平成23年度経営体育成支援事業目標未達成理由等の報告書 都道府県名 市町村名 地区名 事業実施年度 目標年度 事業実施主体 山形県 酒田市 全域地区 平成23年度 平成25年度 酒田市担い手育成総合支援協議会 1 地区の成果目標(必須目標)毎の未達成理由等 成果目標項目 (必須目標) 未達成理由の総括 目標達成に向けた改善措置 及び目標達成見込時期等 経営面積の拡大 7経営体のうち6経営体が目標達成(達成率86%)。 未達成となった1経営体は、委託者が大豆の連作障害回避 のため飼料用米、米粉用米へ転換したことが影響し、作業受 託面積を拡大できなかったことによる。 農協等の指導等を受けて、大豆連作障害改善後作業 受託を拡大していくことにより、平成27年度までに目 標を達成する。 新規作物の導入 1経営体のうち0経営体が目標達成(達成率0%)。 未達成となった1経営体は、栽培適地を探していたが、農 地が見つからず新規作物の導入ができなかったことによる。 関係機関の協力のもと平成27年度に適地が確保でき たことにより、農協等の指導等を受けて、平成27年度 までに目標を達成する。 Ⅲ 地域への影響等と構造政策を進めるための今後の取組方向 1 担い手への農地利用集積について 本地区の農地は、山形県庄内平野の水田農業地帯が大宗を占め、ほとんどの農地で30a区画の圃場整備事業が終了している。そのた め、水稲を中心とした土地利用型農業が作型の中心となっており、個人や組織による農地集積や作業受託が比較的早くから行われている が、担い手農業者の高齢化、後継者不足の課題がある。 今回、本地区においては、担い手の育成・確保に対応するため本事業を導入したところである。農地集積については、まだ自作できる 農家が多いため、農地の出し手が少ないことが影響したことで、予定した担い手に農地集積することに苦慮し、地区目標を達成すること ができなかった。 ただし、担い手農業者の高齢化、後継者不足は引き続き課題であり、離農等による出し手農地と受け手希望者の計画的なマッチングを 図るため、中間管理機構等を活用して担い手への農地集積を進めていく。 2 必要となる中心経営体の育成について 平成24年度に実施した市のアンケート調査から、今後の地域農業の農地の受け手として、現在の地域の中心となる経営体に期待する回 答が約80%と高い割合を占める。 本地区は、今回の経営体12経営体を含め、531経営体で地区全体を担うことを計画しており、この地域にあるべき中心経営体として経営 改善状況等を引き続きフォローアップしていくことが必要である。農協を中心とした営農指導、経営指導、県農業技術普及課を中心とし た技術指導、市を中心とした制度支援など、それぞれの機関の特性を生かした支援を連携して実施し、農地の受け手としての集落営農組 織、認定農業者等の担い手の経営基盤の強化を図っていく。 3 人・農地プランの作成・見直し等について 本地区の人・農地プランは、平成24年度に全16地域で作成したが、農地中間管理事業の活用意向や地域の現状認識及び将来認識を把握 する必要があったことから、平成26年度に全地域で見直した。見直し後のプランでは、作成時と比較し、中心経営体数、同経営面積とも に増加した。今後もさらに担い手の育成・確保や農地利用集積を進めていくため、毎年度、人・農地プランの見直しを実施する予定であ る。 4 未達成者への対応その他について 構造政策を効果的に推進するため、未達成者に対するフォローアップを引き続き実施するとともに、市全体の中心経営体の育成・確保 状況やこれまでの活動状況等を踏まえて、農協、県農業技術普及課、市が連絡をとりながら、それぞれの機関の特性を生かした支援を連 携して実施する。
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