生活から、地震など、
者のみなさんが、にこにこされてい
目に見えて効果があります。入所
把握した上で、効果的な活用がで
認知症の症状がみられる。
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施設長の溝田弘美さんは、昨年
月、
「パロによるロボット・セラ
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しかけることで、笑顔になるなど、
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するようになる。入所者の中には、
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本当の動物だと思っている人もいる
そうだ。
パロを囲んで笑顔で談笑
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施設長 溝田弘美さん
消費者情報 2015/1(No.458)
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