ベクトル方程式 (円の接線) 点 O を基準とする. 中心が C( c), 半径 r の円

ベクトル方程式 (円の接線)
点 O を基準とする. 中心が C( ~c ), 半径 r の円があり, 円上の 1 点を A( ~a ), 点 A における円の接線 `
を描く. ` 上の任意の点を P( ~p ) とする.
P(~p)
A(~a)
C(~c)
r
O
−→ −→
−→ −
→
接線を表すベクトル方程式は P が A と異なる場合は AC ⊥ AP, P が A と一致する場合は AP = 0
−→ −→
なので, いずれの場合も AC · AP = 0. O を基準とする位置ベクトルを用いると
−→ −→
AC ⊥ AP = 0
⇔ ( ~c − ~a ) · ( ~p − ~a ) = 0
⇔ ( ~c − ~a ) · ( ~p − ~c + ~c − ~a ) = 0
⇔ ( ~c − ~a ) · ( ~p − ~c ) + ( ~c − ~a ) · ( ~c − ~a ) = 0
⇔ −( ~a − ~c ) · ( ~p − ~c ) + | ~c − ~a |2 = 0
⇔ ( ~p − ~c ) · ( ~a − ~c ) = r2
また, 次のように求めることも出来る.
P(~p)
A(~a)
C(~c) θ
O
r
−→ −→
CP と CA のなす角を θ とすると
( ~p − ~c ) · ( ~a − ~c ) = | ~p − ~c || ~a − ~c | cos θ
= | ~p − ~c | cos θ · | ~a − ~c |
= | ~a − ~c |2
= r2
ここで P(x, y), A(x1 , y1 ) とする. C が原点の場合
Ã
~p =
Ã
なので,
x
y
!Ã
·
x1
y1
x
y
!
Ã
, ~a =
x1
y1
!
!
= r2 . 従って
x1 x + y 1 y = r 2 .
これは, 原点が中心で, 半径 r の円 C 上の点 A における接線の方程式である. また, C(a, b) である場
à !
Ã
!Ã
!
a
x−a
x1 − a
合は ~c =
なので
·
= r2 . 従って
b
y−b
y1 − b
(x1 − a)(x − a) + (y1 − b)(y − b) = r2 .
これは, (a, b) が中心で, 半径 r の円 C 上の点 A における接線の方程式である.
2014/7/3
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/˜hirosawa/