◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html 立ち読みコーナー http://www.lotus21.co.jp/ta 税務 航空機リース事業、TH 税制がネックに 内国法人を被統括会社に含めるとの要望とともに、27 年改正の論点に浮上 成長性高い航空機リース事業で、 買収した海外の航空機リース子会 社がタックスヘイブン対策税制の 適用対象に。27 年度改正で議論へ。 買収は外国法人を核とする企業グ ループに所属する子法人の 1 つが 内国法人であるケース出現で、「内 れている趣旨は、航空機リースなどの事業 は国外で行う経済合理性が希薄というもの だが、国内では一般的でない航空機リース 事業をグローバルに展開するにあたり、海 外の会社を買収することは十分にあり得る ところ。こうした中、8 月 29 日に公表され た金融庁や経済産業省の平成 27 年度税制 国法人」を被統括会社の範囲に含 要望では、一定の条件を満たす船舶・航空 めるよう求める税制改正要望も。 機リース事業については、事業基準を満た すこととするよう求める要望が上がってい 8 LCC(ローコストキャリア = 格安航空会 る。本事例を念頭に置いたものとみられる。 社)が急増する中、高い成長性が見込まれ このほかタックスヘイブン対策税制関係 る航空機リース事業だが、同事業の展開 では、統括会社の判定上、外国法人のみな 上、ボトルネックになりかねないのがタッ らず「内国法人」も被統括会社の範囲に含 クスヘイブン対策税制だ。 めるよう求める要望が経済産業省から出さ 先般、大手銀行グループと商社が、共同 れているが、これは本誌 536 号 4 ページで で買収したアイルランドの航空機リース会 お伝えしたとおり、外国法人を核とする企 社を通じ、航空機を 200 機、総額 2 兆円分 業グループを買収した場合、その子法人の 購入するとの報道があったが、特定外国子 1 つが内国法人であるケースを想定したも 会社等に該当する海外子会社の実効税率が の。株式の簿価が高い内国法人が被統括会 20% 以下となる場合、「適用除外基準」を 社に該当しないこととなった場合、タック 満たさない限り、当該子会社はタックスヘ スヘイブン対策税制の適用除外を受けるた イブン対策税制の適用対象になる。ただ、 めの「被統括会社の株式の簿価 > 統括会社 航空機リース事業は、同税制の適用除外基 が有する株式の簿価× 50%」との要件(措 準(事業基準、実体基準、管理支配基準、 令 39 条 の 17 ④ ) に 抵 触 し、 統 括 会 社 が 非関連者基準又は所在地国基準)のうち、 「株式保有会社」とみなされ、タックスヘ 事業基準を満たさないことが租税特別措置 イブン対策税制の対象となってしまう恐れ 法上明記されている(措法 66 条の 6 ③)。 があるだけに、こちらも 27 年度税制改正 航空機リース事業が事業基準から除外さ における注目論点と言えよう。 こちらの記事を含む最新号の見本誌を無料で進呈しております。下記よりご請求下さい。 No.561 2014.9.8 見本誌お申し込みページへ
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