平成28年度における 相続税法等の改正について 平成28年度における

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税制改正解説
平成 28 年度における
相続税法等の改正について
國分真由美
Ⅰ 農地の納税猶予制度の見直し
1 改正前の制度の概要
死亡の日前に特例適用農地等の全部又は一部に
(1)贈与税の納税猶予制度
ついて次に掲げる貸付け(特定貸付け)を行っ
農業を営む個人が、その推定相続人のうちの
た場合において、その特定貸付けを行った日か
1 人に農地の全部及び採草放牧地の 3 分の 2 以
ら 2 月以内に、特定貸付けを行っている旨の届
上並びに準農地の 3 分の 2 以上の贈与をした場
出書が納税地の所轄税務署長に提出されたとき
合には、この農地等に係る贈与税については、
は、その特定貸付けを行った農地又は採草放牧
担保の提供を条件に贈与者の死亡等の日までそ
地の全部又は一部(特定貸付農地等という。)
の納税を猶予し、その日において猶予していた
に係る地上権、永小作権、使用貸借による権利
贈与税は免除することとされている(旧措法
又は賃借権(賃借権等)の設定はなかったもの
70 の 4 ①㉞)
。
と、農業経営は廃止していないものとして上記
ただし、その死亡等の日までに納税猶予の適
(1)の納税猶予の適用を継続することができる
用を受ける農地等(特例適用農地等)につい
(旧措法 70 の 4 の 2)。
て、譲渡、転用、地上権等の権利の設定等が
① 賃借権等の設定による貸付けであって農地
あった場合には、その日から 2 月を経過する日
中間管理事業の推進に関する法律に規定する
が納税猶予の期限とされ、納税猶予されている
農地中間管理事業のために行われるもの 贈与税及び納税猶予期間に対応する利子税を納
② 賃借権等の設定による貸付けであって農業
付しなければならない
(旧措法 70 の 4 ①一④㉟)
。
経営基盤強化促進法に規定する農地利用集積
なお、贈与者が死亡した場合には、その贈与
円滑化事業のために行われるもの 者の死亡による相続等に係る相続税について
③ 賃借権等の設定による貸付けであって農業
は、その受贈者が贈与税の納税猶予を受けてい
経営基盤強化促進法に規定する農用地利用集
た特例適用農地等は贈与者から相続等により取
積計画の定めるところにより行われるもの
得したものとみなされ、相続税の課税対象とな
なお、この特例の適用を受ける受贈者は、次
る(旧措法 70 の 5 ①)
。
に掲げる区分に応じ、それぞれの要件を満たす
(2)贈与税の納税猶予を適用している場合の
必要がある。
特定貸付けの特例
① 上記①から③までに掲げる貸付けを行った
上記(1)の適用を受ける受贈者が、贈与者の
14
日において 65 歳以上である受贈者 上記(1)
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