数学解析 II 宿題5 2014 後、担当:梅原、電シ(水 1-2)、電物(水 3-4)[05]
マルせよ→(電シ・電物) 学籍番号
氏名
注意事項
1. この用紙を用いること。講義 web ページ(http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/umehara/lecture2014 2.html)か
らプリントアウトしてもよい。その場合, A4 で両面印刷 にすること。紙を付け足す場合も A4 用紙を用いること。
指定を守らない物は原則として受け取らない。
2. 略解(解説)を講義 web ページに掲載します。独力で解いたあと、略解を見て自分で添削を済ませること。添削
の際は、自分なりの学習の跡を残すことが大切 です。また、質問を書き込んでもよいです。
3. 今回の宿題の提出期限は
問1
2014 年 11 月 10 日(月)13:00 とします。提出先:A209 のポスト
問2
次のそれぞれの関数の, 与えられた点にお
2
ける全微分と, そこでの接平面の方程式を求めよ.
(1) z = f (x, y) = 3x2 y + xy 4
(2) z = f (x, y) =
x
x+y ,
次のそれぞれの関数の全微分を求めよ.
(1) z = f (x, y) = ex
+y 2
(2) z = f (x, y) = sin−1 (xy 2 )
(2, −1, −10)
(1, −2, −1)
※単に「全微分を求めよ」と言われたら,「点 (x, y)
における全微分を求めよ」と解釈して下さい.
[解答例
(解説)
] (1) fx = 6xy+y 4 , fy = 3x2 +4xy 3
より, (x, y) = (2, −1) での全微分は,
[解答例(解説)] (1) 偏微分すると,
dz = fx (2, −1) dx + fy (2, −1) dy
2
+y 2
2
2
fx = ex
= −11 dx + 4 dy
fy = ex
である. また, 点 (2, −1, −10) における接平面の方
+y
2
+y 2
2
2
(x2 + y 2 )x = 2xex
(x2 + y 2 )y = 2yex
+y
,
なので,
程式は,
dz = fx dx + fy dy
z − (−10) = −11(x − 2) + 4{y − (−1)}
∴ z = −11x + 4y + 16
= 2xex
2
+y 2
x2 +y 2
= 2e
(2) fx =
y
(x+y)2 ,
x
fy = − (x+y)
2 v より, (x, y) =
dx + 2yex
2
+y 2
dy
(x dx + y dy)
(2) 偏微分すると,
(1, −2) での全微分は,
(xy 2 )x
y2
zx = √
,
=√
1 − (xy 2 )2
1 − x2 y 4
dz = fx (1, −2) dx + fy (1, −2) dy
= −2 dx − dy
zy = √
である. また, 点 (1, −2, −1) における接平面の方
程式は,
(xy 2 )y
1−
(xy 2 )2
2xy
=√
1 − x2 y 4
なので,
z − (−1) = −2(x − 1) − {y − (−2)}
∴ z = −2x − y − 1
(終わり)
dz = zx dx + zy dy
y
(y dx + 2x dy)
=√
1 − x2 y 4
(終わり)
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
1
問3
問4
f を C 3 級の関数とする. また, f は調和関
数であるとする. このとき,
次の数の近似値を, 全微分を用いて求めよ.
2.013 × 1.984
g = xfx + yfy
[ヒント] f (x, y) = x3 y 4 とおくと, この値は,
も調和関数になることを示せ.
f (2 + 0.01, 2 − 0.02)
と表せる. ∆z = f (2 + 0.01, 2 − 0.02) − f (2, 2) と
おいて, ∆z を全微分で近似せよ. なお, 教科書の
例題 4.3.4 (p99) をあわせて学習しておくこと.
[解答例(解説)] f は C 3 級なので, 3 階の偏微分ま
では微分の順序をどんなふうに交換しても良いこ
とに注意する (例えば, fxxy = fxyx など). また,
f は調和関数なので, △f = fxx + fyy = 0 が恒等
的に成り立っている. 以上の仮定のもと, 目標は,
gxx + gyy = 0 を示すことである. さて, 積の微分
[解答例(解説)] z = f (x, y) = x3 y 4 とおく. 偏微
分して, fx = 3x2 y 4 , fy = 4x3 y 3 と求めておく.
∆x = 0.01, ∆y = −0.02 とおいて,
に注意すると,
∆z = f (2 + ∆x, 2 + ∆y) − f (2, 2)
gx = (xfx + yfy )x
を考える. ∆z は, 全微分により,
= x′ fx + x(fx )x + y(fy )x
∆z ; fx (2, 2)∆x + fy (2, 2)∆y
= fx + xfxx + yfyx
と近似できるから,
となる. さらに x で偏微分して,
f (2 + 0.01, 2 − 0.02) − f (2, 2)
; fx (2, 2) · 0.01 + fy (2, 2) · (−0.02)
gxx = (fx + xfxx + yfyx )x
= fxx + x′ fxx + xfxxx + yfyxx
= 3 · 22 · 24 · 0.01 + 4 · 23 · 23 · (−0.02)
= 2fxx + xfxxx + yfyxx
= −3.20,
を得る. 同様にして,
となる. よって,
f (2 + 0.01, 2 − 0.02)
; f (2, 2) − 3.20
= 27 − 3.20 = 128 − 3.20 = 124.80
gyy = 2fyy + yfyyy + xfxyy
が得られる. よって,
gxx + gyy
となる. (電卓で求めて比較せよ)
(終わり)
= 2(fxx + fyy ) + x(fxxx + fxyy )
+ y(fyxx + fyyy )
あ
= 2△f + x(fxx + fyy )x + y(fxx + fyy )y
あ
= 2△f + x(△f )x + y(△f )y
あ
あ
となる. ここで, 仮定により恒等的に △f = 0 が
あ
成り立っているから, (△f )x と (△f )y も恒等的に
あ
0 である. よって,
あ
gxx + gyy = 2 · 0 + x · 0 + y · 0 = 0
あ
あ
が恒等的に成り立つから, g は調和関数である.
あ
(終わり)
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
—– 通信欄(授業や宿題に関して何かあれば) ——
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
2