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警視庁渋谷署に留置されていた六
十代の男性が、署内での健康診断の
数日後、肺結核で死亡した。署員十
九人の集団感染も発覚したが、結核
で発症後ただちに死亡するケ1スは
あまりない。留置場の環境に問題は
:
留置された男性が結核で死亡。その後、集団
感染もあった警視庁渋谷署=東京都渋谷区で
そ
しい﹂と訴える。
実際、突然死するような
ケースは珍しくないのだろ
うか。公益財団法人結核予
防会結核研究所の加藤誠也
副所長は﹁ストレスで免疫
力が下がることはある。た
だ、もともと免疫力の低い
一高齢者がほかの病気との合
併症で急変することはあっ
ても、一般的には慢性的な
病気。﹃何の問題もない﹄
と診断した直後に亡くなる
閥単
というケlスは多くない﹂
と解説する。
警視庁によると、一般に
留置場で窓を聞けるなどの
換気をするのは、インフル
エンザの患者が出たときな
どに限られるという。
長年、留置場や拘置所、
刑務所の視察を重ねる海渡
雄一弁護士は﹁外気も日光
も取り入れていない施設が
多く、収容者の健康は非常
に危険な状態にさらされて
いる﹂と懸念する。
﹁︵特に留置場は︶医師
が常駐しておらず、医療体
制があまりにも不十分﹂と
した上で、男性が無銭飲食
で捕まっていた背景にも触
れ﹁人権を軽んじていた印
象も受ける﹂と話す。
﹁そもそも検察に送致し
た容疑者を法務省所管の拘
置所ではなく、留置場に収
容し続ける代用監獄制度に
問題の本質がある。自白の
強要につながるだけでな
く、健康面でも今回のよう
な問題が起きる。他国には
ないこのような日本独特の
非人権的システムは、即刻
廃止すべきだ﹂
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なかったか?︵池田悌一︶
死亡した男性は、無銭飲
食をしたとして昨年一月下
旬、詐欺容疑で現行犯逮捕
された。
警視庁によると、男性は
同署で留置されていた同二
月上旬、留置場内で医師の
健康診断を受けたが、その
際に異常はなく、本人から
も肺結核などの申し出はな
かったという。ところが数
日後になって体調不良を訴
えたため大学病院に搬送さ
れ、死亡が確認された。
この問題が発覚したの
は、渋谷署員の集団感染が
明るみに出たからだ。大学
病院は当初、死因を﹁肺炎
の疑い﹂としていたが、そ
の後の精密検査で肺結核が
死因だったと判明した。
今月十一日までに署員十
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九人の感染が分かり、六人
が発症、三人が入院する事
態になったことで、暑とし
て因果関係の調査に乗り出
すことになった。
留置場の健康管理はどう
なっていたのか。警視庁留
置管理一課の担当者は﹁健
康診断は月に二回実施して
いる。外部の医師が診察
し、必要があれば専門医に
診てもらうため、病院にも
連れて行く﹂と説明する。
男性については﹁医師も
結核の症状だと判断しなか
った。署としても事前に認
知できなかった﹂という。
だが、日ごろ接している
留置担当の署員は異変に気
づかなかったのか。担当者
は﹁何か症状があれば、声掛
けをして検査を勧めるなど
気を使っている。今回も最
善を尽くしており、落ち度
はなかった。今後も健麗管
理を徹底していく﹂と話す。
厚生労働省結核感染症課
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2016年(平成 28年) 4用 188〔月曜日〉
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