“連結納税制度外し”による否認事例は

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税務
“連結納税制度外し”による否認事例は
“ グループ法人税制外し ” に 132 条適用で再認識されるリスク
“ グループ法人税制外し ” に対する
法人税法 132 条が適用事例出現で
再認識される “ 連結納税制度外し ”
の否認リスク。
“ 連結納税制度外し ” による否認事
例は把握されていないものの、法
人税法 132 条の 3 の適用が検討さ
れた事例は存在する模様。
100% 子会社である外国法人にごく少数保
有させることで、当該内国子法人を連結完
全支配関係から外し、連結納税制度の適用
開始時の時価評価を回避することが考えら
れる。
連結納税制度の適用件数を踏まえると
“ グループ法人税制外し ” ほどの数はないも
のの、“ 連結納税制度外し ” が一部で行われ
てきたということは否定しがたいところ。
本誌 663 号(7 頁参照)では、完全支配
そうなると気になるのは、“ グループ法人
関係にある法人の株式を従業員などにわず
税制外し ” に対し法人税法 132 条が適用さ
かに保有させることにより意図的に完全支
れたように、“ 連結納税制度外し ” に対し
配関係を崩してグループ法人税制の適用を
ても法人税法 132 条の 3(連結法人に係る
回避し、資産の譲渡損失を実現する “ グ
行為又は計算の否認)が適用されるのかど
ループ法人税制外し ” に法人税法 132 条(同
うかという点だ。
族会社等の行為又は計算の否認)第 1 項一
結論から言うと、本誌による取材におい
号が適用された事例が出たことをお伝えし
ては、“ 連結納税制度外し ” による否認事
たところだが、この “ グループ法人税制外
例は把握されていない。ただ、“ 連結納税
し ” に類似する行為が “ 連結納税制度外し ”
制度外し ” は “ グループ法人税制外し ” と本
だ。
質的には変わらないものであり、前者で否
連結納税制度の適用開始等の際には、
認事例が出ている以上、“ グループ法人税
(完全支配関係が 5 年超継続しているなど
制外し ” においても否認リスクは十分にあ
一定の場合を除き)子法人資産を時価評価
ると考えるべきだろう。実際、法人税法
しなければならない。この時価評価を避け
132 条の 3 の適用が検討された事例は存在
るため、連結納税制度の適用開始等により
している模様だ。
時価評価の対象となりうる子法人を意図的
“ グループ法人税制外し ” 同様、企業や
に「連結完全支配関係」から外す行為が
その顧問税理士は十分に注意する必要があ
“ 連結納税制度外し ” である。例えば、完
ろう。
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No.666 2016.11.14
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