“会計限定” の監査役登記で 登録免許税の取扱いが判明

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中小企業に朗報!
“会計限定” の監査役登記で
登録免許税の取扱いが判明
平成 27 年 5 月 1 日から施行される予定の改正会社法のうち、中小企業にとって最も影響を
与える改正の 1 つが監査役の登記だ。「監査役の範囲を会計に関するものに限定する旨の定
款の定め」のある場合には、その旨を登記することが求められる。監査役の監査の範囲を
“会計限定” としているほとんどの企業は中小企業である。資本金 1 億円以下の中小企業であ
れば 4 万円の登録免許税が課せられることになり、多くの中小企業に対して税負担がかかる
ことになる。このため、日本司法書士会連合会などでは登録免許税を非課税とするよう要望
を行っていたものである。
本誌取材によると、今回の改正会社法による登記事項の変更については、「監査役の変更
の登記」に該当することになり、中小企業の場合は 1 万円の登録免許税で済むことが明らか
となった。法務省は近日中にも商業登記規則を改正し、この点を明確化する。中小企業に
とっては朗報といえそうだ。
中小企業の場合は 4 万円の登録免許税が課せられるおそれがあったが……
改正会社法のうち、中小企業にとって大き
項」欄に「監査役の監査の範囲を会計に関す
な影響を与える改正の 1 つが「監査役の監査
るものに限定する旨の定款の定めがある」旨
の範囲を会計に関するものに限定する旨の定
が記録されることとなるため、この登記申請
款の定め」がある株式会社について、当該定
に際し登録免許税 3 万円(登録免許税法別表
款の定めを登記事項に追加することだろう
第 1 第 24 号(一)ツ)が必要になると指摘
(改正会社法 911 条 3 項 17 号イ)。
していた。
「監査役の監査の範囲を会計に関するもの
会社法では経過措置を設けるも……
に限定する旨の定款の定め」がある株式会社
改正会社法では、少しでも中小企業の負担
は中小企業がほとんどだからだ。改正会社法
を緩和する目的から、今回の登記に関しては
により、中小企業に登録免許税という重い負
経過措置を設けている。具体的には、改正会
担がかかってくることになる。
社法が施行後、最初に監査役が就任、又は退
このため、日本司法書士会連合会などは、
任するまでの間は登記をせず、現行どおりの
平成 27 年度税制改正において今回の改正会
取扱いが容認されている(改正会社法附則
社法による登録免許税を非課税とするよう求
22 条)。改正会社法が平成 27 年 5 月 1 日に
めている。日本司法書士会連合会によれば、
施行されたとしても一斉に変更の登記をする
今回の改正で「監査役設置会社に関する事
必要に迫られることはないわけだ。
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No.575 2014.12.15
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