〈メモ〉わが国物流(貨物輸送)の特色について (1)用語(概念)の変遷と特性 ①貨物運送(輸送)―(流通)→(1960年代)物的流通(physical distribution) ↓ →(1980年代)物流(logistics) 商物分離・・・(商的流通)商流・・・取引、販売→流通 ②物流は「派生需要」・・・農産物(野菜類)? 需要の強い波動性(季節、復路空車) (2)1960年代後半以降→利便性の高いトラック偏重・・・現在もモーダルシフト進まず ↓ ⇒高質(高コスト)な物流サービス(JIT、宅配 etc.) ⇒労働集約化(労働力不足)、エネルギー消費、環境問題、交通事故増加 etc. ↓ 機械化(省力化)、標準化の立ち遅れ~~物流の重大課題 (3)物流契約の特色 ①わが国「届ける物流」(CIF的)・・・物流コスト商品価格に包含 ↓ 激しい市場競争・・・価格低下、産業構造の多層化(下請化) ↓ ↓ サービスの質の向上 労働条件の悪化、事故増大の誘因・・・産業の魅力? ②欧米「取りに行く(調達)物流」(FOB的)・・・物流コスト、責任が明確 (4)物流の主宰者(歴史的にみて) ヨーロッパ・・・フォワーダー(貨物運送取扱業)主体・・・大手物流企業育たず アメリカ・・・キャリア(実運送事業者)主体・・・運送契約(責任)の明確化 わが国・・・荷主主導・・・荷主・物流事業者の協働(パートナーシップ)が重要 (5)3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)の進展 | 貨物輸送の第三者(実運送事業者と荷主の間に介在する事業者・・・フォワーダー、etc) わが国では、1990年代の規制緩和の後に物流の新主催者として注目、発展 【アセット型・ノンアセット型】 (6)ITの活用・・・WebKIT(求貨求車情報ネットワーク/全ト協・日貨協連) ↓ ●中小トラック事業者のための「融通配車」「積み合わせ輸送」「帰りに確保」等 による輸送効率の向上とビジネスチャンスの創出 ●平成25年度実績・・・加入者数 3,389者、成約件数 142,617件 以上
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