山花 - 釧路市

平成26年度
学力向上プラン
釧路市立山花小学校
1
昨年度の学力向上に向けた取り組みの成果と課題
〈授業づくり〉
成果
学習時間の最後に課題に対するまとめや学習の確かめ問題を行うことで児童の実態を把握
し,個別の指導の充実を図り,基礎的基本的な学力を定着させることができた。また,実態
に応じた発展的な問題に取り組ませることによって学力の向上を図ることができた。学習の
ねらいを明確にして複式授業の工夫・改善を図り,発表や話し合いを意識した自力解決の場
を設定することで言語活動の充実を図ることができた。
課題
複式授業を実践する上で間接指導時における個別の支援の充実,学習のまとめや確かめる
時間を確実に確保することが課題である。また,交流する場面で大事なことを落とさないよ
うに聞いたり相違点や共通点を考えながら聞き,それに対して自分の考えを述べたり,記述
したりする表現力を高めるための手立てを工夫する。さらに学力の向上を図るため,発展的
な問題に対して問題文や資料を読み取る力,既習事項を活用して解決していく力を高める手
立てを工夫する。
〈環境づくり〉
成果
帰りの会で一日日記を書く時間を設定することで出来事や自分の思いを記述する言語能力
の向上を図ることができた。朝読書の継続,図書館バスの利用,読書感想文を書く取り組み
など,読書環境の充実を図ることで読書に対する関心を高めることができた。長期休業中の
学習会,チャレンジテストやトライやるウィークをおこなうことで学習の定着度を把握し個
別の指導に活用できた。
課題
一日日記では出来事の羅列で終わらないように書く視点を明確にするなど書く能力がより
高められる工夫とゆとりのある時間の確保が課題である。また,語彙力を高めるための環境
作りを工夫する。
〈習慣づくり〉
成果
家庭学習シートの活用,個々の実態に応じた課題の提示をしたり,家庭生活の見直しを図
り家庭との連携を密にすることで毎日の家庭学習の習慣化が図られた。
課題
家庭での充実した過ごし方について,家庭との連携をさらに密にして指導する。また,自
ら課題を見つけることのできない児童への支援を工夫する。
2
今年度の学力向上に向けた取組計画
(1)学力向上推進の重点
○基礎的・基本的な学習内容の確実な定着
○知識・技能の活用能力,主体的に学び続け問題を解決していく力の育成
○学習意欲の向上
○自分の思いや考えを表現する力の育成
○「宿題→授業→家庭学習」のサイクルを生かした取り組みの徹底
(2)学校全体の取組計画
〈視点① 授業づくり〉
〇毎時間,課題に対するまとめを丁寧におこなう。
○プレテスト等も活用して子ども一人一人の学習状況をきめ細かに把握し,個別指導を充実させる。
○複式授業の指導方法の工夫に努める。
・学び方の定着を図り,複式授業の展開の工夫改善を行なう。
・自主的な問題解決の場を設定する。
○基礎的・基本的な内容の繰り返し学習を継続するとともに児童の実態に応じて発展的な問題に
取り組ませる。
○各教科のねらいをより達成できるような効果的な言語活動の活用をおこなう。
○学校全体で統一した学習規律の定着に向け指導にあたる。~学習習慣表の改訂~
〈視点② 環境づくり〉
○帰りの会において毎日「日記」を書き言語能力の向上を図る。
○朝読書の毎日の継続,学校図書・図書館バスの利用促進により読書環境の一層の向上を図る。
○長期休業中に全学年において学習会を開催し,補充的な学習サポートを行う。
○「チャレンジテスト」「サポート問題」「トライやるウィーク」を活用する。
〈視点③ 習慣づくり〉
○家庭学習シートや提出物を教師が毎日確認し頑張りを認めたりより良い取組方をアドバイスした
りすることにより家庭学習への意欲向上と習慣づけをおこなう。また必要に応じて個別に補充問
題を与える。
【家庭学習時間の目安】 低学年 20分,中学年 40分,高学年 60分
3釧路市標準学力検査 の活用による児童生徒の課題改善のための取組
(1)釧路市標準学力検査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
第3学年【国語】
(1)目標値との比較
・教科全体としては目標値と同程度である。領域別では,「書くこと」の数値が上回った反
面,「話すこと・聞くこと」の数値が下回っていた。
(2)改善すべき課題
・大事なことを落とさずに聞き取る力を育成する必要がある。
・場面の様子や事柄の順序を確かめながら,あらすじや内容を正確に捉える力を育成する必
要がある。
第3学年【算数】
(1)目標値との比較
・教科全体としては目標値と同程度の結果であった。領域別では「量と測定」が下回ったが,
他の2領域では同程度であった。
(2)改善すべき課題
・具体物を使うなどの算数的活動を通して,長さやかさの量感を持たせたり,時刻や時間の概
念をとらえさせ,適切な単位を用いたり,大小比較や単位換算ができるようにする。
・文章問題に書いてある単位量や個数,求める数値についてきちんと下線を引き,正しく立式
できるようにする。
第4学年【国語】
(1)目標値との比較
・教科全体としては目標値を下回る結果であった。領域別では「書くこと」「話すこと・聞く
こと」「読むこと」が下回る結果となった。
(2)改善すべき課題
・大事なことを落とさずに聞き取る力を育成する必要がある。
・身近な題材から書くことを選び,順序よく書き進める力を育てるとともに,語彙力を増や
す必要がある。
第4学年【算数】
(1)目標値との比較
・教科全体としては目標値を上回る結果となった。領域別も全ての領域で目標値を上回った。
(2)改善すべき課題
・文章問題から数値を的確に選び,正しく立式して解答を求める力を育成する。
・大きな数の仕組みや 10 倍,100 倍,10 で割るなどの位取りを正確に理解するようにする。
【生活・学習意識調査の結果】
第3学年…家での家庭学習に取り組む割合は 100 %である。保護者と児童が家庭学習の約束をつ
くり,計画的に取り組むことができている。
第4学年…家庭学習に取り組む割合は 100 %である。児童によっては,保護者と約束をつくったり,
計画を立てて取り組むことができているが,休日については時間も含めた学習量の増加
が課題である。
(2)課題改善のための補充的な指導の計画
第3学年【国語】
7~8月
1日日記を1~2人から発表してもらい,その内容について正確に聞き取れたか
を確かめる機会を定期的にもつ。また,全教科において先生や友達の話を正対して
聞く態度を育成する。また,物語文の読み取りでは,短冊に要点を書き込み,それを順
序よく並べて構成がわかるように視覚化していく。
第3学年【算数】
7~9月
長さの学習など「量と測定」の単元では,実際に測る,持つなどして量感を養うよ
うに算数的活動を多く取り入れていく。また,文章問題では立式に必要な数値や言
葉を見つけ,下線を引き,数直線や具体物を活用して解決できる力を育てる。
第4学年【国語】
7~9月
夏期休業中の学習会や家庭学習の課題として,漢字や語句の意味など,辞典を用い
て調べ,語彙力を豊かにしていく。また,行事や体験学習の後に短い作文(400 字程
度)に取り組ませ,題材を見つける力や文を組み立てる力を育てる。
第4学年【算数】
7~9月
大きな数値を概数で表す,10 倍・100 倍などの数を求める問題を手際よく解く力
をつけさせる。また,文章問題を多く取り組ませ,正確に式を立てることができる力
を育てる。
4
全国学力・学習状況調査 の活用による指導の改善・充実のための取組
(1)
全国学力・学習状況調査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
〇国語
目的に応じて,話し合いの観点を整理することや,故事成語の正しい使い方について課題が
見られた。
〇算数
割合が1より小さい場合でも比較量の求め方が(基準量)×(割合)になることや,示された
情報を基に,条件に合う時間を求める問題について課題が見られた。
【質問紙に関する調査の結果】
〇生活習慣における課題点
おおむね良好だが,決まった時刻に起床している児童の割合が低かった。
〇学習習慣における課題点
復習はしているが,予習して授業に臨むようにしている児童の割合が低かった。
(2)
課題改善のための方策
〈視点① 授業づくり〉
〇毎時間,課題に対するまとめを丁寧に行う。
○プレテスト等も活用して子ども一人一人の学習状況をきめ細かに把握し,個別指導を充実させる。
○複式授業の指導方法の工夫に努める。
・学び方の定着を図り,複式授業の展開の工夫改善を行う。
・自主的な問題解決の場を設定する。
○基礎的・基本的な内容の繰り返し学習を継続するとともに児童の実態に応じて発展的な問題に
取り組ませる。
○各教科のねらいをより達成できるような効果的な言語活動の活用を行う。
○学校全体で統一した学習規律の定着に向け指導にあたる。~学習習慣表の改訂~
〈視点② 環境づくり〉
○帰りの会において毎日「日記」を書き言語能力の向上を図る。
○朝読書の毎日の継続,学校図書・図書館バスの利用促進により読書環境の一層の向上を図る。
○長期休業中に全学年において学習会を開催し,補充的な学習サポートを行う。
○「チャレンジテスト」「サポート問題」「トライやるウィーク」を活用する。
〈視点③ 習慣づくり〉
○家庭学習シートや提出物を教師が毎日確認し頑張りを認めたり、より良い取組方をアドバイス
したりすることにより、家庭学習への意欲向上と習慣づけを行う。また必要に応じて個別に補
充問題を与える。
【家庭学習時間の目安】 低学年 20分,中学年 40分,高学年 60分