高額特定資産を取得 した場合の納税義務 の免除の特例(1) #170

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マエストロの解説
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複雑になりすぎた 法人税をもう
一度勉強しよう
マエストロの解説
居住用賃貸物件の建築時に自販機を設置して
課税売上げを発生させ、消費税還付を受ける事
例が問題になったことを受け、平成 22 年度改
正では、課税事業者を選択した場合の拘束期間
の延長及び課税選択期間中の簡易課税制度の適
税務における第一人者 〝税務マエストロ 〟による税実務講座
用禁止などの法改正が行われた。これにより、
今週のマエストロ&テーマ
課税売上割合の変動による税額調整の規定を強
高額特定資産を取得
した場合の納税義務
の免除の特例(1)
#
170
制適用させることにより、消費税の還付を諦め
させようとの作戦である。
しかし、本改正法は、課税選択をした場合の
強制適用期間中に取得した調整対象固定資産で
なければ適用されないことに加え、取得物件が
棚卸資産の場合には、どんなに高額な資産で
あっても適用されないという課税技術上の問題
点があった。
会計検査院の指摘事例によれば、建物(棚卸
熊王征秀
資産)の建設に要した課税仕入れについて、本
(税理士)
則課税で仕入控除税額を計算して消費税の還付
略歴
を受け、建物の売却時には簡易課税制度を選択
学校法人大原学園に税理士科物品税法の講師
することにより、建物売却代金の 70%(みなし
として入社し、在職中に酒税法、消費税法の講座
を創設。
その後、会計事務所勤務を経て税理士登
仕入率)が益税として発生するようなスキーム
録、独立開業。
『消費税トラブルの傾向と対策』
が見受けられたとのことである。
等、著書多数。
上記のような節税スキームを排除すべく、平
現在
成 28 年度改正では、取得価額が 1,000 万円以上
東京税理士会会員相談室委員
東京税理士会調査研究部委員
の資産(高額特定資産)を取得した場合には、
東京地方税理士会税法研究所研究員
たとえ 22 年度改正法の適用除外となる場合で
日本税務会計学会委員
あっても、その取得・建設から 3 年間は、本則
大原大学院大学准教授
課税による申告を義務付けることとしたもので
次回のテーマ
171
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ある。
日本・台湾租税協定と
国内法の整備③
PwC税理士法人
今月は、平成 28 年度改正により創設された
「高額特定資産を取得した場合の納税義務の免
品川克己
除の特例」の内容を確認するための基礎知識の
税制改正や、中国進出企業の増加に伴い、
国際課税上のリスクは高まっている。国際課
税の第一人者がそのリスクを検証する。
おさらいとして、自販機を利用した消費税の還
付スキームに対する平成 22 年度改正法による
対応策を確認する。
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No.656 2016.8.29
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