豊岡市農業委員会 会長 平 田敏通 昨年は大きな自然災害も なく、無事に収穫を終える ことができました。 しかし米価は、消費量の 減少と在庫の増加等悪い条 件が重なり、大幅な値下が りが生産者の所得に大きな影響を及ぼしました。 農業政策にも大きな動きがありました。土地の 利用集積促進のために農地中間管理機構が設立さ れ、さらに地域農業の将来を見据えた「人・農地 プラン」が市内のあちこちで作成され稼働するこ ととなりました。 離農、 高齢化、 担い手不足、人 本市の農業環境は、 口減少、遊休農地の増大など年々厳しさが増して いる状況ですが、本年一月に地域再生計画の環境 政策分野で、無農薬栽培の拡充が認められたこと は、将来に向けて大きな力になることと思います。 農業委員会の業務につきましては、農地の集積 支援、担い手の育成、遊休農地の解消、地産地消 の積極的推進、獣害対策への更なる取り組みや、 「人・農地プラン」づくりに目に見える形で役割 を果たしていくことなどが責務と考えています。 そのためには、地域に根ざした農業委員会をめ ざ し て、 委 員 が「 自 信 と 誇 り 」 「やる気と情熱」 をもって、様々な課題に真摯に取り組んでいくこ とが極めて重要であると思います。 皆様の、より一層のご支援とご協力を賜ります よう、よろしくお願い申し上げます。 見 茂 かけがえのない農地を 守るため 農地部会部会長 川 昨年四月の改選時より 農地部会部会長を仰せつ かっております。 農業は、食の安全・安 心と、農地・水・自然環 境の保全といった大切な 役割を担っております。 ところで、最近の農業は、米価を始めとする 農産物価格の低迷、農業者の高齢化、担い手不 足、獣害などにより、残念ながら遊休農地が増 えているのが実態です。 そのような現状のもと、本農地部会では ① 農地法第三条(農地の所有移転・貸借等) ② 第四条(農地を農地以外に用途変更) ③ 第五条(農地の所有権移転を伴って農地 を農地以外に用途変更)などの審議 ④ 農地法の指導徹底 ⑤ 無断転用の防止 ⑥ 農地パトロール などを十八名の陣容で行っています。 今後も、かけがえのない農地を守るために関 係機関と連携して、担い手の育成、新規就農者 への支援などを図るとともに、地域農業の支援 のため「農地中間管理機構」などの国・県の施 策支援を有効に活用し、農業の活性化が図られ るように、私たちの置かれた立場で努力してま いります。 地域に根ざした 井 脩 農業委員会に 農政部会部会長 森 十八名の委員で構成す る 農 政 部 会 は、「 地 産 地 消と食農教育の推進委員 会 」「 獣 害 対 策 検 討 委 員 会 」「 担 い 手 育 成 支 援 推 進 委 員 会 」「 建 議 検 討 委 員会」の四小委員会を設置して活動してきてい ます。 これら小委員会は、農村の高齢化と過疎化、遊 休農地の拡大、農業の担い手不足、有害鳥獣被害 の深刻化、 米価の低迷等々の国内問題があります。 TPPなど経 済のグローバル化にさらされ 更に、 る日本の農業が抱える多くの問題もあります。 それらの諸問題が、そのまま豊岡市の農業の 課題であり、地域の農業を守るためには農業委 員会として何ができるのか、を模索しながらの 活動となっています。 活動の成果は、市長への建議に反映させてい ますが、問題の掘り下げや、施策とのすり合わ せなどまだまだ課題が多いと思います。土地を 知り、人を知る農家の代表として、地域に根ざ した農業委員会の活動を進めるために、委員自 らの任務と課題を自覚し研鑽を重ねることが大 事です。 任期三年の内の一年が過ぎようとしています。 任期中に目指すもの、実現するものを決め、地 域の農家から信頼される農業委員会となるよう 努めたいと思います。 ⑤ とよおか農業委員会だより 2015. 3. 25 「自信と誇り」「やる気と 情熱」が大切 激動の年 農業委員会活動 この1年を振り返って
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