Heaviside 演算子の変定数回路に対する応用

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Heaviside演算子の変定数回路に対する応用
山上, 孝; 三浦, 五郎; 伊達, 隆三
室蘭工業大学研究報告. Vol.2 No.1, pp.29-37, 1955
1955-12-20
http://hdl.handle.net/10258/3055
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Muroran Institute of Technology
H
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e演算子の変定数回路に対する応用
山上
孝三浦五郎伊達隆三
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no
f Heaviside Operators t
o Variable
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Abstract
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(
五
法
L川
ω
)
y=z
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f Y=0 by t
h
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l
Making Maclaurin Expansion i
nt
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,and applying Heviside's Expansion Theorem t
oeachterm
,a
巴 巴=
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=午竺L(空zt}ω吃(t十伊)
,
戸
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y
" Jb~。
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一
一¥
1
¥δy勾ん=。
】
I緒
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s
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e
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i
l
.
言
電気回路の解析にあたり,吾々は多くの定係数微分方程式に遭遇するが,実際にはそうでな
い場合も少くない。例えば回路が週期的に変化するもの,あるいは非線型のものなどはこれに
i
l
lの微分方程式1 に帰差せしめられるのである。本報は週明的変化
属しこれ等の多くは H
の回路要素を有する一変定数回路の解析に資せんとするべく,凸極同期機が無負荷の長距離送
電線に按続される場合に,惹起された不平衡故障の際に現われる微分方程式の,厳密解を取り
扱ったものである O
この場合・般に数値計算を除いては厳密な解析的解は出し得ないのである O 平衡故障を起し
た場企のこの問題については,すで、に筆者の一人が幾多にわたり発表した。しかし不平衡故障
の場合は本報告別頁にある如く,ある判定の近似のもとで
L
a
p
l
a
c
e変換を行った近似解を求
1 E
.T
.Whittaker& G
.N
.Watson:A Courseo
fModernA
n
a
l
y
s
i
.
s
, P.406
(29)
30
ヨ三・三浦五郎・伊達 l
盗三
山ヒ
める方法以外には,本報告を除いては数学的取り扱いはまず不可能ではないかと考える。工学
的見地より眺めて
s
結果が解析解であることはもちろんのことであり,実際の計算を行う場合
を考え級数で表現した方が男子都合で、ある O
すなわち抵抗が r
, インダクテプ・リアクタンスが A十B
c
o
s
2
(
i十伊),
キヤシテブ・リア
E eosin(t十タ〉を印 )
7
日した場合の,
クタンスがめのごとき直列共振回路に,正弦波交番電 E
一般解は普通は求めることができない。(単位法を探用して
ω=1 とおく〉キヤパシタンスが
無い場合は近似的に解は求まる 02,
3 キヤパシタンスがある場合でも,その p
a
r
t
i
c
u
l
a
rs
o
l
-
ution については二階の常微分方程式である故,
無限級数の形として導出されることは I
切ら
かである。これについてはすでに別頁に発表した 04
しかるに筆者等はまず抵抗 f が零の,いわゆる非減衰共振回路の場合について, H
eaviside
誤算子詰を巧みに応用することによって,この一般解を一挙に導くことができた。ここに報告
するのはその結果である。抵抗をも考慮した場合の式は一層複雑するため,いまだ結果を得て
居らず倹討中であるが,多分この場合も同ーの演算により解き得るものと思惟する O
得た結果はただし,相当に複雑であってこれより簡単な物理的解釈を得ることは到底困難で
ある。しかしかような解析が未着手のま
L今日まで放置されていたことより鑑み,一般解導出
にともあれ光明を見たことは,今後の研究に資する処ありと考察し発表した次第で、あるの
日 変定数微分方程式の取リ扱い
既述のごとく変定数インダクタンスとキヤパシタンスならびに祇抗の直列回路について
4
〈
c
o
s
2
B
)
i
I
xdd
t=e
.
s
i
n
(
}
d
tVA
-十
'B
------/
'+
,J
r
i十
(1)
()=t十
字9
のごとき微分方程式が成立する。問、辺を一度 tで微分してさらに
B
A
-=Z,
のごとくおく
o Z
f
A
ニ
R
.
.
,,
Xc
A
ニ C,
θ
e
A
=e
(2)
はイングクグンス不変化分に対する変化?娠幅の割合を表わすもので,電気
回路においてはこの値は 1より小さし、。
f
z
iく 1
(3)
一三ーサのごとく書き表わせば(1)式は
2 三浦五郎:2ラ回連大宮-27 (
昭2
6年日汀)
1 三1
市五郎,秋山伺:東京支部連大宮ー2
0 (昭 2
6
年1
1J)
'
1
'
.
:
浦
:
Ji
日
1,~jjL 孝
Laplace 変般による一変定数回路の解 JJr,木研究 l'iH'r
(30)
2,P.15 (
1
9弓り
3
1
H
e
a
v
i
s
i
d
e演算子の変定数回路に対する応汗j
{
ρ
'(1十 zcos2e)十ρR十c
}
i=
=
e
C
0
S
e
(4)
となる O また R==O とする時は
(5)
{
ρ
'(1十 zcos2e)十c
}
i=
=
e
c
o
s
e
(4) または (5) 式を普通の形に表わすには ρ
2 などを小括弧の右に持ち来らせば
であるの
よく
P
'zcos2e=
=zcos2e・
1
ゲ4zsin2e・
ρ-4zcos2e
となることに注意して書き表せば (4)式は
(
(
1十z
c
o
s
2
e
)
ρ
2十(R-4zsiη2
(
1
)
ρ十(
c
4
z
c
o
s
2
e
)
)
iニ ecose
すなわち
R一 凶n2e
(
グ 十 寸 刀 両'
l
e
-
c
4
z
c
o
s
2
θ 1
ρ十 寸 子 云 伝 説
j
z
=
]
十 ω526
(6〉
となる。各係数は Oについてそれぞれ次のごとく Fourier級数に展開できる。 5
r1
2
1両 両f U I J
「 L7
十
i
n
2
θ
耳 扇 面28=
= 1+
可
2
5
1
〈-WCodyo
」
∞
寸
72-l川
コ
∞
r z ∞
子
.
v
I
=
z
'
ア L-21-fIY1brzCodyoj
0 3 2 θ 2
百 三 両2
6
1=
= 三
でてI
v
l
b
一
一
(3) 式より
1
T
平三一一 vI
三
云
一
v
l二j-z十 vl-二
三
一
一
一
一
I
z
lく1 である。
(6)式より明らかなごとくもし Rニ4
z
s
i
n
2
6
1 という条内:が仮りにあれば,該式は H
i
l
l
の微分方程式
ぷ十 (θo十
2争c
o
s
2
v
l
)
xO
ニ
の θ。ニ O の場合に相当する。~[Jち (6) 式は H i1lの微介方程式の一般的な形となっている。
さてこの様に復雑な恰好にしたのでは到底解けないから,
(6) 式 で は な く (5) 式をその
能解こうとするのである。すなわちいま
y=zcos28
(7)
と;J品、て (5)式を
5 Bromwich:AnI
n
t
r
o
d
u
c
t
i
o
nt
o、
1
'h
日臼 r
yo
fI
n
f
i
n
i
t
eS
e
r
i
e
s
,P.186
(31)
白
川 MH
_
1
:
五
孝
ア ¥J
,
1
3
2
伊
達
隆
(8)
{ρ'(l+y)十 c
}
i=ecose
とする。もちろん y は t の函数であって t
'yキy
ρ
2 なることは明らかである。
(3)式より判る通り f
y
jく 1であり,上式を y で偏微分した場合の導函数は一価連続であ
ることより, (8)式の iを yニ Oの近傍において Maclaurin展開でができるはずである。
-ih ibif--f+刊行
i=io十
十一
∞
十
8
(9)
た だ し 九 は (8) 式で ,y=o とおいて求めた電流演算子解であり
(
T
'十 c)i0=e
c
o
s
(
)
e
n
一
一
←
一
一
ー
←
一
一 C03σ
ρ
2
十
c
0-
i
Jは
--~~
(8) 式を y で偏徴分した結果に y=o とおいて,得られた zに 上 の 九 を 代 入 し
演算子解を行ったもので
川 ρ2山 〉 十 c)3
ρ
。
二
O
ρ2iO+Ct2十 c)
io
'=
; I
"0
ρ, ;
_(δi ¥
' 一一
-¥.一両ん = 0
C-1)1!t' _~~~Ll
Þ' 有一日匂 2干c)'~ωw
i
u
" は同様 y で 2度偏微分した結果に ,y=oおよび
i
Jを代入 Lて求まり
号ザ号十 {T'(l y)+}
c手=0
ρ
2
斗
2
ρ2
io
'ト(
ρ
2十 c
)
i0
'I O
二二
t
o
f一 片 山 = - V
-z-Jー (-1)22!p二…d
.
¥o
y
')
も= 0
P'+c"O ー 〔ρ
2十 C
)
3 ~~~V
同様に
i
0
'1/ー/豆!と¥ー(-1)匂 e …d
¥
.
δ'
y
3ん=。一ーマ戸平可γ ー
む
し
り
。
一般に
=ユヨどn!t
;
,~VU)
ー (_Gl1 i ¥
u υ ¥ δ,
yn,
)= 0
2n
(ρ2 十 c)叫 1
…
d
… ~VV
(
1
0
)
である。
(
10)式の
4
股解を得れば, その集合である (9)式が表現され解が得られる訳である O 以
下(10)式の演算解を導出せんとするが,見る通りかなり復雑な過程であり到底簡潔な結果で、
はないが, 之もあれ変定数インダクタンス回路の非減衰共振回路の過渡電流はかくも複雑とな
lー
は i=Oにて電流及び7
E荷が無L
るのである O 初胡条 j
(32)
d
i
~
q = 7 1 U である
。
向
内ぺU
Heavisid己決算子の変定数回路に対する応Jlj
が,これは H
e
a
v
i
s
i
c
l
e演算子の解中に自説的に合まれるため, 1
i
l
J等の考慮の必要はない。
国 変定数回踏め演算子解
(
1
0
)式の演算子解は次の様にして解き得る。
。
=t十 伊
C二
:
¥
,2
とおけば
i
,,(
n
)=
_i
三
日
笠)
!
fL.62
竺竺?ーが恒竺
υ
ー
(
ρ
2十
:
¥
,2
'
1+1 ρ 2
十1
2
ー
よ三日竺主主ぐ戸竺十竺叩タ三空竺¥;i竺'
l
!
一 (
β 十jλ)叫'
(
p
_
j
λ〉
叫'
(
ρ +j)(P-j)
(11)
(11)式は 1
λ 及び -Jλ のそれぞれ均十 1草根と jおよび -jの単岐を有している。
さて 2種の重根を有する場合の展開定理は公式集より次のごとく与えられる 06
.
M
, P)
.
M
(
争)
一画面j -(
P
三五京正面N,
め
(
- 1 M
011ぷ
.
M
、 ι) "t;,
t
1
ド3(ρAーか Y(pn-ρ2)' ーか N/(似 し
一 一 一 一 一 一 一 一 一 ・ 一 一 一
(-P,
Y(-P2Y -N, ~O)
,
l
1 「a - 1 J 1 1 M
、
ρ;
'
_
ctf ~
(示二1)!L神 n Lp'T
j
i
三
瓦 y ・7V,
(
五
了C J
_
I
ρニ
ム
十
y
:
1
"
,
1
!~~~,
~Lp
:.
-(-~
]
_
t~l_
(
s
l)!Lδ
ρ
.
(
戸
二
五7 • 一戸旦♂
Nz匂) C
ρ=
T
2
h
,
=
t
(
1
2
)
た だ し かz (η=3,4,……・・ , m) は N,
ゆ )=0 の恨の
│
ル
(
一
川
!
均
一
(
12
) 式によって (11) 式を展開すれば
…
inp)
.M
(
O
)ニ 0
,
.
M
(
j
)= - n
Lej;
p
I
N,
(p)
ご
f ト1j)J
N,
'
(
j
) 2
j
, N,
'
(-j
)=-2j
二
を用いて次のごとくなる。
i
O(n) ーとl)~士JF11. 勺竺十乙川j
一 (l一入勺叫 1
I 0
" (ρ
2
1
叶 2
C
O
S伊 一 ρ
2
1
1
8
i1'1伊
;
,
.
1
' ~L (少十j
し:
フ
λ
)
'
1
1
+
1
十 (-]Ye!
6 屯気工学ハンドプツク, P.186
(33)
;
:
:
p
t
"./,
¥
,
.-~-t!A
(合十 j
)(
P
j
) )J戸ニバ
十 Co ηj
J
:
;
4
1
I
1 上
i
i
l
l
孝・三
ただし M(
ρア は M匂〉の共報値を表わし
]
[
‘
P
l
5 ・伊達隆三
Conj とはその直前の頃の共朝値を表わすこと
にする。
さて L
e
i
b
n
i
t
z の定理より函数の積の高次導員数は
n
(UV)
Cfl)= 22"CrU(γ)v(n-r)
(
1
3
)
1
=
0
であるから,これを用いて i
o(n) の
と
「L
ρに閣する n 次 導 函 数 ←δ
δ
ρ
]を展開する。
均
i
0(的ニ一一竺1
311COS(t十タ〉
(
:
¥
,2-1)'
十
刊
(
ι
叫
え
ぷ
ベ
白
イ
{
(
可 3
芯
4
早
i
詰
示
エ:
Z
古
払
己汁
7γ
y
j
昨
ヘ
附
ヘ〕
¥
.
例
叶
ρ
q
…
. (14)
ここで
〉
う n-q
ε
( [)(n-r ニ 竺
ー
ε
pt=
=rn-qε
pt
δ
ρ
l
)
J
!
n-(i
であり,
一方中括弧の内部の q 次導函数(仮にこれを F としよう)につし、ては,
(x>O)
、
、
lfthlpノ
1ノ
、
一
ゆ
一づ
hP
干
司︾一〆{¥
2
ρ,一
F
AY
一
一
,h
y
翌町¥
川
一
J λ
↑
一
・、一 q J
一/{¥
f11L
F
f一
計
であるから
z
ph
f一
f
dd
一
(
1
3
) 式の応矧により分離する。一般に
q [ . 1 (
「 γ) (
=22ιip2n+1COS少 一 円 仰 ;
r O L
j
い
J品 JJ少
.
d
p
'
.
;
エ
乙ι
ニ
=0
1
"
~j (-p~T----ιγ)}ω
般に
x
-n
一一瓦子 =
d
1 ¥
d
x
r( ヲ~)=(
1
)
γ rP,
r
I
叶
1
-X-何十γ
)
および
ニ
γ
(
t
,
(7-'){
A
i
U
叫8
叶
叶山
HIP
、
f
。ベマ臼ド}
ここでも
1
一 ← 一 一¥
"
ト一一一
L
(
ρ 十j
λ)n+l(ρ十j)(
ρ-j) J
二
1
)
x
I
a二
(-1)'
γ
!
(x十 a
)
"
+
1
(34)
(ρ0)
前向様
H
e
a
v
i
s
i
d
e演算乎の変定数回路に対する応用
3
:
'
:
であることを利用して展開すれば
エ
エ
よ ・C ・附 _;P'I'_; (一一
q
r
F==
s
γ
7
2
・ι
Osニ
0
1
2
j .•
1
J
1
1
L
.---ci干河日'l 王 両y
+
i- ζ
わ jY+1-f・
ρ - Q十γ
{
山村
'
2
.
/
o
Pq-φCOS
伊 - 2nP
,
p'Si
n<
p}
ρj
λ
上記の F を (
1
4
) 式に代入して
月
n~ ,
1
)
'・
s
!・
O
二
の注入を行う。かつ
η
!
(
n
r
)
!
r
!
-
j
'ニ 1
に注意して運算すると
n
!
2
i o ( 7 0 - ic
o
s
t
j
パ
一(入'-1)叶
q
I-eλλ
υ
r
A
U
q
+
i
,
--l
ぐη 十 r
-s)!
主ρ
π
2+r-8十一
ヲ;!(十 f〉
!
ケ -s)! ・一一
( 1
l
寸i¥, l)""
2
1
)叶 1
京子T
1
Ln
f
f
q・(-1)
叶 γ
・j
n
-q+
引
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+
l
P
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r
(
j入)COScp-2nP,
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i
n
ψ}十 Conj
n
!
2
11
-C
OSI
1
(
i
¥
,2_1)n+1
~~~~
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q y r ( 2 1
卜r
-s)!
1
f
L一一
2
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2
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;
(-1)
0
- =0 S =
o
十e
qニ
一
九十
1
'
〔
n-qJヘq
-r)!(r-s)!
ニ
y
-
1
c
;
¥
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t
1
,
¥
in
q
+
5
1
一一一
'
S
+
1
2n-
}
一
一
一
一
一
一 一 一 一1)
、
,
一
{
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i_1
1
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+
1
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〔
λ
1
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1
(
λ十 1
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"
+
1
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ε
2
.
'
+
l
P
'
j
_,
.
s
i叩 ・ 1門
c
(
1
5
) 式の
J
=
ε
jAtー(
_l)n-qE-jAt l
(
15)
)の内部は n-q が偶数か奇数かによって,符号が異るが-般に
I(-1)ー す n q
-
;
)
y
η
r
2
P,,_r
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iCOSC
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n
q
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刈t
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入
刊
(
つ
一
す一一
円
る
「
川
一
可
q
e
-一一
2叫
11H
山+刊
1P,
九qω-,ム
7λ
ì\,c
凶
CωOS~ψ1ρ'). 川
J n~q • 一一
一
一
一
J
1
Cn-qが偶数の吋)
~
一て一(-])
l
] 一
Cn-qが奇数の時〕
であるから,これより大括弧の内部は
(
3
5
)
:
J
6
山上
孝・三浦五郎・伊達際三
〔一山 +lP
"
)
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c
_,
s
i
n
c
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1
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l
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l
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n
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_
;
.
s
i
n
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l
l
'
1
〔一山 +
l
P
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,
:
¥
C
O
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となる。したがって n-q の奇数,偶数の如何を問わずこれは
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い +lPQ_,:I¥.CO印
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.
,
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i
n
¥
:
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十一 ;
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_,
.
s
i
n
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n-
¥I
i-n-q)J
のごとく表わされるのしたがって(15) 式に代入して , i
o
(
n
) は次の様になるのである。
n
!
3
i
o
(叫一一一
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J
o
(
:
¥
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_
1
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7
1
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.
6
5
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l
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n
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1
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一
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]
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_
)-2nPq_?'Si:
n<pS州→両)}(
1
6
)
数式の物理的意義と結言
放に題意のごとき変定数回路を流れる電流は (9)式より
∞
バ乙・(する)
i
:
:
:
:2
:一
一
;
n=O ・
.
.
∞
~n
=
2
2;
f
i
。
ωcos'2)
=0 ,
.
(
17)
r
t
のごとく算出された訳であって,これは (8)式の厳密解で、ある。
(3) 式に表わした通り I
zl
<1 であるから I
z
l の値如何によっては, iの 収 は 甚 速 に な っ
たり緩慢になったりする。普通の場合は通常 n=3位までで,充分の精度があろうと推察され
-噌
に
般
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一
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f
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。
i
(
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)
cos'2θ ニ ]
1~6 (cosl0θ-15ws68十 10cos28)
で無限の偶数高周波から成り立つが,
(17)式は(16
)式が乗ずるのであり,しかも(16
)式
(36)
H
e
a
v
i
s
i
d
e演算子の変定数回路に対する応用
3
7
n の;国からなって
は必見わかるごとく c
o
s
8なる基本波と,他は M で変化する正弦函数と t
いる。したがって c
os8の項は偶数高調波との積により,無限の奇数高調波を発生することが
判る。一方 M および
n
の項はこれに無限偶数調波を乗じた形となる。
t
1
6
) 式の第1:頃は祇 j
充分によって減哀しない頃であって
もし回路祇抗分を考慮する時は , (
項は抵抗分によって定まるある減衰率で減哀しついに消去する項である。
定常電流となり,第2
いま第 1項だけを求めてみると
エ (νZー
z
,
=e
叫
C050・
C
O
S
η
2
8
(
18
)
1
)
η
+
1
=0
実際の計算を行うには (
1
6
) 式に n=O
, 1,2,……などの数値を代入した結果を用し、るの
16)
であって,いくらでも精密な結果を得るこ之ができる訳である。しかし実際問題として, (
式の計算はそれ程容易でもな L、。試みに n=O
,1, 2 の結果を示すと次のごと<;なるの
マ ピcos8 cos C)S f + ; s M M )
i
o
一
'
1
入
1 ¥
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(
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l
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" t~~UV ~~~'T~~~".
' " 2T
2A )
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十寸
t(-;cominM-;sinpc叫
~
~
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f
o
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/
=一一
一
一
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2cos8-2cos
ψ
C
J
s
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ν
_
1
o
J
'
j
'
'
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J
oA
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n
l.....'-'v~v
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t
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H
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t
→3 λ 3 ¥
A3
一
l
)
4 T 2 r--A~
4λ/
十万台ァ,-i{(守一子)∞叩Sl抗日(与一~)山タω吋
~、
2
、、
十寸子ミァーペす-∞ sψcoskt-lsimsinMJ
これらの級数は普通凸極機の計算で行う様な F
ourier級数ではないため一見変った表現に
見える O ともあれ変定数回路の解析に一方法として提示したまでであって,これより高調波共
振の周波数やインピーダンス,コンデンサの南端子間尖頭電庄値について,同様な方法によっ
て推察することが今後に残された問題となろう。
(昭和 30年 5月 27日受理〉
(
37)