大紀町農業再生協議会水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状

大紀町農業再生協議会水田フル活用ビジョン
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地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
大紀町は、三重県の南部に位置し、北は大台山系、南は熊野灘に面している中山間地域です。
町の総面積は、233.54平方キロメートルで、約90%が山林で占められており農地面積は
全体の約4%です。水田農業及び水田以外の農業経営をおこなう上での、地勢的条件には恵まれ
ていませんが、農家個々の努力、地域住民の理解と協力、行政の施策を活用、その他様々な活動
により、今日まで当地域の農業が継続・発展している。
水田では主に水稲の作付けが行われ、水田農業以外では肉牛肥育・酪農飼育業が盛んに行われ
ており県内でも有数の肉牛・乳製品の産地となっている。町内における水田は、全耕地面積の約
85%を占めているが、1農家当りの水田面積は30a 程度と零細で、そのほとんどが第2種兼
業農家であり、自己完結型稲作経営を行なっている。ほ場整備については水田の約80%が整備
されているが、区画が小さかったことなどから、土地利用型農業に進みにくい状況で、自己完結
型稲作経営となる要因の一つと考えられる。
当面の問題として、農業従事者の高齢化と農地を任せる担い手、新規就農者等が不足しており、
それらが相まって水田が耕作放棄となることが懸念されている状況です。
2
作物ごとの取組方針
町内の約 460ha(不作付地を含む)の水田について、適地適作を基本として、産地交付
金を有効に活用しながら、作物生産の維持・拡大を図ることとする。
(1)主食用米
消費者の求めている食の安全、安心に応えられるよう、JA伊勢育苗センター(温湯消毒)を
活用した良質米の生産を推進するとともに、地産地消を推進する。また、有機、低農薬栽培を推
奨し、消費者の求める米が提供できるよう、優良品種へのシフト、ブレンド、大粒の選別等競争
力のある産地確立に努める。
(2)非主食用米(飼料用米、加工用米等)
飼料用米・加工用米の作付を推進する。飼料用米については、供給先の輸入飼料から国内生産
飼料への転換を期待する。加工用米については供給過剰にならないよう調整して作付していくこ
とが課題となる。
(3)麦、大豆
当地域では、麦・大豆の生産は皆無に等しいが、まずは作付に向かって取組・推進をおこなう。
(4)そば、なたね
当地域では、麦・大豆の生産は皆無に等しいが、まずは作付に向かって取組・推進をおこなう。
(5)野菜
食料自給率の向上に寄与するよう、今後も野菜の生産を推進する。
(6)果樹、花き・花木、地力増進作物、景観形成作物等
休耕田等を活用するよう景観形成作物等を推進する。
(7)不作付地の解消
不作付農地を、今後 5 年間で 500a 解消するよう取組をおこなう。
3
作物ごとの作付予定面積
作物
平成 25 年度の作付面積
平成 26 年度の作付予定面積
平成 28 年度の目標作付面積
(ha)
(ha)
(ha)
主食用米
288
290
285
加工用米
0
0
1
備蓄米
0
0
1
米粉用米
0
0
1
飼料用米
0
0
2
WCS用稲
0
0
2
麦
1
1
2
大豆
0
0
1
飼料作物
2
2
3
そば
0
0
1
なたね
0
0
0
その他地域振興作物
6
6
6
野菜
5
5
5
景観形成作物
1
1
1
4
平成 28 年度に向けた取組及び目標
対象作物
取組
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 28 年度
(現状値)
(予定)
(目標値)
指標
5
産地交付金の活用方法の明細
別紙
産地交付金の活用方法の明細
1.地域農業再生協議会名
大紀町農業再生協議会
2.活用予定額の総括表
(1)当初配分
(単位:円)
配分枠(A)
活用予定額
協議会等名
大紀町農業再生協議会
畑地分
(d)
(参考)
産地戦略枠以外分
+畑地分
(c+d)
0
951,300
水田分(a)
951,300
産地戦略枠
(B)
産地戦略枠以外
(C=A-B)
0
951,300
951,300
951,300
産地戦略枠分
(b)
産地戦略枠以外分
(c=a-b)
0
951,300
3.活用方法
(1)-①当初配分枠の活用分(水田分・産地戦略枠分)
H
2
5
と
の
比
較
面 積 (a単位)
整
理
番
号
使途
※2
取
組
番
号
戦略作物
単価①
(円/10a)
そば なたね
麦
※3
※
大豆
野菜
花き・花木
果樹
雑穀
飼料作物 米粉用米 飼料用米 WCS用稲 加工用米
地力増進 景観形成
備蓄米 その他
合計
②
所要額
①×②
(円)
※5
1
合計(基幹)※4
実面積
合計(二毛作)※4
実面積
※1 「H25との比較」は、新規の場合は「新」、H25から継続で一部変更した場合は「変」、H25と同じ設定の場合は「同」を記入してください。
※2 二毛作を対象とする使途は、二毛作への助成部分を他の設定と分けて記入し、使途の名称に「○○○(二毛作)」と記入してください。
※3 「取組番号」は、水田フル活用ビジョン4の表の取組に該当する取組番号を記入してください。
※4 「合計(基幹)の実面積」は、基幹作物を対象とした設定の実面積を記入し、「合計(二毛作)の実面積」は、二毛作作物を対象とした設定の実面積を記入してください。
※5 ②の合計は、各使途の合計面積を記入してください。
※6 所要額欄の二重枠には、所要額の合計を記入してください。
(注)使途ごとに「産地交付金の活用方法の明細(個票)」を添付してください。
③
※6