CHEMOTHERAPY 146 MAY1965 新 テ ト ラ サ イ ク リン 誘 導 体Tetracycline-L-methylenelysineに 関 す る 基 中 沢 礎 的 研 昭 究 三 東 京大学伝染 病研究所 天 野 翠 ・池 上 田鶴 子 ・和 佐 敏 夫 京都薬科大学微生物学教室 (昭和39年9月1日 本 論 文 の 要 旨 は 第12回 るTetralysa1"シ 日本 化 学 療 法 学 会 総 会 に於 け ン ポ ジ ウ ム ア ン ケ ー ト と し て,ま 昭 和39年7月18日 京 都 に 於 け る 第45回 た 日本 抗 生 物 質 学 術 協 議 会 関 西 支 部 会 に 於 い て 報 告 した 。 は Tetracycline一 じ め で あ るL一 りも速かに且つ高い血 中濃度が 得 られ,ま た臨床 的に低 い投与量を用い て良好 な治療 成績が収め られてい る。そ 胃腸障害な どの副作用が軽微 である ことも大 きな特徴 と の 研 究 陣 に よつ て 合 成 され た 新 し い テ トラ サ イ ク リ ン の 誘 導 体 で,テ 須 ア ミ ノ 酸 の1つ 液中へ の拡 散が 極めて速かに且つ有効に行 なわれ ると言 われ,人 体 に経 口投与 した場合に もテ トラサイ クリンよ して吸収が 良い こと及 び投与量 が少 くて済む ことのため に レmethylenelysine(MLTC)は1959 年 伊Carlo-Erba社 受 付) トラ サ イ ク リ ン と 必 述 べてい る。 さて私共の教室に於て も本物質 の基 礎的研究を開始 し, リジ ンを ホ ル ム アル デ ヒ ド 第1表 の 存 在 下 に 作 用 さ せ る こ と に よ つ て 得 られ る 物 質 で,次 の よ うな 構 造 式 を 有 し て い る が,メ チ レ ン橋 の 正 確 な 結 抗 菌 ス ペ ク トラ ム 種 菌 TC 合 位 置 は 未 だ 明 らか に さ れ て い な い 。 2.5 2.5 2.5 2.5 StaPh.albus 5.0 5.0 StaPh.citreus 5.0 5.0 Strept.hemelyticμs 0.0312 0。0312 s〃cinalu彦ea 0.312 0.312 DiPlo、Pneu脚niae皿 0.0312 0。0312 N.gonorrhoeae 0,0625 0.0625 StaPh.a彿reus209・-P Tetracycline-L-methylenelysine StaPh.aureus寺 NH ., CHs>CH3 CH2 HN d略苧 CH2 CH2 サ CH2 ヨ 一CH2一 \/>1\/\CONH21illOHII NH2CH OHOOHO 一・H 本 物 質 は 淡 黄 色 の粉 末 で200℃ dOOH 一H 以上 で 徐 々に分 解 し PRM-TC 島 0.0625 0.0625 B,sub彦iJi3 0.625 0.625 0.625 0.625 ハr.meningi彦 観s な が ら溶 融 す る。 比 旋 光 度[α 瑠=-195。 土4。(0.5%水 β.anthγacis 溶 液)10%水 あ る。 E.coliN田 10 10 A.aerogenes 10 10 Sal伽nel彦atyPhi 5 5 3勿8θ 5 5 溶 液 に 於 け るpHは7・6で 分 子量602.64実 験 式C2gH3sOloNsで 紫 外 吸 収 スペ ク トル は テ トラサ イ ク リン と近 似 して い る(0,1NH2SO4中 の 最 大 吸 収272rnμ,355mμ)◎ 〃σdssenteriae 5 5 Shigellaboydii 10 10 Shigellasonnei 5 5 2,5 2.5 Shigella/lexneri2a 本 物 質 は メ チ ール アル コール(6・2mg/ml),エ ル コ ール(1.3mg/m1)に チル ア は可 溶 で あるがエチルエ ーテ ル,ア セ トソ,ク ロ β ホル ム,ベ に は 不 溶 で あ る。Carlo--Erba社 ンゼ ンな どの 有 機 溶 媒 の 説 明 に よれ ば 本 物 質 V.comma Pγo彦eusvulg匪 の 水 に 対 す る溶 解 度 は 非 常 に 大 き く,そ の19は0・4 Raeruginosa m1の 水 に 溶解 し,こ の 溶 解 度 は ピ ロ リジ ノ メチ ル テ ト 〃`3 >50 >50 >50 >50 α 。≠召≠σ擁 0,078 0.078 ラ サ イ ク リンの 約2倍 で あ り,塩 酸 テ トラサ イ ク リンの α.welchii 0.156 0.156 約20倍,テ α.加 トラサ イ ク リ ン塩 基 の約5・000倍 で あ る。 更 に 生理 的pHの で,血 範 囲 内 で 沈 澱 を 析 出す る こ とが な い の 液 や組 織 液 中 で 安 定 で あ る ばか りで な く組 織 や 体 彦協 伽 μ甥 M.tuberc乞elosis607 1。25 1.25 2.5 2.5 MレTC 2.5 2.5 5.0 5.0 0.0312 0.312 0.0312 0.0625 0.0625 0,625 0.625 10 10 5 5 5 10 5 2.5 >50 >50 0,078 0.156 1.25 2.5 (mcg/m1) 00 望 1 〃 < -3 25 ユ 6 5 3 〃価 吋 〃 ︿ 00 讐 上 〃 〃 〃 -1 56 ︿ 12 00 噌 上 〃 〃 〃 〃凝 〃 11 5 12 25 〃 ユ 3 り 10 26 ︿ ハ り む 〃 -ー ベリ ら 〃 2 ハリ ー0 〃 く 〃 ト り ハ リ 10 ハ 〃 潔 く " "旛 " " " "駅 " " "働 "駅 " " 讃 1 "潭 98 〃 47 出 "" 価 48 麗P { U ハU つよ < 2 AU ﹁己 0 噌主 5 ウ臼 朔⊥ 5 ㏄ 1 ハV (V -ゐ 0 O 1 49 (U ハU ーム 50 ウ召 -凸 51 AU AU 望← 〃 < 5 く 2 1 11 < 99 "ヴ 晒 ∩V 噌⊥ 幽 k 〃晒写 " ヴ 厚 " "潔 〃; 〃 (U - 5 9餌 ハ◎ 5 2 ﹁ム 0δ 46 〃 5 98 〃 97 "斑 96 7 鰍 〃 〃〃 働 吋 5 潟 6 95 5 2 1 翼︾ 9U 1 PO 9召 ρ ◎ 1 〃 11 躍 〃 〃 厚 92 9 3 94 戸○ 2 ハ◎ 嬬 〃 11 45 0 00 望 上 91 5 9創 1 5 F O 9創 1 0 φ ウθ 濃U 1 5 2 1 44 9 〃 < の ◎ F ひ 2 9G " " " " "詑 89 ノ " 43 8 〃 88 〃 5 轟 ◎ F O ウ耐 1 " 轟 5 42 6 00 1 87 "" "晒 "眠 " ヴ評 86 5 5 2 0 ﹂ ユ 〃2 〃 5 2 5 9賀 噌← " 0 2 3 0 ﹁鳳 可ム AU ハU 1 1 41 株 1209一 θ篇3 St.aγ 摩鴻 "脳 "ボ 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 F り 1 1 ""窺 F ◎ 2 5 2 ; 2 6 ﹁為 〃 9 36 37 3 8 39 40 5 〃詳 1 2 3 74 75 7 7 7 5 く 〃 0 ハU ー 25 2 5 ﹂ 5 ﹂ 0 3 2 3 0 1← 1 O 6 0▼ 1 腰 η徽 5 9μ 留 ー 〃 31 32 33 34 35 4 ⋮ 6 7 9 9 0 6 6 6 6 7 5 5 (V 0 雪よ 2 〃 汐く eO 瀞0 2 < 0 0 ー 26 2 7 28 29 30 3 〃〃詳 1 2 3 4 5 6 6 6 6 6 5 み ◎ 25 ユ 3 21 22 23 24 % 25 5 25 〃 -- -1 5 ユ 2 18< 5 2 3 6 3 0 2 1 0 ﹁ム 1 2 〃 〃 〃 価"η"器 """那 壽 欝0 2 1 6 2 5 ー- 蒲 ユ 5 1 3 2 1 16 ∬ 18 19 20 2 f 鍵藩 5 ウ臼 ヴ ー ヴ a 饗﹂ 9臼 FO ﹁⊥ 3 6 0 6 0 6 雪⊥ 3 6 6 26 25 5 5 < ﹂ < ユ ユ 2 0 3 0 3 1 ー 0ム 0 噌 ⊥ 11 12 13 U 15 6 25 〃 5 ユ 1 3 5 6 7 8 9 10 8 畷⋮ 1ー 〃 80 9召 戸0 ﹃0 2 3 4 5 6 7 8 9 0 5 5 5 5 5 5 5 5 6 α N 6 5 2 1 3 % 〃 〃﹂ 2 ユ 2 < 2 く 潟 〃 〃 浩 F ◎ 2 ε 陣 ユ 2 3 4 恥 7 MレTC PRM-TC 株 TC MレTC 板 希 釈 法)mcg/ml 患 者 分 離 病 原 ブ ドウ球 菌 に 対 す る感 受 性(平 第2表 毎C PRM一 TC 株 菌 147 CHEMO↑HERAPY VOし.13NO.3 CHEMOTHERAPY 148 第3表 菌 剖TC 患 者 分離 赤 痢菌 に 対 す る感 受 性(平 PRM-TC ML-TC 25 100< ' ' " 29 30 〃 31 100< 32 " 〃 50 100< 100< 33 〃 36 12.5 100< 37 25 25 38 〃 100< 100< 39 12。5 40 〃 'ノ 100< 〃 ノ ' 11 0 0 1 〃 'ノ 100< 25 〃 25 100< 25 100< 43 6.25 44 〃 45 46 6.25 100< 〃 〃 25 6、25 42 η η 6.25 6。25 〃 25 6.25 41 25 50 100< ' ' 25 " "k " 10 6.25 50 100〈 '''" 〃 100< 12.5 100< 25 6.25 100 100< 6.25 100< 25 100< 50 100< 6.25 35 〃 100 100< ζり 2 〃 100 100< ρ ' ' 6.25 100< 25 100 12.5 34 25 25 MレTC ' ' 12.5 }No.28 " 12.5 100< 。 PRM-TC 劇TC 25、 " 〃 100< 1菌 板 希 釈 法)mcg/m1 ' ' 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 O N 100< 25 100〈 MAY1965 〃 〃 12。5 12.5 〃 25 100 100< 49 " 25 100< 25 100< 50 100 51 25 25 25 100〈 100< 25 6.25 52 25 100〈 100< 25 25 12.5 6.25 53 Sh.ノlexn〃`2a 100< 100< 6.25 48 〃 " 12.5 100 47 〃 25 12.5 100 100 100 12.5 12.5 12。5 本 剤 が 従 来 の テ トラサ イ ク リ ン群 抗 生 物 質 に比 し何 らか 性 株 で あ つ た 。 そ して 残 りの57株(57×)の の 特 徴 が 認 め られ る も の で あ る か ど うか とい う点 に つ い の3者 間 の 抗 菌 力 は 殆 ん ど同程 度 で 差 異 は 認 め られ なか て 各 方 面 よ り検 討 した 結 果,2,3の つた。 知 見 が 得 られ た の で 妓に 報 告 す る。 3)患 実 験 は 本 物 質 と比 較 検 討 す るた めPyrrolidinomethy1- 者 分 離 の 赤 痢 菌 に対 す る 感 受 性 昭 和39年 市 立 京 都 病 院 に 於 て分 離 され た53株 tetracydine(PRM-TC),Tetracycline(TC>の2者 痢 菌 に 対 す る3者 の 感 受 性 は 第3表 を 全 く同 一 条 件 の も とで 同様 検 討 した 。 る。53株 1)抗 菌 力 な らび に抗 菌 スペ ク トラ ム そ の 成 績 は 第1表 TC3者 中20株 に示 す 如 く,ML-TC,TC,PRM- 4)抗 TC.PRM-Tc,ML-TC3者 昭 和38∼39年 に わ た り東 大 伝 染 病 研 究 所,東 大 中 央 検 てStaPhylocoecusを に 対 す る感 受 性 を 調 べ た 。 そ の 成 績 は 第2蓑 定 でPRM-TC,ML-TCに TC,ML--TC3者 の分 離 株 中43株(43%)はTC,PRM何 れ に も100mcg/m1以 上の 高 度耐 の 溶 液1,000mcglml の 安 定 性 に つ い て5℃,30℃,37℃ は 第4表(そ 即 ち,100株 の 感受 菌 作 用 に 及 ぼ す 諸 因 子 の影 響 査 室,東 邦 医 大 な どで 分 離 され た 病 原 ブ ドウ球 菌100株 に示 され る 。 何 耐 性 で残 り33株 なかつた。 る0 者 分 離 の 病 原 ブ ドウ球 菌 に対 す る 感 受 性 に示 さ れ る如 くで あ 性 株 の3者 間 の 抗 菌 力 は 殆 ん ど同程 度 で差 異 は 認 め られ グ ラム 陽 性菌 の 全 部,大 部 分 の グ ラ ム陰 性 菌 に 有 効 で あ 2)患 の赤 はTC,PRM-TC,ML-TC3者 れ に も100∼>100mcg/mlの は 全 く同 じ抗 菌 力,抗 菌 ス ペ ク トラム を 有 し, 感 受 性株 ℃,37℃ の3条 件 に つ い 試 験 菌 と して 検討 し た 。 そ の 成績 の1∼3)に 示 さ れ る 如 く,TCが 最 も安 つ い て は 殆 ん ど 同程 度 に30 の 条 件 に お い て 力価 の 減 少 が 認 め られ た 。 次 に 培 地 に 対 す る血 清 蛋 白に よ る抗 菌 力 へ の 影 響 に っ CHEMOTHERAPY VOL.13NO.3 3 3 3 7.8 7.8 7.8 8 ﹂ 4 7.8 2 7ξ 7.8 ig 7.8 ,/ 渉〆 7.8 2 ヴー 8 2 ∠ー ワ曜 7.8 剛 器 7.8 4 8 9臼 ﹂ 4 4 2 4 2 7.8 控 7.8 8 1 8 噌 ⊥ 7.8 7.8 2 噸 ■ 2 8 1占 噌 ⊥ 2 噌 - 7.8 糞器 6 6 6 7.8 〃eus209ヂ }ll 7.8 7.8 Sfaph//ococcus∂ 90 7.8 7.7 7.8 3 感難 7.8 7.8 第1図Te†racycllne群 抗 生物 質 に対 する フ下 ウ 球 菌 の 耐 性 獲 得 状 態 0 0 0 7.8 欝 c 巖性 劇 時間 邸 罪 感受性 性 灘 ウリ 時間 定 粥 は 5℃ 安 ㏄ の 60 1 0 ツ C 液 助 ㌍ 溶α 第4表 (そ の1)TC 149 7.8 継代 臼数 (mcg/ml) 第2図Teナracycline群 杭 生物 質 に射 する 溶 血 しンサ 球 菌 の 耐 性 獲 組 状 態 (その2)PRM-TC 5℃30℃37℃ 感受性 時間 感受性 時間 感受性 0 0 0 , 時間 3 6 6 7.8 2 1 2 1 7.8 8 1 6.8 8 4 8 ーム り歯 4 4 2 7.8 8 4 7.8 2 7 7.8 2 ワ8 7.80 7.8 15.63 15.6 15.66 31。25 15.612・ 31.25 31。2518 32.25 31.2524 31.25 62.548 62.5 62.572 62.5 3 7.8 7.8 竃 感 受 桟 ω (mcg/ml> 5 ー aOI '10 5 (mcg/m1) 継 代 日 数 そ の3)ML-TC 30℃ 5℃ 時間 感受性 時間 感受性 時間 7.8 15.63 15.6 15。66 15.6 15。612 15.6 6 6 15.6 2 1 2 1 15.6 15.6 8 4 1晶 2 8 4 1轟 2 7.80 3 3 15.6 15.6 2 7. 15.6 8 2 ∠鷹 ワ曜 8 4 15。6 感受性 2 郵 0 0 7.8 第3図Tetrδcycllne群 抗 生 物 質 に対 する 肺 炎球 菌の 耐 性 獲 得 状 態 37℃ 31.2518 31.25 β1。2524 31.25 31。2548 6.25 31.2572 6.25 の t 霧、 5 1 め られ な い が25%に ML-TC TC o.1 5 間 殆 ん ど差 異 は 認 め 加では殆ん ど抗 菌 力に影響は認 よ り1/2,50%に ぶ 確 認 され た 。 次 に 培 地pHの よ り1/4の 滅 少 影 響 に つ い て は,第6表 継 代 を 比較 検討し た 。 そ の 成 績 は 第5表 の 如 く,3者 られ ず1%∼10%,添 __"廓 廟_一 齢一 。-PRIv1-TC (用cgゾ 瀦) (mcg/ml) い てTC,PRM-TC,ML-TC3者 必 ω ・αusp,ワα〃 ・n・ie-ta Io 日 数 3者 間 に 殆 ん ど差 異 は な か つ た 。 最 後 に こ れ ら3者 の Diskに よ る阻 止帯 の 大 き さに つ い て検 討 した 結 果 は , 第8表 に示 さ れ る如 く,各 濃 度 段 階 に つ い て3者 間 に殆 ん ど大 き い 差 異 は 認 め られ な か つ た 。 に 示 す 如 く,や は り3者 問 に 全 く差 異 は 認 め られ ず,酸 5)耐 性 側 で 抗 菌 力 の 増 強 が 認 め られ た 。 増 量 的 継 代法 に よ る ブ ドウ球 菌 また 菌 量 に よ る影 響 に つ い て も第7表 に 示 され る如 く 性獲 得状態 球 菌 のTC,PRM-TC,ML-TCに 溶 血 レンサ 球菌 肺 炎 対 す る試 験 管 内耐 性 CHEMOTHERAPY 150 第4図(¥のDマ MAY1965 ウス実 験 的 アドウ球 菌 感 染症 に 対 するτC群 抗 生物 質の効 果 第5表 5fd)ev5/oceccus∂eteusPtemaan (謂 100 訳 時間後各asmg/マウス(po) ㌔ ・一 一・ 一一一 一 一 一一 一 抗 菌 作 用 に お よ ぼ す血 清 の 影 響 StaPhソloceccusaureus209-P 一一 一一一一骨一一 ・-PRM-TC 麗 し 丁C TC PRM-TC ML-TC 50% 25 25 25 25% 12.5 12.5 12.5 50 生 存 率 ( 堵) 10% 6.25 1% 6.25 12.5 6.25 6.25 6.25 Cσnt. 6.25 6.25 6.25 (mcg/ml) 第6表 観 察 日戴 讃 後1:各 α05m蜘 ス(sc) \ ㌔ 一 \9樽 糟 櫓 轍 噛 讐 鱒ML炉TC 0.19 0.19 0.19 0。78 0.78 0.78 6.25 6.25 6.25 6.25 6.25 イC 6.25 12.5 12.5 12.5 t n O C \_。___,___鱒____櫛_____畠_PRtv;・ MレTC PRM-TC TC 5 6 6 8 第4図(そ の2)マ ウス実 験的フ窄ウ球 菌感 染症t:"aす るTC群抗生物賃の動果 溜1醐 抗 菌 作 用 に お よ ぼ すpHの 影響 StaPh夕lococcusaureus209-P t (mcglml) 第7表 毒5。 妻 \ )' 抗 菌 作 用 に お よ ぼ す 菌量 の 影 響 StaPhyteeoceusaureus209-P 薬剤 PRM-TC TC ML-TC 菌量 \ \ 12.5 12.5 12.5 1.4×106 12。5 12.5s 12.5 2.1×10s 12.5 25 25 7×105 観 寮 日敗 一 第5図 マウス溶血しンサ球菌感染症に文 彊るTC群抗生物質の効果 18翻 嗣 日 禰=各 α5mヅ マウス(RO) 5frepfec・ccushe〃 (mcg/m1) ・6・伽5323 ioo 第8表 『1禰 、、 顯一in'■ 一 訳 ・一 一 顯PRM-・TC TC 14.5 -鳥 ¶← 16 (mm) 観 察 日 数rゆ TCに 獲 得 状態 を 比 較 検 討 した 。 そ の 成 績 は 第1,2,3図 に示 さ れ る如 くで あ る 。 比 しTC,ML-TCの 上 昇 曲 線 は 低 くinvitro耐 性 獲得 につ い て は3者 の テ トラサ イ ク リ ン群 抗 生物 質 中 本 剤 の耐 性 化 は一 番 ゆ る や か で あ る事 が 認 め られ た 。 、 即 ち ブ ドウ球 菌 に つ い て は15世 代 継 代 の 結 果,3者 の上 昇 曲線 は全 く差 異 は 認 め られ ず 溶 血 レ ンサ 球 菌 につ い てはPRM-TC,TCに 15 50 mcg/m1 Qり -鳳 MレTC 7 蔭 00 1 1 PRM-TC 100 mcg/ml 9臼 ■← 鱒_葡________ 200 mcglm1 ハ6 噌⊥ 50 生 存 率 (驚 ) 一 ブ ド ウ 球 菌 に 対 す るTetracycline 群 抗 生 物 質 含 有Diskの 阻 止 円 の比 較 Staψhptlecoccusaureus209-P 一ML-・TC 比 しML-TCの 上昇はやや低 く差 異 が 認 め られ た 。 また 肺 炎 双 球 菌 に つ い て はPRM一 6)生 体 内抗 菌 作 用 マ ゥス 実 験 的 細 菌 感 染 症 に 対 す る3者 の 治 療 効 果 の比 較 検討を行なつた。 感 染 菌 は ブ ドウ球 菌,溶 血 レ ンサ 球 菌,肺 炎 双 球 菌 の CHEMOTHERAPY VOL.13NO,3 151 ' 第6図(その1)マ ウス曳験的肺炎球 薗感染症1=対するTC群抗 生物質の効 果 3種 で そ れ ぞ れ 薬 剤 は 経 口 また は 皮 下 に 投 与 し, そ の 延 命 効 果 を 観 察 した 。 まず 体 重16∼179純 1脚 微 系 マ ウス1群10匹 の各 々 蝋 麟 ㎎/マ りス(P。) 0卿c・ccuspneum・nlcte-∬ '燃 に ブ ドウ球 菌StaPhylecocc%saureusNewman 株 を5LD5。 静脈 内 に 感 染 せ しめ,1時 間 後 にTC, 各 々o.5mg/マ ウ ス1回 経 生 PRM-Tc,ML・-TCの 50 ・ 存 口投 与 し,無 処 置 の 対 照 群 とそ の 延 命 効 果 を 比 較 し た 。 そ の 成 績 は第4図(そ ML-TCの の効 果 はTCと の1)の 如 く, ほ ぼ 同 程 度 の著 明 な \N 効 果 が 得 られ た ◎ この 場 合PRM-TCの -一`一 成績が最 も有 効 で あ つ た 。 績 は 第4図(そ ウス 皮 下 に 注 射 した 場 合 の 成 の2)の 如 くML-TCが 次 でPRM--TC,TCは 一一 ・一一■・一 ・-PRM-TC 10 観 察 臼 敗 一 一 次 に 同 様 な感 染 実 験 に 於 て これ らの 薬 剤 を1時 問 後 にo・05mg/マ 蔭一 一 嘘一・ 一 虚一 一画・一一■・」一一 ・一 第6図(そ の2>マ ウヌ実験 的肺 炎球 菌感 染症 に対するTこ群 抗 主物賃の効 果 最 も有 効, }0酬 同程 度 の効 果 であ つ た 。 鯛 後 働 厳 に各 α25mg、々 ウス(S・C) ioO 然 しなが ら以上 の ブ ドウ球 菌 感 染症 に対 す る3者 の 効 果 は 大 き な見 地 か らす れ ば,効 果 の上 で 余 り 轟ii 大 差 は な い 様 に 思 われ る 。 50 生 存 率 次 に マ ウ ス溶 血 レ ンサ球 菌 感 染症 に 対す る 治療 効 果 につ い ては、 同様 に 実 施 した ◎ 即 ち100LD5Gの (駕 ) 溶 血 レンサ 球菌StreptOcoccushemelyticusS23を マ ウス 腹腔 内 に接 種 し,1時 聞 後 に 薬 剤 をo。5mg/ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一一MしTC P脳1L Tcl マ ウ ス経 口投 与 しそ の 延 命 効 果 を 観 察 した 。 そ の 成 績 は,第5図 観 察 日 敗 に 示 す 如 く,こ の 場 合 前 者 の ブ ド ウ球 菌 感 染 症 の 場 合 と異 な り,ML-TCの れ て お り,TC,PRM-TCの 効果は特に優 延 命 効 果 と遙 か に 差 異 が 認 め られ た 。 で あ るが,上 記 同 様 に100LD5。 内に 接 種 し,1時 の 感 染 菌 を マ ウ ス腹 腔 間 後 と6時 閲 後 の2回 各2.5mg計5 試 験管 内 に お け る抗菌 力 な らび に抗 菌 スペ ク トラム,患 者 分 離 を皮 下 に 注 射 した 場 合 の2通 の1)お りに つ い て 検 討 した 。 そ の な 治療 効 果 を 示 し,TC,PRMTCと 量 な どの 影 響Disk濃 度 に よ る阻 止 帯 の 大 さ さ,耐 性 獲 得 状 態 な どの 面 に つ い cyclineな よび(そ の2)に 示 され る如 くで あ る。 両 実 験 群 を 観 察 す る と 明 らか にMレTCが 作 用 に 及 ぼ す 血 清 蛋 白,pH,菌 抗菌 て は 従 来 のPyrrolidinomethyl-tetracyclineやTetra- 経 口投 与 した 場 合 と,各 々0・25mg計0.5mg 成 績 は 第6図(そ lenelysineに つ い て基 礎 的 研 究 を 行 な つ た 結 果 の 病 原 ブ ドウ球 菌,赤 痢 菌 に 対 す る感 受 性 は 勿 論 次 に マ ウス 実験 的 肺 炎 双 球 菌 感 染 症 に 対 す る 治 療 実 験 mgを 一 一ゆ 顕著 の間 に 可成 りの差 異 ど と全 く同 一 成 績 が 得 られ た が,安 で はPyrrolidinomethy1-tetracyclineと Tetracyclineよ 定 性 の面 殆 ん ど同 様に り不 安 定 で あ つ た 。 しか しなが らマ ウス 実 験 的感 染 症 に 対 す る 治療 効 果 につ い ては,は べ た 本 剤 の吸 収,排 池 じめに 述 臓 器 内濃 度 そ の他 の特 徴 あ る諸 が 確 認 され た 。 以 上 の 動 物 実 験 の結 果,溶 血 レ ンサ球 菌 性 質 に よ る た め と思 わ れ るが,Tetracycline,Pyrrolid- 肺 炎 双 球 菌 感 染 症 に 対 しML-TCの inomethyl-tetracyclineの2者 PRM-TCの2者 生 体 内効 果 が,TC, よ り確 かに 優 れ て い る事 実 が 確 認 出 来 た 。1・DECARNERIら は マ ウス 溶 血 レ ンサ球 菌 感 染症 に 対 す るTC,PRM-TC,ML-TC3者 明 らか にPRM-TC り優 れ た 成 績 を 得 て お り,私 ども の 成 績 も ま 伊CarloErba社 認 され た 事 は注 目す べ き で あ る 。 稿 を 終 るに 当 り,本 研 究 に 協 力 され た 京都 薬 科 大 学 微 生 物 学 教 室,横 田 芳 武,江 本 栄 子 両 助手 に 厚 くお礼 申 上 げ ます◎ た これ と一 致 して い る。 お 薬 剤 よ り も遙 か に 溶 血 炎 双球 菌 感染 症 に対 して著 明 な効 果 が 確 の 経 口投 与 に よる 治 療効 果 を 比較 検討 し,ML-TCは やTCよ レ ンサ球 菌,肺 わ り に の 研 究 陣 に よつ て 合 成 され た 新 しい テ トラサ イ ク リンの 誘 導 体 た るTetracycline-L・-methy一 参 考 文 献 1)第12回日 本 化 学 療 法 学 会Tetralysa1総 ポ ジ ウム 講 演 予 講 集 。 会 シン 152 CHEMOTHERAPY 2) I. DE CARNERI,et al. : A new soluble tetracycline : tetracycline-L-methylenelysine. II Farmaco. Ed. Pr., 16, 2: 65 (1961) 3) I. DE CARNERI: Pharmacological properties MAY 1965 of combinations of tetracycline with amino acids, in particular tetracycline-L-methylenelysine. Giorn. Malatt. Infett. Parassit., 19, 614 (1961)
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