平成27年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査結果及び、実態に

平成27年度
児童・生徒の学力向上を図るための調査結果及び、実態に基づく授業改善プラン
【第5学年】
※調査結果の分析により明らかになった課題を、系統的に改善していくための各学年の発達段階に応じた対策
東村山市立秋津東小学校 平成27年7月
◎ 調査結果分析から見出された全学年が系統的に改善目標とする課題
左記の課題の解決に向けて、学年で取り組む授業改善の具体策
教科
成果と課題
● 第5学年の実態から見出される学年としての課題
(意欲をもって学ぶ児童を目指して)
◎主語と述語の関係、尊敬語・謙譲語や助詞の使い方、文末の結び <関・意・態>
方の理解が曖昧で、日常の会話や作文にも分かりにくい文が見ら ・読書活動の時間の確保に努め、多様な表現に親しませるとともに、語彙
れることがあり、論述力に課題がある。
力の向上を図る。
◎段落のまとまりや、指示語・接続語を正しく捉えることに課題が <話す・聞く>
ある。
・グループで話し合う機会を多く設け、話す能力や伝える能力・聞く能力
◎説明文や論説文において、筆者の考えに対する自分の考えをもつ
を高める。
ことが難しい。
・スピーチや個人発表などの全員の前で話す機会を増やし、主語と述語の
●読書や漢字の練習に対する意欲・関心は、おおむね高いものの、
関係や、助詞の使い方の習熟を図る。
個人差が大きい。
<書く>
●漢字の書き取り練習など積み重ねに個人差があり、現状では、習 ・作品全体や筆者の考えに対してもった自分の考えを書き出し、構成を考
熟に大きな差が見られる。
えながら文章化させて、書く力の向上を図る。
・スモールステップで単元を構築し、自分の感想や意見などを文字にして
表現する時間を確保する。
・行事の後には、そこから得た学びや経験を文章に表現させる。
国語
<読む>
・段落がもつ意味を十分理解させるよう、長文読解において段落のまとま
りを確認させたり、まとまりを付けさせたりすることで、文章全体の構
成について考えさせる。
・登場人物の相互関係や心情、場面についての描写をとらえ、優れた叙述
について自分の考えをまとめる学習をさせることで、読み取りの力を高
める。
・筆者の考えを読み取るため、問いかけの言葉や事例の説明などの文章構
成に気付かせ、自分の考えをもたせる。
・教材文と同じ作者の本や同じジャンルの本を平行読書し、気付きや学び
を活用できるようにする。
<言語事項>
・音読をしっかりと定着させることによって、文脈から言葉の意味を考え
る習慣を付ける。国語辞書を常に用意し、授業で積極的に活用する。
・漢字のミニテストを定期的に実施し、意欲を高め、定着を図る。
社会
算数
◎社会科の学習に興味や関心があまり高くない。
◎学習時に興味をもって取り組んでいても、知識として定着が不
十分である。
◎収集した資料の活用に課題がある。
●学んだことを日常に戻し、積極的に活用していこうとする態度
が身に付いていない。
●それぞれの事象の関連性や、それに対する人々のかかわり方や
人々の思いにまで、考えが及んでおらず、知識を覚えるだけに
とどまっている。
◎定規やコンパスを使って正確に作図や計測することに課題が見
られる。
◎整数と小数の混ざった計算で、正しく位取りすることに課題が
見られる。
◎計算の習熟が不足しており、計算の正確さとスピードに課題が
ある。
●文章題の題意を正確に読み取ることができていないため、正し
い式が立てられない。
●計算結果の見積もり・予想を立てて計算したり、確認をしてい
なかったりする傾向が見られる。
●計算のきまりを使いこなせていない。
・資料を活用して、たくさんの情報を読み取る経験を増やすことで、社会
科への関心をもち意欲的な態度を養っていく。
・社会科見学や体験学習などの場において、知識を活用できる機会を多く
作ることで、知識・理解をより深めていく。
・人々が環境にどのように対応し、どのような思いで暮らし、働いている
のかを考え、想像させることを通して、人を学ぶ学問として、興味・関
心を高める。
・ビデオ、パソコンなど視聴覚教材を有効活用し、学習内容と社会的事象
や日々の生活とを結び付けやすくする。
・ノートや資料などを活用した新聞作りなどで学習したことをまとめさせ
る機会を増やす。
・学習したことを分かりやすく、ノートにまとめさせる。
・資料中の分からない事象を図書資料やインターネット検索などを使って
細かく調べさせ、新聞作成でまとめたりすることで知識と理解を深める。
・知識を定着させるため、教科書を繰り返し音読したり、ミニテストを行
ったりする。
・ノートやプリントに定規を用いて筆算をさせたり、図を書かせたりして
道具の扱いに慣れさせる。
・位取りが正確にできるよう、見積もりを立てたり、見直しをしたりする
ことを繰り返し指導することで定着を図る。
・小数点の位置の違いによる数量の違いを、理解させる。
・問題解決的な学習に重点を置き、一人一人が十分に課題を解決できる時
間を確保する。
・数直線を書く経験を積ませて、文章題の題意を正しく理解し、問題解決
のために計算式を立てられるようにする。
・教材・教具を工夫し、習熟度別指導を充実させる。
・具体物を通して問題をとらえさせる。
その他に
宿題や朝学習における基礎ドリル(ベーシックドリル)
、放課後学習・
長期休業中のサマースクールなどの復習・反復練習の機会を増やして
いくことで定着を図る。
◎自然事象に対する興味や関心が薄く、意欲的に取り組めていな
い。
◎見通しをもって実験などを行い、自然現象における科学的な規
則性を考察していく技能・表現の定着が不十分である。
◎比較実験や観察を行っても条件の違いや結果から分かる事象の
理解に課題が見られる。
●身近な自然現象を科学的に考察することが苦手である。
理科
・理科の学習と実生活のつながりを意識させ理解を深める。
・児童一人ひとりが実験・観察に意欲的に取り組めるよう、教材の準備や
学習環境の整備に努める。
・問題解決型学習を中心として、科学的な見方や思考力を養う。
・画像・写真などの視聴覚教材、モデルなど充実・活用を図る。
・具体物に直接触れ、考察しながら操作する場の設定を増やしていき、理
解を深める。
・予想(仮説)を立てさせ、実験や観察の目的を明確にすることで、見通
しをもって実験を行うことができるようにする。
・条件の違いや結果の違いを表やグラフに表すことで思考・理解を図る。
また、見いだした問題を計画的に追及する活動を通して、科学的な思考
力の育成を図る。
・実験や観察の結果を踏まえて、そこから考えられることを自分の言葉で
まとめる活動を通して、考察する思考力と表現力を高める。
・自然事象との出会いの工夫や問題作りにつながる指導計画作りをする。
・ノート指導により実験の流れや考察の導き方をわかりやすくさせる。