平成26年度 学力向上プラン

平成26年度
学力向上プラン
釧路市立釧路小学校
1
昨年度の学力向上に向けた取組の成果と課題
・ ICT研修による成果として、全学級で機器を利用し、学習内容が分かる授業を心がけることができた。
・ 学力向上のためにチャレンジテストやプリントを用いて習熟を図った。
・ 本校独自の計算テストによる学習の伸び率の目標達成したものが80%以上となった。漢字テストによ
るものが66%となった。
・ 家庭での学習チェック表の自由記述欄には取組や励ましの言葉が記入され、家庭での学習が定着しつつ
あることが実感できる。期間を限定しているが、継続して行っている様子が伺われる。
・ 良い姿勢を維持することに関しての学級掲示物を統一するなどして学習規律の徹底を図ることで、集中
して授業に臨める児童が増えた。
2
今年度の学力向上に向けた取組計画
(1)学力向上推進の重点
・ 「学校生活のきまり」を逸脱せず、落ち着いた学校生活を送ろうとする態度の育成を図る。
・ 学年に応じた「読み・書き・計算」の技能の定着を図る。
・ 家庭での学習を充実させ、学習習慣の定着を図る。
・ 授業方法を改善し、言語活動を通して思考する学習過程の充実を図る。
(2)学校全体の取組計画 *「釧路市学校改善プラン」の具体的な3つの視点に基づく計画
<視点① 授業づくり>
・ 学年の発達段階に即した話し方・聞き方のモデルの作成及び書き方を例示するなどした言語環境を
生かし、思考したことを文章にまとめるための授業方法について追究していく。
・ 全学級に配置されたICTを利用した授業の交流を進める。
・ 朝学習で、国語は言語事項に関わる習熟をねらいとしたドリル学習、算数は基礎的な計算・文章問
題を扱うドリル学習で基礎基本の定着。
・ 毎月、事前配布した問題からばっちり漢字テスト・学年相応の計算テストを実施し、全ての児童の
当初テストからの伸び率(満点までの得点差の割合)の 50%以上向上を目指し、結果を知らせる。
・ スキルドリルを活用し、計画的に学習を進め、前期にて現学年の漢字を全て学習する。学年終了時
に 100%の定着を目指す。
・ 教材提示装置などを利用した学習ノートの交流。
・ 授業アンケート(算数科)を作成し、授業改善に役立てる。
<視点② 環境づくり>
・ 学習した軌跡が分かる教室環境。
・ 長期休業中に、学校独自プリントや過去問などを利用した習熟度別クラス編制による学習会を開催
する。
・ 北海道学力向上Webシステムにおけるチャレンジテストを活用する。
<視点③ 習慣づくり>
・ 正しい学校生活と学習態度・学習規律を確認し、全校一丸で徹底と定着を図る。
・ 「家庭での学習の手引き」を基に、家庭での学習チェック表を活用し、自ら学習する習慣を身に付ける。
保護者のチェック欄・保護者からの一言欄を設け、内容を交流し、家庭学習への関心を高める。
・ 生活リズムチェックシートを配布し、家庭で行うよう働きかける。
釧路市立釧路小学校
3
釧路市標準学力検査の活用による児童生徒の課題改善のための取組
(1)釧路市標準学力検査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
第3学年【国語】
(1)目標値との比較
全ての観点において目標値と同程度であった。
(2) 改善すべき課題
・話題に沿った質問をすることと指定された長さで文章を書くことに課題がある。
第3学年【算数】
(1)目標値との比較
「数学的な考え方」
「数量や図形についての技能」
「数量や図形についての知識理解」については
目標値を上回った。
「算数への関心・意欲・態度」については目標値と同程度であった。
(2)改善すべき課題
・ものさしの目盛りを読み取ることと長さの差を求めることに課題がある。
第4学年【国語】
(1)目標値との比較
「国語への関心・意欲・態度」
「話す・聞く能力」「言語についての知識・理解・技能」では目標値と
同程度であった。
「読む能力」については目標値を上回った。
(2) 改善すべき課題
・国語辞典の使い方について課題がある。
第4学年【算数】
(1)目標値との比較
全ての観点において目標値と同程度であった。
(2)改善すべき課題
・数直線上に示された分数を読み取ることに課題がある。
第5学年【国語】
(1)目標値との比較
「国語への関心・意欲・態度」「話す・聞く能力」では目標値を上回った。
「書く能力」「読む能力」
「言語についての知識・理解・技能」は目標値と同程度であった。
(2) 改善すべき課題
・登場人物の気持ちを読み取ることに課題がある。
第5学年【算数】
(1)目標値との比較
「算数への関心・意欲・態度」
「数量や図形についての技能」では目標値と同程度であった。
「数学
的な考え方」
「数量や図形についての知識・理解」では目標値を上回った。
(2)改善すべき課題
・あまりのあるわり算や小数の計算など、計算の復習について課題がある。
【生活・学習意識調査の結果】
昨年度より朝食をとったり同じくらいの時刻に寝起きしたりしている率が高まった。家庭での学習時
間が長くなったが、ゲームなどの時間は減ってはいない。時刻を気にして生活する習慣については学年
があがるに従って確立されていく傾向がある。ゲーム等については徐々に時間が長くなる傾向がある。
将来の夢や自己肯定感、いじめを許さない正義感は学年があがるにつれて高まっている。
(2)課題改善のための補充的な指導の計画
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夏季学習会を基礎コースと発展コースにて開催し、1学期の自己課題を克服させる。
授業では「予想・資料の読み取り・解き方」などをノートに書く機会を意識的に取り入れる。
計算・漢字テストの目標値を設定し、記録の可視化を図るなどドリルの実施方法を工夫する。
ICT活用については常に情報交流を行い、授業内容の効率化と重点化を図り、課題の改善を進めるた
めの授業力向上を図る。
◇ 学習アンケートを実施し、授業への取り組み方の反省をさせたい。
◇ 「家庭での学習チェック表の取り組み」を継続し、家庭との協力で家庭学習の定着を図る。家庭からの
一言が子どもたちの「やる気」を喚起することから、全校向け通信として紹介するなどして、家庭学習
への関心を更に高める。
釧路市立釧路小学校
4
全国学力・学習状況調査の活用による指導の改善・充実のための取組
(1)全国学力・学習状況調査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
国語
・書かれた内容から当初の疑問を推察することに課題がある。
・課題を解決するために、目次や索引を活用して、本を効果的に読むことに課題がある。
算数
・作図に用いられている図形の約束や性質の理解が不足している。
・示された場面から基準量と比較量を捉え、倍を求めることに課題がある。
【質問紙に関する調査の結果】
・普段(月~金)、テレビやビデオ・DVDを視聴する時間が長い。
・2 時間以上テレビゲームをしている割合が多い。
(2)課題改善のための方策 *学力向上プランの中間評価及び今後の取組
<視点① 授業づくり>
・ 自分の課題を解決するために、科学に関する本や文章などを読み疑問に思ったことやわかったこと
などを関係付けながら自分の考えを深める学習を位置づける。これまでの読み聞かせに合わせて、
時間を見つけて読書活動を行い、読書の良さを体験する機会を持つ。
・ 作図が図形のどのような約束や性質を使っているのかを考え、それをもとに作図できるようする。
・ 基準量と比較量を的確に捉え、2 つの数量の大小に関わらず割合(倍)を確実に求める学習を復習
する。
・ 学年の発達段階に即した話し方・聞き方のモデルを作成して言語環境を整え、思考力の向上を目指
した授業を行う。授業後の感想を書かせるように心がける。
・ 教科の課題を克服するための補充学習を実施する。
・ ICTを利用した授業を心がけ、授業改善に努めている。
・ 朝学習で、国語は言語事項に関わる習熟をねらいとしたドリル学習、算数は基礎的な計算・文章問
題を扱うドリル学習で基礎基本の定着を図る。
・ ばっちり漢字テスト・計算テストを行い、全ての児童の当初テストからの伸び率(満点までの得点
差の割合)の 50%以上向上を目指す。
・ 漢字はスキルドリルを活用し、計画的に学習を進め、前期にて現学年の全てを学習した。学年終了
時に 100%の定着を目指す。
<視点② 環境づくり>
・ 学習した軌跡が分かる教室環境をどの学級も意識して設営している。
・ 授業の中でICTによる学習ノートを用いた発表をすることで丁寧なノート作りを意識できた。教
材研究用の自作ノートを利用した。
・ 夏季休業中にはチャレンジテストや過去問などを利用した習熟度別クラス編制による学習会を開
催した。冬季休業中の学習会に向けて準備を進めたい。
<視点③ 習慣づくり>
・ 正しい学校生活と学習態度・学習規律を確認し、全校一丸で徹底と定着を図った。
・ 「家庭での学習の手引き」を基に、家庭での学習チェック表を活用し、自ら学習する習慣を高めた。
・ 家庭での学習チェック表へ保護者が記入した「一言」を紙面交流し、励ましの言葉の記入例とした。
・ 全校児童の情報機器についてのアンケートを行い、結果を学級指導や学級懇談会で公表し、生活習
慣の工夫について考えてもらう。